「開催」の意味と使い方は?「実施」との違いや言い換えと対義語も

「開催」とはイベントを開いたり行ったりすることを意味します。日常的に使用する言葉ですが、ものごとを行う「実施」との使い方の違いはどこにあるのでしょうか?ここでは「開催」の意味や使い方のほか、「実施」との違いや類語・対義語などを例文を交えて紹介します。

「開催」の意味と使い方とは?

「開催」とは集まりや行事を開くという意味

「開催」の意味は、会合やイベント・式典などの集まりや行事を開いたり行ったりすることです。「開く」と「催す」からなる熟語で「かいさい」と読みます。

「開催」はイベントごとに対して広く使える言葉ですが、ある程度規模が大きいものに対して使われる言葉です。たとえば、「大会」「展覧会」などを開く際には「開催」を使いますが、日常的で少人数の会合にはあまり使われません。

「開催します/開催される」「開催日」と使う

「開催」は「〇〇を開催します(する)」と他動詞として使うほか、対象となるイベントを主語として「〇〇が開催される」と受動態として使うことができます。

また開催する日にちを「開催日」、イベントを開催している最中であることを意味する「開催中」、将来的に開催することを意味する「開催予定」のように、熟語表現も可能です。

「開催」を使った例文

  • 駅前の百貨店では、大北海道展が開催されています。
  • 現在開催中の美術展は、今月末まで続きます。
  • 今年の株主総会は、本社近くのホテルで開催予定です。

「開催」と「実施」「開会」の違いとは?

「実施」とは物事を実行すること

「実施(じっし)」とは「事前の計画に基づいて物事を実行すること」を意味する言葉です。物事を行うという点では「開催」と共通していますが、「開く」という意味は含まれない点が異なります。以下は「実施」しか用いることができない例です。

「実施」の例文

サーバーメンテナンスは週末の夜間に実施されます。

「開催」を「実施」に言い換えることも

「開催」と「実施」の使い分けは、対象となる物事を「開く」か「行う」かで判断できます。たとえば、「開く」を「行う」に言い換えて不自然にならなければ、「開催」を「実施」に言い換え可能です。ニュアンスの違いとしては、「開催」のほうがイベント性が高くなるでしょう。

言い換えの例文

新発売を記念して、オンラインイベントを開催(開く)予定です。
新発売を記念して、オンラインイベントを実施(行う)予定です。

「開会」は「会を始めること」

「開会」とは、催しの会を開いたり始めたりすることを意味する言葉です。

「開催」のようにイベント事に広く使えるわけではなく、会議や集まり、展示会などに限られる表現ですので気をつけましょう。

「開催」の類語や言い換え方とは?

「開催」の類語と言い換え①「挙行」

「挙行(きょこう)」とは、行事や儀式などを公のものとして行うことを意味します。「式典」や「結婚式」などを行う場合に用いられるかしこまった表現で、日常的な行事やプライベートなイベントに対しては適しません。

また、「挙行」は多くの場合「執り行う(とりおこなう)」にも言い換えることができます。

「開催」の類語と言い換え②「主催」

「主催(しゅさい)」とは中心となって行事を催すことをいいます。「開催」は単に行事が開かれることのみを意味しますが、「主催」は行事を手掛ける人や団体について言及する、主体が明確となる表現です。

受動態にする場合には「~によって主催される」など、主体を対象とする点にも注意しましょう。

「開催」の類語と言い換え③「執り行う」

「執り行う」は、実際に行うことを意味するかしこまった表現で、儀式や式典を行う場合に使います。「挙行」とよく似ていますが「挙行」よりも多くのシーンで使える表現です。

「執り」は「行う」を強調する接頭辞です。ビジネスシーンでも、文書内や行事を始めるときの挨拶など、改まった場で使うことが多い言い回しですので覚えておきましょう。

「開催」の対義語や反対語とは?

「開催」の対義語は「中止」「閉幕」など

「開催」には明確な対義語はありません。物事を取りやめるという「中止」やイベントが終了することを意味する「閉幕」などが反対の意味を持つ表現といえます。

「不開催」を反対語として使うことも

「開催」に打消しの「不」をつけた「不開催」が「開催」の反対語としても用いられています。日常ではあまり耳にしない言い回しですが、公的な文書や通知などでしばしば見られる表現で、「開催をしない」という意味になります。

「開催」の英語表現とは?

「開催」は英語で「hold」「take place」など

「開催」を意味する英語表現はいくつかあります。イベントを開催するときには一般的に「hold」が使われることが多いのですが、計画通りに行う場合には「take place」も使用可能です。

特に公的な性格の強い会議や会合については、招集するという意味を含む「convene」も用いられます。

「開催」の英語表現を使った例文

  • After the event, we will hold an exchange party.
    (イベント終了後は、交流会を開催します)
  • World Figure Skating Championships 2022 will take place in Montpellier,France.
    (2022年のフィギュアスケート選手権はフランス・モンペリエで開催されます)

まとめ

「開催」は行事やイベントを開くことや行うことを意味します。広く用いることができる表現ですが、対象やシーンによっては類語の「挙行」や「執り行う」が適していることもあります。「開催」とよく似た「実施」は、計画に沿って実行することを指す言葉で「開く」という意味はありません。「開催」と同じように使える場合と使えない場合があるため気をつけましょう。