「蛇の道は蛇」の意味とことわざの使い方!類語も紹介(例文付き)

「蛇の道は蛇」ということわざを聞いたことがありますか?「じゃのみちはへび」と読みますが、同じ「蛇」という漢字でも読み方が異なるのには理由があります。

ここでは「蛇の道は蛇」について正しい意味と使い方、類語と対義語、英語表現をわかりやすい例文と併せて紹介しています。ぜひ、言葉の意味を理解してスマートな会話に役立ててみて下さい。



「蛇の道は蛇」の意味と使い方

「蛇の道の蛇」の意味は「専門家に聞くのが最良」

「蛇の道は蛇」は「同じ世界にいる人、または同じ専門分野に従事している人なら、その道は熟知しているものだ」ということをたとえたことわざです。これは同じ類の人、同じ仕事をしている人、同じような仲間なら、容易に理解ができるというニュアンスで使われます。

たとえば、シェフの道は料理を修行している人、看護の道は看護学校生や訓練生なら良く理解できるでしょう。

もともと「蛇(じゃ)」は大蛇、「蛇(へび)は小蛇を指し、大蛇が通る道は、同じ類の小蛇や他の種類の蛇なら容易に分かるという説に由来をしています。ちなみに「蛇の道は蛇」を「へびのみちはへび」と読むのは誤りです。正解は「じゃのみちはへび」となります。

「蛇の道は蛇」の使い方と例文

「蛇の道は蛇」は同じ道をたどっている人なら自然とわかる、推測ができるという意味で使われます。おおむね「蛇の道は蛇」を使うのは、専門家に詳細を聞きたい時、同じ世界の人に動向やコツを訪ねたい時などです。つまり、法律の話をしたいのに、スポーツインストラクターに意見を聞くのは専門家でもお門違いということになります。

  • コンピューターの調子が悪いなら直接エンジニアに聞くべきだ。蛇の道は蛇と言うように。
  • 蛇の道は蛇というが、プライベートな相談を人生の先輩である上司にしてもよいのだろうか?

「蛇の道は蛇」の類語と対義語は?

「蛇の道は蛇」の類語は「餅は餅屋」や「刀は刀屋」

「蛇の道は蛇」の類語にあたるのは「餅は餅屋」「刀は刀屋」などがあります。ほかにも「酒は酒屋に茶は茶屋に」「馬は馬方」なども類語に当たります。おそらく、これらのことわざは語呂合わせのように調子がどれも似ているため理解しやすいでしょう。詳細はそれぞれの道のプロ、専門家に聞くのが最も良いという意味です。

ことわざの解釈に仕方によっては「専門家に任せるのが一番の選択である」「いくら腕が良い素人でも専門家やプロフェショナルにはかないようがない」ということでもあります。「餅なら餅屋が作る餅が最も美味しいい」「刀なら刀屋が研いだ刀が最も素晴らしい」ということです。

  • 焼き立ての美味しいパンが食べたいならベーカリーに行こう。餅は餅屋というでしょう。

「蛇の道は蛇」の対義語は「左官の垣根」

一方「蛇の道は蛇」の対義語にあたるのが「左官の垣根」です。

左官とは壁を専門的に塗る専門職のことですが、このことわざの意味は「いくらプロの左官が垣根をこしらえても完璧にできるはずがない」です。まさに「蛇の道は蛇」の意味に真っ向から対立するようなニュアンスがあることわざであり、「専門家でも上手くいかないこともある」というたとえとして使われています。

また「左官の垣根」は、稀に「専門家というのは経験が豊富で高い能力を要する」ということをへりくだり「左官の垣根なので、自分はたまに間違えたりもします」というように、謙遜する意味でも用いられることがあります。

  • 左官の垣根というように、心理学の専門家でも百発百中、人の心を読むことは不可能だろう。

「蛇の道は蛇」の英語表現

英語で「蛇の道は蛇」はストレートに表現

「蛇の道は蛇」で「詳細を知りたければ専門家に聞くのが最良である」という意味で考えるなら「You should go to specialist for the best outcome(一番の結果が欲しいなら専門家に相談するべきだ)」または「Everyone knows their own business best(誰だって自分のビジネスのことを最もよく知っている)」などが良いでしょう。

また、「専門的なことがらは専門家に任せるべきだ」というニュアンスなら「You better just leave it to the specialist」なども使えます。

「蛇の道は蛇」の例文

  • 自分で風邪を直そうとせずに医者に診てもらいなよ。蛇の道は蛇という言葉知っている?
    You better go and see the doctor if you are not well. Leave it to the specialist.
  • チェリーパイを上手に作りたい。蛇の道は蛇というからお母さんに聞いてみる。
    I should ask my mum how to make the best cherry pie to get the best outcome.

まとめ

「蛇は道は蛇」は「同じ世界にいる人や同じ専門分野に従事している人は、その道のことが容易にわかる」「詳細が知りたい時、本物が欲しい時は専門家に行くのがベストである」という意味のことわざです。

類語には「餅は餅屋」「刀は刀屋」「馬は馬方」など、語呂合わせで覚えやすいものが多いため、言い換えをする時は文脈や会話の雰囲気から最もふさわしいものを選ぶようにしましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。