「したたか」(強か)の意味と類語!いい意味じゃないって本当?

「したたか」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?「あまり良い意味ではなさそう…」と漠然とした理解で留まっている方は実は多いかもしれません。今回は「したたか」という言葉の意味や使い方、類語などについて解説します。「したたか」を使った例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「したたか」の意味とは

「したたか」は漢字では「強か」

「したたか」という言葉は、文字では平仮名で書かれていることが多いようです。小説などでも、ほとんどが「したたか」と平仮名で表記されています。漢字では「強か」と書きますが、特に漢字と平仮名の使い分けは不要です。しかし「強か」よりも「したたか」の方が一般的なので、特別な理由がない限りは平仮名で書くことが主でしょう。

「したたかに打ち付ける」は強く打つ

「したたか」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。その1つ目が「大いに」という意味です。「大いに」というのは、「ある程度の手ごたえを感じるほど強く」という意味で、言い換えれば「しっかりと認識するほどの強さ」ということになります。

「したたかたに頭を打ち付けた」「したたかに酔った」などの「したたか」は「打ったことがはっきりと認識できるほど強く頭を打った」「酩酊していることがわかるほどに酔った」という状態を表しています。

「したたかかな人」とは「狡猾な人」

「したたか」の2つ目の意味は人や物事の状態について使われます。「したたかな人」「したたかなやり方」などです。この場合の「したたか」は「狡猾な」「腹黒い」「ずる賢い」などの意味です。いずれも良い意味で使われることはほとんどなく、これらの意味を包括的に表す言葉が「したたか」です。

「したたかな人」と言えば「狡猾な人」「ずる賢い人」ということになります。一筋縄ではいかないような計算高い人、という意味も含まれていることが多いでしょう。

人に対しての「したたか」の使い方

いい意味では使いにくい「したたか」

「したたか」という言葉は、その意味から褒め言葉として受け取られることはほぼありません。たとえ、こちらが「敢えてしたたかな人間でありたい」と考えていたとしても、相手にとっては良い気持ちがしないことがほとんどです。相手のしたたかさを褒めたいのであれば、言葉を変えて伝えるようにした方が良いでしょう。

上司からの「したたか」は褒め言葉かも

「したたか」は褒め言葉とはなりにくい、ということをお伝えしましたが、これがビジネスの場となるとそうとも限りません。ビジネスの場では、したたかである性質が求められることもあるからです。情に流されず、自社の安全を確保した上で計算高く事を進めていく、この状態を「したたか」という言葉を使って褒めてくれる人もいるでしょう。

ビジネスの場においては「したたか」という言葉だけでは、相手がどんな感情を持っているのかの判断が難しい場合があります。「したたか」という言葉の前後などから、相手が本当に伝えたいのがどんなことなのかを推測する必要があるということです。

類語で言い換えて使う「したたか」

「したたかな男」はクレバーな男性

ビジネスや社会生活において、何かと立ち回ることが上手い男性を指す言葉に「したたかな男」というものがあります。状況や相手によって上手く対応し、自分が居心地良く居られる状況を作り出すことに長けた男性のことです。

したたかな男性のことを表す他の表現はたくさんあります。中でも「クレバーな男性」「見どころのある男性」などは、本人が聞いても悪い気がしない褒め言葉です。

「したたかな女性」は自立した女性

「したたかな女」と聞くと「男性に対しての対応が上手い」「本音を上手く隠して男性に媚びる女性」などという印象を受ける方が多いでしょう。しかし「したたかな女性」という言葉の意味は男性に対しての態度だけを表すものではありません。ずる賢く、物事を自分の都合が良いように進めていく女性も「したたかな女性」と言われます。

したたかな女性のことを表す場合には「自立した女性」「世渡りが上手い女性」など、本来の「したたか」とは少し離れた表現が多く使われる傾向が見られます。

計算ができるは「したたかさがある」

性別を問わず「したたか」を表す場合に、良く使われるのが「計算高い」という表現です。「したたか」が持つ、ずるさや狡猾さをイメージさせる言葉のひとつが「計算」でしょう。何かと物事を損得で考えたり、計算をしながら人付き合いをしていく人のことを「計算ができる人」と表すこともあります。

人付き合いをする上で、計算をしてはいけないということではなく、人によって計算に対する印象が異なるため「したたかさがある」を使うか「計算ができる」を使うかで、その人のことをどのように受け止めているのかを表すことにもなります。

「したたか」を使った例文

  • 「課長のしたたかさに、すっかり嵌められたよ」
  • 「彼のしたたかなところに、安心ができない」
  • 「彼女はしたたかと言われているが、それを悪いことだとは思わない」
  • 「今度の新入社員のしたたかさには参ったよ」
  • 「もっとしたたかに生きていきたいと思っている」

まとめ

「したたか」という言葉は、普段あまり良い意味では使われません。しかし「したたかな人」が即、悪い人を指すというわけでもありません。言葉は使う人によって良くも悪くも意味が異なることがあります。自分がどんな感情で「したたか」という言葉を使うのか、ということを考えてみると良いかもしれません。