「ご贔屓」の意味は?観劇・仕事での使い方や類語「ご愛顧」も解説

ビジネス文章において使われることの多い「ご贔屓」という言葉。お世話になっているお客様に対して使ったり、舞台ファンの間では「応援したい人」のことをご贔屓と呼んだりします。

今回は、「ご贔屓」の意味を語源から解説していきます。また、ご贔屓の類語「ご愛顧」や使い方も説明しますので、参考にしてみてください。

ご贔屓(御贔屓)の意味とは?

「ご贔屓」の意味は「気に入った物を可愛がる・助ける」

「ご贔屓(ひいき)」とは、気に入ったものを可愛がる・助けることです。自分が相手を気に入った場合に使われることが多く、「贔屓にしているお店」といった具合に使われます。可愛がるという意味でも使われるので、「弟を贔屓にする」という意味でも使用されるのが特徴です。

反対に相手が自分に対して、贔屓にしてくれる時に関しては「贔屓にしてもらっている」といった具合に使用されます。

観劇ファンの間では「特に好きな人・応援している人」の意味

「ご贔屓」という言葉は、舞台界隈で使われることもあります。たとえば「私のご贔屓は○○さんです」と言った場合、その人のことを特別に思っている、その人の応援に特に力を入れている、という意味になります。

似た言葉には「推し」もありますが、「推し」を使うのはアイドルや若手俳優などを応援する場合で、「推しメン(=推しメンバー)」という言葉もあります。一方で、「ご贔屓」を使うのは有名歌劇団のファンや歌舞伎ファンに多いようです。

「贔屓」の漢字の意味

ご贔屓の漢字の語源として、「贔」は貝が三つ重なって出来ている漢字であることから、「重い荷物を背負う」や力強いという意味があります。他にも中国では貝が通貨として流通されていたので、財貨がたくさんあるという意味が込められているのです。

「屓」の漢字の意味は、力強いため鼻息が荒くなるという意味合いがあり、特別に力を入れる時に使用される漢字になっています。ご贔屓の漢字の語源は贔と屓の漢字を合わせて、特別に力を入れ込むということから生まれた言葉だったのです。

「贔屓」の語源は中国の亀

ご贔屓の「贔屓」という言葉は、中国の伝説上の生き物が語源ともいわれています。具体的にいうと、9頭の神獣とされる「竜生九子(りゅうせいきゅうし)」で亀のような生物が贔屓だったというのです。

亀のような贔屓は重い荷物を持つことが好きな生物とされていて、元の漢字の意味である贔と屓の意味を合わせて、ご贔屓という言葉が生まれたといいます。

「ご贔屓」の使い方と例文

感謝と今後を伝えるケース

いつもご贔屓にしてくれている利用者などに対して、感謝の気持ちを伝えるためにもご贔屓という言葉は活用されることがあります。例文としては「今後ともご贔屓のほどお願いします。」といった形で感謝文として使用されるのが一般的です。

感謝の気持ちを伝えると共に、今後も同様に末永くご贔屓してほしい時に、「今後も宜しくお願いします」といったことを伝えるために活用されます。

お客様が帰る時のケース

お客様が来店や訪問された時に、感謝の気持ちを伝えるため例文として「いつもご贔屓頂きありがとうございます。またのご利用お待ちしています」といったように使用されます。

自分の時間を使ってでも、来店・訪問されたことを感謝しますという意味が込められているので、大切なお客様に対して使われる例文といえるでしょう。

閉店など最後に挨拶するケース

最後に来店・訪問されたお客様に対して「長年多大なご贔屓を賜り、厚く御礼申しあげます。誠に勝手ではございますが、当店の営業は終了とさせていただきます。」といった具合に、勝手に閉店してしまうお詫びと、今までのお礼を伝える言葉として活用されます。

誠意をもって発する言葉として用いられるので、相手に届くように使われるのが特徴です。

「ご贔屓」の類語

「ご愛顧」は「ひいきにする」「目をかける」の意味がある

ビジネスシーンにおいて、ご贔屓と同じように活用されるのがご愛顧です。ご愛顧は、「ひいきにする」「目をかける」という意味があり、相手が自分に対して特別視してもらっている時に使用します。

「ご愛顧感謝します」といった具合に気持ちを伝える際に活用されることがほとんどです。

「お引き立て」は目上の方に感謝するときに使う

ご愛顧と同じで「目をかけてひいきする」という意味がある言葉で、相手に感謝する気持ちを伝える際に用いられます。例えば「社長のお引き立てに感謝します」といった具合に、目上の方へかける言葉として活用するのが特徴です。

「眷顧(けんこ)」「厚遇(こうぐう)」も類語

一般的には使用することの少ない「眷顧(けんこ)」という言葉ですが、特別に目をかけるという意味があり、ご贔屓と同じ意味を持っています。使用する機会は少ないですが、ご贔屓の類語として覚えておいて損はないでしょう。

また、手厚くもてなすという意味がある「厚遇(こうぐう)」ですが、意味合いとしてはご贔屓と似ていることから、ご贔屓の類語といえるでしょう。仕事面で給料や待遇において不満がない時に活用される言葉です。

まとめ

大切なお客様に対して、日ごろの感謝と今後も協力してほしいという気持ちを伝えるために使用される「ご贔屓」という言葉。大事な時に使い方を間違えないように、しっかり意味や語源を覚えて、相手に伝わるように努力していきましょう。”