「運命共同体」の意味とは?使い方や類語・英語も簡単に解説

「運命共同体」という言葉を聞いたことはありますか?何人かで集まって何かを成し遂げようとした際や、仲の良い者同士の会話などで耳にする「運命共同体」という言葉。どんな意味があり、どのように使うのでしょうか。今回は「運命共同体」の意味をはじめ、類語や英語表現も一緒に解説をします。

「運命共同体」の意味とは?

「運命共同体」は「運命を共にすることを了解し合った人たち」

「運命共同体(うんめいきょうどうたい)」には、「何があっても運命を共にすることを互いに了解し合った団体や、複数の個人」という意味があります。そこに属する者は、繁栄も衰退も、起こるすべての運命を共にする覚悟がある、という状態を指します。

「運命」と「共同体」それぞれの意味

「運命」とは「人の意志を越え幸福や不幸、また喜び、悲しみをもたらす力」を指します。「共同体」は、「家族や村落などのように、血縁・地縁に基づき自然的に発生した閉鎖的社会関係や社会集団」という意味があります。

この二つの言葉が一つとなり、将来の運命を共にしていく覚悟があるものを運命共同体といいます。

「運命共同体」の使い方

「運命共同体」は夫婦や仲間、友人などの関係に使う

「運命共同体」は、夫婦関係や起業した仲間同士、兄弟や友人、職場など、様々な場面で使うことができます。どんな状況下でもその人たちと苦楽を共にするという決意を表すことができる表現です。

たとえば、「日本は運命共同体となって共に問題に立ち向かってくれる国を早急に見つけるべきだ」や「あの夫婦は、結婚当初は運命共同体だとか言って仲が良さそうにしていたのに、あっさり離婚したよね」のように使用します。

「運命共同体」と言える友達の特徴

「運命共同体」は、友達に対しても使える表現です。しかし、すべての友達が運命共同体であるとは言えないでしょう。一般的に、運命共同体という表現をしても違和感がない友達の特徴は以下の通りです。

  • 好きなものが似ていて、話が合う
  • 一緒にいて無言になっても苦にならない
  • 価値観が似ている
  • 距離感が似ている
  • 何かとタイミングが合う
  • お互いに強い絆を感じている

上記の特徴に当てはまる友達がいる場合は、「私たちは運命共同体だね」という表現を使っても問題はないでしょう。しかし、運命共同体は良くも悪くも絆の強さを感じさせる表現のため、一方的に使うと相手に負担に感じられてしまう場合もありますので、注意が必要です。

「運命共同体」の類語とは

「運命共同体」の類語は「一蓮托生」

「運命共同体」の類語に、「一蓮托生(いちれんたくしょう)」という言葉があります。「一蓮托生」には、「結果の良し悪しや事の善悪に関わらず、行動や運命を共にすること」という意味があります。

「一蓮托生」はもともと仏教の言葉で、「良い行いをした者は、死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮(はす)の花の上に身を託して生まれ変わる」ということを意味しています。この意味から転じて、上記の意味として使われるようになりました。

「共存共栄」も「運命共同体」の類語

「共存共栄(きょうぞんきょうえい)」には「二つ以上のものが、相互に敵対せず助け合い共存し、共に栄えること」という意味があり、こちらも「運命共同体」の類語です。

「共存」には「二つ以上のものが、敵対せず共に生存または存在すること」という意味があり、「きょうそん」と読む場合もあります。「共栄」は「共に栄えること」という意味の言葉です。

「運命共同体」の類語には「同胞」も

「同胞(どうほう・はらから)」もまた、「運命共同体」の類語です。「同胞」には、「同じ父母(同じ母のお腹)から生まれた兄弟姉妹、または一般的な兄弟姉妹」という意味と「同じ国土に生まれた人たち、同じ国民や民族」という意味があります。

どちらの意味においても、一定の運命を共にする集まりであることから、運命共同体の類語と言えます。

「運命共同体」の類語を使った例文

  • 「ここまで来たら一蓮托生だよ。一緒にこの難局を乗り切ろう」
  • 人間は自然との共存共栄を考え、地球環境問題に全力で取り組むべきだ。
  • 海外にいる同胞たちも我々と命運を共にしている。

「運命共同体」の英語表現とは

「運命共同体」は英語で「the same boat」

「運命共同体」を直訳すると「communities bound together by a common destiny」となります。しかしこれは日常会話で使うには形式ばっていて、硬い表現になってしまいます。

日常のカジュアルな会話の中で「私たちは運命共同体だね」と言いたい場合には、「we’re in the same boat」を使うと良いでしょう。「同じボートに乗っている=運命を共にしている」という比喩表現です。

「bond」でも「運命共同体」を表現できる

「運命共同体」は、「縛るもの」「絆」「結束」などの意味を持つ「bond」という名詞を使って表現することもできます。

 We have a very close bond. (私たちはとても近い関係=運命共同体だ)」「We feel a strong bond with each other. (互いを結ぶ強い絆=運命共同体だと感じる)」のように表現できます。

「運命共同体」の英語表現を使った例文

  • Because they’re all in the same boat.(なぜなら彼らはすべて運命共同体だからだ)
  • I think Company and the individuals share the common destiny.(私は企業と個人は運命共同体だと考えます)

まとめ

「運命共同体」の意味は「何があっても運命を共にすることを互いに了解し合った団体や、複数の個人」です。類語には「一蓮托生」や「共存共栄」があります。夫婦関係や兄弟、友人、職場など、幅広いシーンで使うことができますので、覚えておくと便利です。