「その実」の意味と使い方とは?類語・言い換え表現や短文も解説

「その実」は「本当は」を意味する言葉です。漠然と意味は分かっていても、日常であまり聞きなれないため、どんな場面で使っていいのかが分からない!という方もいるのではないでしょうか。「その実」の意味や使い方を理解し、必要な場面で用いることができるようにしておきましょう。この記事では「その実」の類語や短文、使い方を解説します。

「その実」の意味とは

「その実」の意味は「本当は」

「その実」は「そのじつ」と読み、「本当は」と同じ意味で用いられています。「本当は」という表現と比べるとやや堅苦しい印象を持つ人が多く、日常ではあまり使われない言葉と言えます。「本当は」という言葉の言い換え表現の一つだと覚えておくと良いでしょう。

漢字で書くと「其の実」

「本当は」という意味で使う場合に、漢字では「其の実(そのじつ)」と表記します。「其(そ)」は人や物を指す語です。

読み方は変わりませんが、「の」を記載せずに「其実(そのじつ)」と表現する場合もあります。どちらも、ひらがなの「その実」よりも更に硬い印象になり、一般的には使われることが少ない表現と言えます。

「その実(そのみ)」の場合には意味が変わる

「その実」は「そのみ」とも読むことができ、「そのじつ」とは意味も異なります。
文字の通り、自分の近い位置にある実(果実)や話に出たばかりの実を指して「その実(そのみ)」という意味で使います。

文章中に出てきた際、「そのみ」と読んでしまうと意味が通じなくなってしまうため、間違えないように読み方には注意が必要です。

「その実」の使い方と例文(短文)

「本当は」の言い換え

「その実」は、「本当は」「本当のところ」の言い換え表現として捉えることができます。高齢の方では普段から使う方もいますが、日常では用いられることが少ない言葉です。

使う場面としては、書籍の中の文章や公的な場所での会話、スピーチなどが挙げられます。身近な言葉ではありませんが、誰しも一度は耳にしたり目にする機会がある言葉ではないでしょうか。若い方にとっては、意味は分かるけど使いにくい言葉の一つと言えます。

事実を伝える前置き

「その実」は、基本的には、「〇〇だが、その実、△△だ。」のように、2つの文をつなぐ形で使われます。「本当は」の意味を持つため、前半の文章に対して後半では正反対の内容の文章となります。後半の文章で、異なる事実をこれから話しますよ、という前置きとして使われる言葉です。

一文ではなく二つの文章に分け、「〇〇だった。その実、△△だ。」という形や、「〇〇だが、その実は△△だ。」のように「その実」に「は」を付け加えた表現でも同じ意味として用いることができます。

「その実」を使った例文(短文)

日常では使いにくい印象の「その実」ですが、実際には下記の短文のように普段からも使える言葉です。

例文
●部長は一見厳しく見えるが、その実、面倒見がよく部下のフォローをする優しい上司だ。
●マラソンなんて絶対やりたくないと思っていた。その実始めてみると、毎日走らないと体が鈍ってしまうほど熱中してしまった。
●先日トラブルが起こった際、みんなには落ち着いて対応するよう伝えたが、その実は私も内心ものすごく焦っていた。

「その実」の類語・言い換え表現

「実際は」が「その実」の類語

「実際は」という言葉も、基本的には「本当は」と同じ意味を持ちます。「その実」と同様、「〇〇だが、実際は、△△だ。」の表現で用いられることが多いです。

前半の文章に対し、後半の文章では正反対の内容を伝えることも同じですが、どちらかというと気持ちや思いなどではなく、「事実」を伝えるときに使われることが多い言葉です。

例文
先日会ったクラスメイトのお母さんがとても若く見えたが、実際は50歳を超えているときいて驚いた。

「実を言うと・実は」も「その実」の類語

こちらも「本当は」とほとんど同じ意味を持ちます。類語である「実際は」と比較すると、「本心は」「本音を言うと」というような、気持ち伝える意味合いを含むことが多い言葉です。

例文
仲の良い友達に誘われたので一緒に旅行に行ったが、実を言うと私はアメリカがあまり好きではない。

「その実」の英語表現

英語では「actually」

英語でも、「本当は」と同様の意味として考えることができます。「本当は」の英語表現としてなじみがあるものとしては「really」があります。これも間違いではありませんが、より堅い表現として「actually」が適切と言えるでしょう。

英語表現の例文

基本的には「〇〇だが、その実、△△だ。」という文章で用いられるため、英語ではbutと組み合わせ「○○,but actually○○」と使います。

例文
She looks stern, but actually he’s very kind
(彼女はは厳しそうに見えるが、実際はとても親切だ)

まとめ

「その実」は「本当は」を意味する言葉で、類語に「実を言うと」「実際は」があり、前半の文章と正反対の文章を後半で伝える前置きとして用いられます。

日常ではあまりなじみのない言葉ではありますが、公的な場所などではよく使われます。意味や使い方を理解して、活用していきましょう。