長寿祝いのひとつ、「傘寿」は何歳のお祝いかご存知でしょうか？今回は、傘寿が何歳のお祝いなのかをはじめとして、お祝いの仕方やテーマカラー、おすすめのプレゼントやメッセージ文例もご紹介。知っておくと役に立つ情報をまとめました。
「傘寿」は何歳のお祝い？
「傘寿」は80歳のお祝い、読み方は「さんじゅ」
「傘寿」は80歳のお祝いで、読み方は「さんじゅ」です。傘寿は「八十寿（やそじゅ）」ともいいます。
80歳のお祝いを「傘寿」という理由は、漢数字の「八十」を縦に書くと傘の略字の「仐」に似ていることに由来します。（諸説あります）
近年は満年齢でのお祝いが一般的
「傘寿」は従来、数え年で80歳を迎えた時にお祝いしてきましたが、近年では満年齢でのお祝いが一般的になってきています。
数え年とは、生まれた日を1歳として数え、その後元日が来るたびに年を重ねるという数え方です。例えば80歳の傘寿であれば、80歳を迎える年にお祝いをするということになります。
満年齢はご存知の通り、生まれた時は0歳で、誕生日ごとに年を重ねる数え方なので、80歳の誕生日がきて傘寿のお祝いをするということになります。
お祝いを数え年で行うか満年齢で行うかは、どちらが正しいという決まりはありません。地域の風習や、本人、家族の予定を考えて決めると良いでしょう。
「傘寿」を祝う色とは？
「傘寿」のお祝いの色は「黄色」
長寿祝いにはそれぞれにテーマカラーがあり、「傘寿」のテーマカラーは黄色（金茶色）です。
黄色は縁起の良い色とされており、古代中国では皇帝だけが身に付けられる高貴な色でした。こうした理由からお祝いの色に黄色が選ばれていると考えられます。
「傘寿」のお祝いの色は「紫色」という説もある
「傘寿」のテーマカラーは、70歳の古稀や77歳の喜寿と同じく、紫色だとする説もあります。
地域や個人によってどちらの色で考えているかが違いますので、事前にさりげなく確認しておくと安心です。
「傘寿」のお祝いの仕方とは
「傘寿」のお祝いは本人の気持ちに配慮を
昔ながらの「傘寿」のお祝いは、黄色や紫色のちゃんちゃんこや座布団を身に付けてお祝いをするというスタイルですが、お祝いの仕方には特に決まりはありません。あまり年寄り扱いされることを好まない方もいらっしゃいますので、傘寿を迎える本人の気持ちや健康状態に配慮し、負担のない形でお祝いをしましょう。
一緒に自宅やレストランで食事をしたり、旅行に行ったりと、同じ時間を過ごせる形にするのが一般的ですが、食事は本人が食べやすいメニューにするなどの配慮が大切です。
「傘寿」のお祝いに決まった日はない
「傘寿」のお祝いは、この日にやらなければいけないという決まりはありません。80歳の誕生日や休みの日など、家族の都合や事情を考慮し、皆が集まりやすい日を選びましょう。
「傘寿のお祝いはしない方がいい」は迷信
長寿祝いをすると病気になったり早死にしたりする、というジンクスがあるために、「傘寿」のお祝いをしない方がいいと言われることがあります。しかし、このジンクスはただの迷信です。
ただし、あまり本人に負担になる形のお祝いにしてしまうと、疲れて体調を崩してしまうということにもなりかねませんので、本人に負担がかからないように配慮してお祝いをしましょう。
「傘寿」のお祝いに喜ばれるプレゼントや言葉とは
「傘寿」におすすめのプレゼントは「傘」。男性にも◎
長寿祝いは人生の区切りとなるお祝いです。プレゼントを選ぶ際には、消耗品よりも記念になるものを選ぶことをおすすめします。
「傘」は「傘寿」にちなんだものとして、お祝いのプレゼントによく選ばれています。傘は男性にも女性にも贈りやすいアイテム。シックで高級感があり、普段使いできそうなデザインを選ぶと良いでしょう。高齢になり雨の日は外出を控えているという方には、晴雨兼用の傘を選ぶと使い勝手も良く喜ばれます。
花も「傘寿」のプレゼントの定番
お祝いの定番「フラワーギフト」は、もちろん「傘寿」のお祝いにもぴったりです。
テーマカラーの黄色を入れたアレンジにしてもらえば、「傘寿祝い」により適したプレゼントになるでしょう。手入れ不要で長持ちするプリザーブドフラワーも人気です。
「幸せが飛んでくる」という花ことばを持つ胡蝶蘭の鉢植えも、お祝いに贈る花としておすすめです。
「傘寿」のお祝いメッセージ文例
プレゼントにメッセージを添えたい場合や、お祝いには行けないけれどメッセージを届けたいという場合に使える、「傘寿」のお祝いメッセージの文例をご紹介します。
関係性を考慮した表現にし、ポジティブな気分になれるメッセージを送りましょう。メッセージの最後には、これからも長生きしてほしいという旨の文言を入れるのがおすすめです。
おじいちゃん、傘寿おめでとう！ お祝いに行けなくてごめんね。今度会いに行くから、一緒に美味しいものを食べに行こうね。 体に気を付けて、いつまでも長生きしてね。
まとめ
「傘寿」は「さんじゅ」と読み、80歳のお祝いです。近年では数え年よりも満年齢でのお祝いが一般的になってきています。お祝いのテーマカラーは黄色もしくは紫色。お祝いをする時は本人の気持ちや体調などに配慮して、一緒に温かい時間を過ごせるようにしましょう。
傘寿おめでとうございます。
日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ります。これからも健康で幸せでありますように。