問題喚起とは?意味と使い方・類語を例文と一緒に解説

話し合いや議論の場において、解決すべき問題や課題を投げかけることを「問題喚起」と言います。組織や企業内では欠かせない行動の一つである「問題喚起」ですが、「問題定義」との意味の違いは何でしょうか?

今回は「問題喚起」の意味をはじめ、言葉の使い方を例文を使って紹介しながら、類語や英語表現などを解説していきましょう。

「問題喚起」の意味と使い方

最初に「問題喚起」の意味から解説します。

「問題喚起」は簡単に言うと「問題や課題を投げかけること」

「問題喚起」とは「問題や課題を投げかけること」です。組織や企業などで現状として問題となっている点や課題とすべき点を挙げ、疑問を投じることを指します。

たとえば、仕事において、今まで行ってきた業務の手段や手順について「もっと、効果的な方法があるのではないか?」と疑問に思うこともあるでしょう。わかりやすく書かれたマニュアルがありながら、実際の業務にあたってみると「こっちのほうが良いのでは?」と感じる点も出てきます。

このような場合に「現状の仕事のやり方に問題があると思います」などと問題を掲げ、投げかけるのが「問題喚起」です。つまり、議論や話し合いをする前の「たたき台」として、問題を投げかけ、周囲と共有することが「問題喚起」の基本となります。

「問題喚起」を使った例文

  • 問題喚起は自分から進んで問題を見つけることから始まる。
  • 会議を始めます。始めに、取り組むべき問題喚起から行いましょう。
  • 今、問題喚起をしなければ状況は悪化する一方だろう。

「問題喚起する」という動詞を使った例文

「問題喚起する」は「問題喚起」を動詞形にしたものです。「問題喚起をする」という表現の「を」が省略された形になりますが、「問題や課題を投げかける」という意味で使われます。以下で例文を挙げてみます。

  • 部署内で現在起こっていることで、問題喚起する点はありますか?
  • 問題喚起することで、議論すべき課題を視覚化できる。

「問題喚起」がもつ役割とは

「問題喚起」は「解決策を導くための近道」

自分自身が「これは問題かもしれない」と心の中で思っていても、言葉や文字にして問題をアピールしなければ、周囲の人には理解してもらえません。

また、些細な問題で自分自身で解決できる時は良いですが、場合や状況によっては、小さな問題でも、問題が大きくなる前に解決策を投じなければならないこともあります。しかも、目に見えない問題に限って、根の深い厄介な問題が潜んでいることもあるでしょう。

「問題を問題として取り上げる」という行動は周囲に気付きと考えるチャンスを与えます。周囲と問題を共有できれば、経験の豊富な先輩や上司から的確なアドバイスや意見をもらえることもあります。つまり、解決策を導くための近道、それが「問題喚起」と言えるのです。

「問題喚起」は議論の冒頭で用いられる

「問題喚起」という言葉は、議論や話し合いの冒頭に用いられる場合が多いです。まず、職場では会議やミーティングの始めの部分で「それでは問題喚起をしてみましょう」と、参加メンバーに意見を問います。そして、問題や課題となる点を投げかけてから順次話し合いを進め、解決に向けて話し合いをします。場合によっては予め資料を作成し「問題喚起」の項目に問題や課題を挙げることもあるでしょう。

「問題喚起」と「問題定義」を上手に使い分ける

「問題喚起」と似た言葉に「問題定義」がありますが、言葉が持つ意味合いが異なるため使い分けが必要になります。

「問題定義」とは「問題を定義し、解決に向けて課題を明確にすることを意味しています。つまり、「問題定義」には話し合いが必要な問題点を「解決すべき課題として設ける」というニュアンスがあります。

一方で「問題や課題を投げかける」という意味の「問題喚起」の場合、あくまで問題を持ち出すのみの行動となります。意味の違いを見極めて、正しく使い分けをするようにしましょう。

「問題喚起」の類語表現は?

それでは「問題喚起」と言い換えのできる類語表現を挙げてみます。状況によって別の表現に言い換えをしてみることも大切です。

問題を投げかける

問題を投げかけるは「問題喚起」そのものを表す慣用表現です。状況によっては「問題喚起」という表現が堅苦しいと感じる時もあるでしょう。そのような場合は「問題喚起をしてみましょう」という表現の代わりに、相手に理解しやすいよう「問題を投げかけてみましょう」という表現を使うこともできます。例文を挙げて比較してみましょう。

  • 問題喚起をしてみて下さい。
  • 問題を投げかけてみて下さい。

これらの例文からもわかるように、「問題喚起」よりやわらかいニュアンスが伝わってきます。

課題を提示する

「課題を提示する」は改善や対策が必要な事柄を「課題」として提示すること指します。こちらも「問題喚起」と比較すると、明らかに表現から生まれるニュアンスがやわらかく意味もわかりやすいです。

  • 問題喚起をすることが大切です。
  • 課題を提示することが大切です。

「問題を投げかける」また「課題を提示する」は、「問題喚起」よりも理解しやすい表現です。ぜひ、「問題喚起」の言い換えとして使ってみて下さい。

「問題喚起」を英語で表現すると?

最後に「問題喚起」を英語で表現してみましょう。

「問題喚起」の英語フレーズ

「問題喚起」または「問題喚起をする」の英語フレーズはいくつかあります。下記で挙げてみましょう。

  • raise questions
  • pose problems
  • spark up business
  • open up proposition

最もよく使われるのは「raise questions」か「pose problem」です。どちらも「問題を掲げる」「疑問を投げかける」という意味で使われるビジネスフレーズとなります。

「問題喚起」を使った英語例文

  • I seek for the best solution by posing problems
    問題喚起をして一番の解決策を見つける
  • Please raise your question in current situation as it is the best opportunity where CEO is present.
    CEOもいる絶好の機会です。ぜひ現在における問題喚起をしてみて下さい。

まとめ

「問題喚起」は「疑問や問題、課題を投げかけること」を指します。会議や話し合いの場の冒頭で使われることが多く、現在直面している問題や解決しべき課題を周囲と共有する時に放たれる言葉となります。

また「問題喚起」と「問題定義」には若干の意味の違いがあるため、使い分けが必要になります。状況によって「問題喚起」という表現が堅苦しい場合は、「課題を提示する」や「問題を投げかける」と言ったわかりやすい表現を使うようにしましょう。