「怪我の功名」意味と使い方は?語源と一緒に類語と反対語も解説

日本の有名なことわざに「怪我の功名」があります。良く見聞きはするものの、使い方に不安のある人はいませんか?

ここでは「怪我の功名」について意味と使い方を中心に、語源、類語と反対語、外国語表現(英語と中国語)を紹介しています。どうぞ、ビジネスパーソンとしてのナレッジ・アップにお役立て下さい。



「怪我の功名」意味と使い方は?

最初に「怪我の功名」の正しい意味と使い方を例文を用いて紹介します。語源についても併せてみてみましょう。

意味「過ちが良い結果をもたらす」

「怪我の功名」とは「うっかりしてしまった過ちや間違いが、偶然的に良い結果をもたらすこと」を意味することわざです。人は誰しもふとした時に間違いや過失をおかしてしまうものですが、そのことが後にプラスの結果になるというありさまを表現した言葉となります。

語源は「不測の事態からの手柄」

「怪我の功名」は「怪我」という不測な過ちから、思いがけず手柄が生まれることもある、という学びそのものが語源とされています。功名とは「手柄」のことで、昔は「怪我の高名」と書いた時代もあったそうです。

ちなみに、怪我という過失から輝かしい光が見えることもあると思い違いをし、「怪我の光明」と表記するのは誤りです。この点だけ気を付けましょう。

「災い転じて福となす」との違い

「怪我の功名」に近い言葉に「災い転じて福となす」がありますが、意味は「自分のみに降りかかった災いを上手に利用して、自分なりに役に立つ方向へと持っていく様子」また「厄介なものごとが移転して幸いとなる様子」となります。

「怪我の功名」と同じような意味を持ちますが、「災い」が怪我の示す過失や間違いとはややニュアンスが異なると言えるでしょう。そうは言うものの、やはり全体的な意味合いとして近いものがあります。

正しい使い方と例文

「怪我の功名」はふとした過ちやミスが、良い結果を生むことがあると意味があるため、努力をして得た成果や力を合わせて成し遂げた産物に対して用いるのは不適切です。怪我のように不慮の過失から、思わず良い結果となるという逆転勝利のような状況であることが前提です。例文を挙げてみましょう。

  • 怪我の功名で、思いもよらないような人に会うことができた
  • 仕事を失ったが、怪我の功名で、より良い条件の会社が見つかった。
  • 恋人とケンカをしたが、いつもより優しく接してくれるようになった。怪我の功名か?

「怪我の功名」の類語は?

続いて「怪我の功名」の類語について紹介します。

類語「怪我勝ち」「過ちの功名」

「怪我の功名」で「過ちが良い結果になる」という意義での類語を見ると「怪我勝ち」「過ちの功名」となります。失敗や過失を「怪我」と比喩表現するなら「怪我勝ち」、またストレートに「過ち」と表現するなら「過ちの功名」を使いましょう。状況に合わせて直接的な表現を用いるのがベストな時と、間接的に伝えるのが良い時とで、上手に使い分けをしてみて下さい。

類語「偶然の産物」「棚から牡丹餅」

「怪我の功名」で「思いもよらず良いことが起こる」という意義なら「偶然の産物」「棚から牡丹餅」「嘘から出た実」などが挙げられます。

「怪我の功名」英語と中国語では?

国際化に先駆けて外国語の必要性も出てきました。最後に「怪我の功名」を英語と中国語で表現してみましょう。

英語では「lucky break」

「怪我の功名」を英語で表現するときは「Lucky break(思わぬ幸運)」「by a fluke(まぐれあたりで)」などを使います。さらに、不運や停滞した状態から抜け出し、幸運が訪れるという意味の「comes out smelling like a rose」も良いでしょう。こちらの方がより「怪我の功名」のもとの意味に近いと言えます。

  • The worst situation somehow came out smelling like a rose.
    最悪の事態からいつの間にか抜け出すことができ、幸運が訪れた。
  • As lucky break, my lonely life is somehow getting better.
    思わぬ幸運があると言われるように、最近一人ぼっちの人生も上向きになってきた。

中国語では「歪打正着」

中国で「怪我の功名」にあたる言葉は「見当違いなものごとをしているにも関わらず、結果的に上手く行くこと」という意味の「歪打正着(wāi dǎ zhèng zháo)」が一番近いでしょう。

まとめ

「怪我の功名」は「ふとした過失から、思いがけず良い結果をもたらすこと」を意味する言葉です。怪我はふとした過ちから起こるものですが、後に良い結果につながる様子を指しています。

「怪我の功名」は不測の過ちが、最終的に良い結果を生むということわざですが、職場では「怪我の功名」ばかり期待をせず、着々と努力を重ねてよい成果を得るように心がけるようにしましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。