「退職の挨拶」欠かせない一言とは?メール・手紙の挨拶文例も

パートや中途退職の際の「退職の挨拶」は、簡潔かつマナーにのっとって行いたいものです。この記事では、「退職の挨拶」に欠かせない決まり文句を紹介します。あわせて定年退職や社外向けなどの退職の挨拶の例文を、メールと手紙にわけて紹介します。



「退職の挨拶」に欠かせない一言とは?

「退職の通知→在職中のお礼→繁栄を願う言葉」の流れで一言ずつ

退職の挨拶などビジネスでの挨拶文は、形式にのっとって簡潔に書くのがマナーであり、失敗がありません。とはいえ簡潔すぎて必要な内容が不足してしまうと、かえって相手に失礼となってしまいます。

退職の挨拶文には、「退職の通知(理由)」と「在職中のお礼」が最低限欠かせない言葉です。加えて、相手の「今後の繁栄を願う言葉」を入れるとより丁寧になります。それぞれの決まり文句を次に紹介します。

「退職の通知(理由)」は「一身上の都合により」がマナー

まずはじめに退職の理由とともに退職する旨を通知します。不特定多数の人に送るメールや、大勢の人の前でのスピーチなどの際は、退職の理由は詳しく述べず「一身上の都合により」とするのがマナーです。

退職に至ったいきさつがネガティブなものであったとしても、前向きな印象で終わることが大切です。結婚や出産など、おめでたい理由のときは触れることもありますが、相手との関係性や状況に応じて判断しましょう。

定年退職の場合は「定年退職いたしました」と通知します。前文の挨拶のあとに続けて述べます。

  • このたび一身上の都合により、〇〇株式会社を円満退職いたしました。
  • このたび一身上の理由により、関係各位のご理解を得て株式会社〇〇を退職することになりました。
  • このたび〇年間勤務いたしました株式会社〇〇を定年退職いたしました。

「在職中のお礼」は「ご厚情に感謝申し上げます」が決まり文句

退職の通知のあとには、在職中のお礼の言葉を述べます。「ご厚情に感謝申し上げます」はビジネスでよく使われる決まり文句です。「厚情(こうじょう)」とは「親切で思いやりのある深い気持ち」という意味で、改まった挨拶に使われる言葉です。

  • 在勤中は、ひとかたならぬご指導ご厚情を賜り、深く感謝申し上げます。
  • 在職中は公私にわたりご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
  • 在勤中は格別のご厚情を賜りまして、ありがとうございました。

「ご厚情」は、相手の配慮に対する敬称「ご高配」に言い換えることもできます。また、状況により、もう少し軽い言葉にしたいときは「ご厚情」を「貴重なアドバイス」などに変えることができます。

「繁栄を願う言葉」は「ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます」

在職中のお礼のあとは、相手の今後の繁栄を願う言葉を述べます。「ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます」がよく使われます。

相手との関係性によっては、「今後とも変わらぬご指導をお願いいたします」もよく使われる決まり文句です。退職後におつきあいが続く具体的な予定がなくとも、ご縁が続くことを願う気持ちを表わし、明るい文面を心がけます。

  • 皆さまの一層のご繁栄とご健康をお祈り申し上げます。
  • 〇〇様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
  • 〇〇様の一層のご健勝とご活躍をお祈りいたしております。

「退職の挨拶」メール例文とタイトルの書き方を紹介

欠かせない一言の要素を取り入れたメールの例文とタイトル書き方を紹介します。状況に応じてアレンジして使ってみてください。

社内向け「パート」「中途退職」の挨拶メール例文

〇〇課の皆様

お疲れ様です。〇〇です。
このたび、〇月〇日を持ちまして一身上の都合により退職することとなりました。
在職中は貴重なアドバイスをたくさんいただき、心より感謝申し上げます。
退職後は…の予定です。
皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
略儀ながらメールにてご挨拶とさせていただきます。

〇〇(氏名)

社外向け「中途退職」の挨拶メール例文

〇〇株式会社△△部
〇〇△△様

いつも大変お世話になっております。
〇〇株式会社の△△です。
私事のご連絡でたいへん恐縮ですが、一身上の都合により、〇月〇日をもって△△社を退職することになりました。〇月〇日が最終出社の予定です。
在職中は公私にわたりご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本来ならばご挨拶にお伺いすべきところ、メールでのご挨拶となりましたことをお詫び申し上げます。
〇〇様の一層のご健勝とご活躍をお祈りいたしております。

メール署名

タイトルは「退職のご挨拶+部署名+名前」

社内向けに送る退職メールのタイトルは、「退職のご挨拶+部署名+自分の名前」が基本です。タイトルを見てどの部署の誰からのどのような内容のメールなのかが一目でわかるので、見落とされる心配がありません。

例:「退職のご挨拶 総務部 〇〇△△」

社外の取引先に向けたメールの場合は、部署名の前に会社名を表記します。

「退職の挨拶」手紙の例文を紹介

定年退職や転職先を知らせたいときは手紙やはがきを用いることもあります。手紙の場合は「前文」「主文」「末文」の構成が基本です。「前文」は「拝啓」と「時候の挨拶」を書き、前述した「退職の通知→在職中のお礼」が「主文」となります。「繁栄を願う言葉」を「末文」の結びの言葉とします。

■手紙の「時候の挨拶」の書き方は以下の記事を参考にしてください。
「時候の挨拶」「季節の挨拶」の書き方とビジネス例文!月別も紹介

「定年退職」の挨拶の手紙文例

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、私ことこのたび、〇年勤務してまいりました株式会社〇〇を〇月末をもって定年退職いたしました。
入社以来長きにわたり、公私ともにあたたかいご指導とご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。
今後は、しばらく充電ののち、第二の人生を踏み出す所存でございます。
今後とも変わらぬご交誼をお願い申し上げ、まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶とさせていただきます。

敬具

令和〇年〇月
氏名
※連絡先住所・電話番号などを記載

転職のお知らせを兼ねた「退職の挨拶」文例

拝啓 新緑の候、皆様におかれましてはますますご清勝のこととお喜び申し上げます。

さて、私ことこのたび、〇年間勤務してまいりました株式会社〇〇を〇月〇日付で円満退社し、〇月〇日より△△株式会社に勤務いたすこととなりました。

株式会社〇〇に在勤中は格別のご高配を賜り、ありがたくお礼申し上げます。
今後は、新たな職場でなお一層努力を重ねる所存でございます。

今後とも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中にて、お礼かたがたご挨拶申し上げます。

敬具

令和〇年〇月
氏名
※新しい会社の連絡先住所・電話番号などを記載

まとめ

経験のない「退職の挨拶」は、いざメールや手紙で書こうとすると、わからないことが多いものです。書き方のポイントと決まり文句をおさえることで構成のポイントが明確になります。

退職メールの書き方と例文は以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

「退職の挨拶メール」マナーと書き方!社内・社外への例文も紹介

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趣味は読書とヨーロッパ旅行です。ドイツには5年余り滞在経験があります。某大学の人間科学部とデザイン学部を卒業。心が豊かになる知識の探索を人生の糧にしています。