「メンヘラ」の意味とは?「ヤンデレ」との違いや特徴と対処法も

「メンヘラ」という言葉を耳にすることがありますが、どんな意味があるのでしょうか。今回は「メンヘラ」の意味をはじめ、「メンヘラ」と呼ばれる女性・男性の特徴と「メンヘラ」と意味が似た「ヤンデレ」との違いも解説します。「メンヘラ」な人への対処法や改善法についてもご紹介しましょう。

「メンヘラ」の意味とは

メンヘラとは「精神状態が不安定な人」

「メンヘラ」とは「精神状態が不安定な人」「心の健康に問題を抱えている人」を指す言葉です。「心の健康」を意味する「メンタルヘルス」という言葉に由来しています。

「メンヘラ」という言葉は、もともと2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)のメンタルヘルス板で使われていたネットスラングでした。最初はメンタルヘルス板に高い頻度で書き込みをしている人を指して使われていましたが、次第に精神状態が不安定な人すべてを指す言葉に変わっていきました。

「メンヘラ」な女性の特徴

「メンヘラ」とされる女性には、以下のような特徴があります。

  • 感情の起伏が激しい
    些細なことですぐに怒ったり泣いたり、「メンヘラ」な女性は感情の起伏が激しい傾向にあります。深い意味がない発言や態度にも敏感に反応し、不機嫌になったり落ち込むことがあるため、扱いが面倒くさいと思われる場合も。また、幼稚な印象を持たれがちです。
  • マイナス思考で自己肯定感が低い
    常にマイナス思考で、「どうせ自分なんて」と自己肯定感が低いのも「メンヘラ」な女性の特徴です。友人やパートナーに対しても、少し連絡がつかないだけで嫌われてしまったと悲観したり、相手を信じることができず、離れていってしまうことを想像したりする傾向にあります。
  • 寂しがり屋で人に依存しがち
    寂しがり屋で、常に誰かにかまってもらいたいという思いが強いのも「メンヘラ」な女性に多い特徴です。相手の事情よりも自分の気持ちを優先し、相手に拒まれると途端に機嫌が悪くなったり、聞こえよがしにため息をつくなど、気を引くような行動を取ります。パートナーへの依存度も高く、パートナー中心の生活になりがちです。束縛が激しく、相手のすべてを把握したいという願望を抑えられない人もいます。

「メンヘラ」な男性の特徴

「メンヘラ」とされる男性の特徴には、以下のようなものがあります。

  • 感情の起伏が激しく、自分の思い通りにならないと不機嫌になる
    「メンヘラ」な女性同様、「メンヘラ」な男性も感情の起伏が激しいのが特徴です。精神的に幼く、感じたことをすぐに表に出してしまうため、自分の思い通りにならないと不機嫌になることもあります。見知らぬ人やお店のスタッフなどに暴言を吐いたりする例も。また、少しのことでも傷つき、攻撃的になりやすい傾向があります。
  • マイナス思考で自己肯定感が低い
    こちらも「メンヘラ」女性同様に、マイナス思考で何でも悪く考えてしまいがちなのも「メンヘラ」男性の特徴です。自分に自信がなく、「こんな自分では皆に好きになってもらえない」と後ろ向きな思考をしてしまいがちです。
  • ”かまってちゃん”で嫉妬や束縛が激しい
    マイナス思考で自己肯定感が低いため、かまってもらうことで相手の愛情を計りたがる傾向がある「メンヘラ」男性。パートナーに1日何度も会いたがったり、毎日電話をしたがります。相手を信じられないため、嫉妬や束縛も激しいのが特徴です。

「メンヘラ」と「ヤンデレ」の違いとは

「ヤンデレ」は「相手が好きすぎて精神状態が不安定な様子」

「メンヘラ」と混同されやすい言葉に「ヤンデレ」があります。「ヤンデレ」は「相手のことが好きすぎて精神状態が不安定になっている様子」を指します。「病む」と「デレ」を組み合わせており、愛情表現の様子を表す言葉です。「ヤンデレ」には以下のような特徴があります。

  • 好きな人のことが最優先
  • 好きな人の役に立ちたい
  • 好きな人のことはすべて知りたい
  • 相手に拒否されたり否定されたりすると攻撃的になりやすい

「メンヘラ」には「デレ」の要素がない

「メンヘラ」も「ヤンデレ」も、精神状態が不安定なことを表す言葉ですが、一番の違いは「メンヘラ」には「デレ」の要素がないことです。「メンヘラ」はパートナーや好きな人以外に友人や家族の愛も求めますが、「ヤンデレ」の「病み」の原因は恋愛感情。すべては相手のことが好きすぎるが故に、愛が暴走してしまうという点が大きな違いです。

「メンヘラ」な人への対処法とは

「メンヘラ」な人には愛情をたくさん伝えよう

「メンヘラ」な人と付き合うには、対処法を知って根気強く向き合う必要があります。「メンヘラ」な人は愛情が不足していて、愛情を求めていることが多い傾向です。恋人同士ならハグをしたり、好意を言葉ではっきり伝えましょう。友人の場合は、信頼していることをきちんと伝え、相手が愛情をしっかりと感じられるようにすると良いでしょう。

また、「メンヘラ」の人は自分が相手に何かをした時、「やってあげた」と考える人が多いです。ちょっとしたことでも感謝の気持ちを伝えましょう。「自分は必要とされている」「自分には価値がある」と安心することができます。

「メンヘラ」な人を否定するのはNG

「メンヘラ」な人と接する時に大切なのは「共感してあげること」です。自己肯定感が低い「メンヘラ」の人は、否定されると「やはり自分はダメなんだ」と負の感情に囚われてしまいます。

その行為が正しいか正しくないかは別として、「大変だったんだね」「気持ちはわかるよ」と共感し寄り添うことで、自己肯定感が高まり気持ちが満たされていきます。

「メンヘラ」な人に合わせ過ぎない

「メンヘラ」の人には共感してあげることが大事ですが、「これはダメ」の線引きをきちんとして、自分の主張を崩さないようにしましょう。「メンヘラ」の人に合わせ過ぎたり、振り回されないことが大切です。

パートナーが「メンヘラ」の場合、何でもしてあげたくなってしまうかもしれません。しかし、共依存の関係が悪化してしまうため、かまい過ぎず自立を促しましょう。

「メンヘラ」を改善するには

「メンヘラ」を改善するにはSNSから離れてみる

自分は「メンヘラ」かもしれない…と不安に思う人もいるのではないでしょうか。「メンヘラ」を改善したいと考えるのであれば、少しSNSから離れてみることをおすすめします。

メンタルが不安定な状況の時にSNSに接していると、他の人の楽しそうな投稿を見て自分と比較し自己嫌悪に陥ったり、パートナーのSNSをストーカーのように見てしまったりと、心の健康に悪影響を及ぼします。

「メンヘラ」の人は自分を認めよう

「メンヘラ」だからと自分を責めてしまうと、自己肯定感が更に低くなり、ネガティブな思想や言動に陥りやすくなってしまいます。まずは自分に「メンヘラ」な面があることを自覚し、そんな自分を受け入れてあげるように努力しましょう。「完璧」である必要はありません。自分を否定せず、認めてあげましょう。

「メンヘラ」を改善したいなら規則正しい生活を

良質な睡眠やバランスのいい食事などが欠けてしまうと、体の不調が続くことになりネガティブな思考や言動に傾きがちになります。体調を整えると心も安定しやすくなるため、規則正しい生活を心掛けましょう。時間に追われることが減ると精神的に余裕が生まれるため、ポジティブな方向に気持ちを向けやすくなります。

まとめ

「メンヘラ」は「精神状態が不安定な人」を指す言葉で、「心の健康」を意味する「メンタルヘルス」という言葉に由来しています。「ヤンデレ」との違いは「メンヘラ」には「デレ」の要素がないことです。「メンヘラ」の人への対処法や、自分が「メンヘラ」だった場合の改善法も知っておくと役立ちます。