「英語スピーチ」コツや構成とは?題材選びや始め方・例文も紹介

英語スピーチの内容は自己紹介からプレゼンテーションまで様々ありますが、コツを押さえてしっかりと事前準備をしていれば、必要以上に恐れることはありません。
今回は、英語スピーチのコツを構成から題材選び、始め方まで例文を交えて解説します。有名なスピーチもあわせて紹介しましょう。

【英語スピーチ】基本の構成とは?

英語スピーチは「3部構成」が基本

英語のスピーチでは、時間が短くても長くても、また内容が自己紹介のように簡単なものからプレゼンテーションまで、すべて3部で構成するのが基本です。スピーチする場やテーマに合わせてそれぞれ内容を変えていきましょう。

①オープニング(始め方)
②本題
③クロージング(終わりの言葉)

英語スピーチ:基本の例文

Good afternoon, everybody. Thank you all for coming today. Today’s main topic is our new project. I will be speaking for about an hour.

I divide my presentation into three parts. First, let’s begin with the purpose of our new project. Second, we will focus on outline of that project. And finally I’ll show you our new sales strategy for the next years.

Now, let me talk about an objective of our new project.(中略)

In conclusion, I would like to say that our new project can maximize your profit. If you have any questions, I’d be happy to answer them now.

Thank you for listening.

日本語訳

こんにちは皆さん。本日はお越しいただきありがとうございます。本日の本題は、私たちの新しいプロジェクトに関してです。1時間程度お話をさせていただきます。

3部に分けてお話させていただきます。最初に新しいプロジェクトの目的について。次にそのプロジェクトの概要を。最後に来年の営業戦略についてご説明します。

最初に新しいプロジェクトの目的についてお話します。(中略)

結論としては、私たちの新しいプロジェクトは御社の利益を最大限にすることができるとお伝えいたします。何かご質問があれば、喜んでお答えいたします。

ご清聴ありがとうございました。

【英語スピーチ】始め方~終わり方のコツと例文

英語スピーチのコツ1『オープニング(挨拶・始め方)』

本題に入る前の導入の部分がオープニングです。「つかみ」の部分になるため、ここの始め方はとても大切です。まずは「Good evening, ladies and gentlemen.(こんばんは、皆様)」などの挨拶をし、初対面の人が多い場合には自己紹介をします。

プレゼンテーションでの自己紹介は、「At first, let me introduce myself.(まずは自己紹介をさせてください)」と切り出し、名前と部署・会社名など、必要なことのみを話せば大丈夫です。

自己紹介後は「これから~の話をします」というように、何についてスピーチするのかを伝えます。スピーチの内容や目的を簡単に紹介することで、本題を聞いてもらうきっかけを作りましょう。オープニングの時間配分は、スピーチ全体の10%程度が目安です。

挨拶・オープニングの例文

  • Thank you so much for giving me a chance to talk.
    スピーチの機会をいただきまして、ありがとうございます
  • Thank you for everyone coming today to celebrate the awards ceremony.
    本日、受賞式のお祝いにいらしてくださった皆様に感謝いたします
  •  I have a special announcement to make.
    本日は特別なお知らせがあります

英語スピーチのコツ2『本題』

スピーチの中心となる本題は、要点が伝わるようにトピックを絞ってシンプルに構成しましょう。まわりくどい表現は避け、自分の意見や根拠などをわかりやすく話します。また、同じような表現を何度も使わず、代名詞や類語に置き換えるなどの工夫も重要です。

本題はスピーチの80%程度の割合で構成すると良いでしょう。

本題の例文

  • Today I will be discussing  about our new project.
    今日私がお話ししたいのは、新しいプロジェクトについてです
  • First, let me tell you about the overview of our business.
    最初に事業の概要についてお話しします

英語スピーチのコツ3『クロージング(終わりの挨拶)』

スピーチの締めとなるクロージングでは、本題で話した内容の要点と結論をまとめて繰り返し、聞き手が再度スピーチの内容を理解できるようにします。

最後は感謝の言葉で終わらせるようにし、気持ちを込めて笑顔で挨拶をしましょう。時間配分はオープニング同様に全体の10%程度です。

クロージングの例文

  • In the end, let me highlight the benefit of our new project.
    最後に、新しいプロジェクトのメリットを強調し、終わりにさせていただきます
  • Thank you once again and I wish you good luck and success.
    改めてありがとうございます。皆様の幸福と成功をお祈りいたします

【英語スピーチ】ネタ・題材はどう選ぶ?

英語スピーチの題材やテーマの選び方

プレゼンテーションや会議では題材が決まっていることが多いですが、イベントの登壇や自己紹介を兼ねたスピーチでは自分で題材を選ぶ必要があります。

まずは、イベントやスピーチする場の趣旨・目的に沿っていることが前提です。そのうえで、「初対面の人への自己紹介」や「ビジネスや人生の経験談」「社会問題に対する考え」など、細かく題材を決めていきましょう。

英語スピーチの題材・ネタの例

  • 自分の経歴
  • 趣味やマイブーム
  • 就職や転職、起業での経験
  • 社会問題
  • 最近気になったニュース

【英語スピーチ】成功させるためには?

スピーチの原稿や事前準備は入念に

英語スピーチを成功させるためには、入念な事前準備が必要です。要点や内容をすべて書いたものなど、形式はどうであれ自分がスピーチしやすいように原稿を用意しましょう。

原稿ができたら、英語がわかる第三者に確認してもらうことをおすすめします。文法に誤りがないか、わかりにくい表現や一般的でない単語が使われていないかなどをチェックしてもらうとよいでしょう。専門用語やわかりにくい表現は、わかりやすい表現に置き換えましょう。

本番前はスピーチの練習や可能であれば人前で話す練習もしておきます。実際にかかる時間を把握したり、アドバイスをもらえるためおすすめです。一人で練習する場合は、動画を撮って自分で振り返る方法があります。

スピーチでの話し方やジェスチャーのコツ

英語スピーチでは、ゆっくり・はっきりと話すことを心掛け、内容がしっかりと伝わるように意識しましょう。発音やアクセントを気にし過ぎると緊張してうまく話せなくなったり、声が小さくなることもあります。英語の発音が苦手でも、自信を持って自分の意見を堂々と伝えることが大切です。

アイコンタクトジェスチャーなども効果的で、目が合うと熱意や気持ちが伝わりやすくなります。人数が少ない場合は一人ひとりと目を合わせるように、大人数の場合は会場全体を見渡すようにしながら話しましょう。

ジェスチャーは、トピックの重要性を強調したり数字を示す時に有効です。強調したいことを話す際は、両手を広げるジャスチャーをしてみたり指で数字を示すとより伝わりやすくなります。

【英語スピーチの参考例】有名なスピーチ

スティーブ・ジョブズのスピーチ

有名なスピーチのひとつに、アメリカのアップル社でCEOを務めたスティーブ・ジョブズが、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチがあります。

自身の生い立ちからアップル社創業当初のエピソード、さらにはアップル社をクビになったエピソードをスピーチしました。締めくくりの言葉「Stay Hungry. Stay Foolish(ハングリーであれ、愚か者であれ)」は、特に印象に残る有名なフレーズです。

レオナルド・ディカプリオのスピーチ

俳優レオナルド・ディカプリオが国連本部で2014年に行った気候変動がテーマのスピーチは、全体的にわかりやすい単語が多く、参考にしやすいスピーチです。

専門用語も使われていますが、声も聞き取りやすく話し方の参考にもなるスピーチでしょう。

まとめ

英語スピーチの基本は、オープニング・本題・クロージングの3部構成で組み立てます。有名なスピーチを参考にして原稿を作ったり、本番をイメージしながら練習するなど、事前にしっかり準備をして臨みましょう。落ち着いてゆっくり、はっきり話すと聞き手に伝わりやすくなります。