趣味だったイラストが仕事に。イラストレーターありめ蛍のInstagram運用法

SNSを使うことが日常的になり、最近ではSNSでの発信が仕事につながることも珍しくないですよね。今回インタビューさせていただいた、イラストレーターのありめ蛍さんもInstagramでの発信が仕事につながったと語ります。どのように仕事につながったのか、発信をする上で気をつけていることもお伺いしました。

趣味だったイラストが1年で仕事につながった

趣味だったイラストが仕事に。イラストレーターありめ蛍のInstagram運用法

ー現在のお仕事内容を教えてください。

Instagramを中心にイラストやマンガを載せています。お仕事としては企業からご依頼いただいた商品を実際に使用したレポート形式のイラストにしたり、フィクションのマンガで紹介したりしています。商品はコスメや食品など、女性向け商材がメインですね。

ーInstagramでの発信がお仕事になるまでの過程をお聞きしたいです。

Instagramを始めた当初は日常の写真をただ載せるだけで、イラストを描くことは完全に趣味でした。でもInstagramを見ていると、コスメレポートやマンガを載せている方がいたので、私も試しにコスメレポート形式のイラストを何枚か投稿してみたんです。

続けていくうちに見てくださる方がちょっとずつ増えて、フォロワーさんが1万人を超えたあたりからお仕事をいただけるようになったんです。

そしてInstagramを始めて1年過ぎたあたりから、イラストレーターとしての収入と会社のお給料が同じくらいになって。その状況が数カ月続いたことと、他県への引っ越しが重なったこともあり、専業に切り替えました。

ー当初からInstagramでの発信を仕事につなげたいという思いはあったのでしょうか?

Instagramでのイラスト投稿を始めたときは、自分のお気に入りのコスメなどを好きなように描いて紹介していました。でもフォロワーさんが増えたら、お仕事につながるかもという思いはありましたね。

自分の投稿や他のアカウントを見て常に研究。インスタ運用のコツ

趣味だったイラストが仕事に。イラストレーターありめ蛍のInstagram運用法

ーフォロワーを増やすために工夫したことを教えてください。

インサイトを細かくチェックして、フォロワーさんからの反応が良い投稿を分析していました。例えば同じ女性向けのイラストでも、コスメとファッションだったらコスメの方が反応が良かったので、別のコスメで投稿してみたりですね。

あと唇の乾燥が気になる方が多い秋冬の時期にリップクリームの紹介をするといったような、季節やトレンドに合わせた投稿も意識していました。

ーフォロワーさんの反応を見つつ、試行錯誤して投稿したんですね。他のアカウントも参考にしましたか?

他のアカウントもたくさん見ました!Instagramは1投稿で10枚のイラストを用意していても、まず1枚目が目に留まらないと見てくれないんですよね。

検索欄や発見欄は他の人の投稿が一気に表示されるので、どんな投稿が目につくのかをよくチェックしていました。文字が見やすいのか、イラストがシンプルでわかりやすいのか、イラストがすごく凝ってるのかなど。イラストだけでなく、キャプション部分の文章量や改行具合まで研究しています。

ーこれまでにInstagramを辞めようと思ったことはなかったですか?

フォロワーさんが0人から100人までの最初の期間が1番辛かったですね。フォロワーさんが1000人あたりを超えていたら1人や2人減ってもあまりわからないかもしれませんが、その頃は増減がすぐにわかってしまうので…。

ーそんなとき、どのようにモチベーションを保っていたのでしょうか?

それまで創作活動のSNSアカウントで、フォロワーさんが100人を超えた経験がなかったんです。なので「あと1カ月頑張っても100人を超えなかったらアカウントを閉じるけど、超えられたらもうちょっと続けてみよう」と決めていましたね。

最初からフォロワー1万人を目指してしまうと続かなくなってしまうので、100人が達成できたら、次は200、300と小さな目標を掲げていました。今はアーカイブに入ってしまっている投稿もありますが、フォロワーさん1000人までの頃はほぼ毎日投稿していましたね。

ーSNSで発信するときに心掛けていることはありますか?

「絶対」というワードを使わないようにしています。「この美容液を使ったら絶対に毛穴がなくなります」とか「絶対好きな色味だと思います」などですね。

効果や好みは人それぞれなので、「私はこの色が好きです」のように主語を私にしています。他にも「新社会人の人に使いやすいかも」とおすすめすることはあっても、強要するような言葉も使わないよう心がけていますね。

私はiPadでイラストを作成しているので、スマホで見たときに文字が小さくならないようにも意識しています。

フォロワーさんからの反応が1番嬉しい

ーこれまでの活動で印象に残っていることはありますか?

紹介した商品をフォロワーさんが実際に買ってくれたり、マネしてくださったときが1番嬉しいですね。以前私がセルフネイルの配色についての投稿をしたときに、マネしてみましたというDMがたくさん届いたんです。

私自身がいつもセルフネイルの配色に迷っていたので、「もう迷うのは嫌だ」という気持ちで投稿したのですが、同じ悩みを持っていた方々に届いたみたいで。いろいろな方のネイルをみることができて、私自身も楽しかったです。
趣味だったイラストが仕事に。イラストレーターありめ蛍のInstagram運用法

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ー最後に、今後の展望を教えてください。

今はイラストをInstagramに投稿することがメインですが、今後は女性誌の挿絵や、書籍の表紙なども担当してみたいです!

イラストレーターありめ蛍さんのインタビューを終えて

イラストがかわいいだけでなく、コスメなどの情報も役に立つありめ蛍さんのアカウント。フォロワーを増やしたら仕事につながるかもという思いはあっても、「絶対」という言葉を使わないというこだわりや投稿を分析していることから、フォロワーさんのことを決してただの数とせずに考えているなと感じます。継続力と信頼される投稿がSNS発信でお仕事をする上で欠かせないことだと、改めて実感したインタビューでした。

ありめ蛍さんプロフィール

ありめ蛍

イラストレーター。
コスメやメイクプロセス、コーデ等をイラスト・漫画で紹介。
Instagram:https://www.instagram.com/arime_h/?hl=ja

この記事を書いた人

伊藤 美咲
ステキな人やモノを広めるフリーライター。1996年東京生まれ、東京育ち。関心のあるジャンルは働き方・ライフスタイル・美容・邦ロックなど。