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「ラグい」とはどんな意味?語源や使い方と原因・スマホでの対策も

「ラグい」という言葉を聞いたことはありますか?今回は、今や小学生でも使っている「ラグい」という言葉の意味をはじめ、語源やいつから使われ始めたのか、「ラグい」状況の原因や解決策もご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

「ラグい」の意味とは?いつから使われている?

ラグいとは「通信上で時間のずれがある」という意味

「ラグい」は、オンラインゲームやオンライン会議など、オンライン通信でタイムラグが発生し、操作と画面表示の間にずれが生じたり、画面の動きが遅くなったり止まってしまう状況を指します。

つまり、「ラグい」とは通信上で時間のずれが生じているという意味です。例えば、オンラインゲームでキャラクターの動きがカクカクしたり止まってしまう、オンライン会議で相手の映像が止まってしまう状態を表します。

「ラグい」の語源は「ラグ」

「ラグい」の語源は、英語の「lag(ラグ)」だとされています。「lag」には「遅れ」や「ずれ」などの意味があり、互いに関連している事柄の間に起こる時間のずれを意味する「タイムラグ」の形で使われることが一般的です。

この「ラグ」に「い」をつけて形容詞にしたものが「ラグい」で、主にオンラインゲーム上で使われてきました。2005年には質問サイトに「ラグい」の意味を問う質問が挙げられており、その頃にはもう使われていたことがわかります。その後、オンライン会議の普及に伴い、使用の幅が広がりました。

「ラグい」と「重い」の違いはほぼない

PCやスマホで動作が遅い時に使われる「重い」という表現。ストレージが不足していたり、メモリが圧迫されていたりすることなどが原因で、サイトの読み込みが遅い場合や、動画の再生ができない場合などに使われます。

この「遅い」という意味で使われる「重い」と、「ラグい」はほぼ同義。「ラグい」がオンラインゲームやオンライン会議などで使われることが多い一方、「重い」はPCやネットに対し使われることが多い言葉です。

「ラグい」を使った例文

  • 「(オンラインゲーム中)ごめん、ちょっと今ラグい!敵にやられそう!」
  • 「このスマホ、もう古くなってきて処理能力なさすぎ。ラグいのだるいから買い替えようかな」
  • 「部長って、オンライン会議でいつもラグいよね」

「ラグい」原因とは

原因はインターネット回線、Wi-Fi、PCのスペック不足

ラグが起こる原因はいくつかあります。そのひとつが、インターネット回線やプロバイダの通信速度です。多くのオンラインゲームでは、10Mbpsの通信速度が出ていればプレイするのに問題はありませんが、快適さを求めるのならば実測100bpsくらいの速度が必要とも言われます。

無線接続のWi-Fiも、ラグが起こる一因です。Wi-Fiは周囲にある機器からの電磁波の影響を受けやすい接続方法のため、ラグが発生しやすくなります。また、Wi-Fiの場合は、反応速度をあらわすPing値が高くなる傾向があり、このPing値が高いほどラグが発生しやすい環境になります。

また、PCやゲーム機などのデバイスのスペック不足でラグが起こる場合も。PCの場合はゲームやオンライン会議をするためのスペックが十分かどうか、確認をしましょう。

その他の「ラグい」原因

上記で述べた以外にも、ラグが発生するには以下のような原因があります。

  • サーバーに原因がある
  • ネットワーク機器の劣化や故障
  • LANケーブルの規格が古い、劣化している
  • 住んでいる地域が基地局から遠い

ひとつずつ確認し、ラグの原因を突き止めましょう。

スマホで「ラグい」場合の原因

スマホでラグが発生する場合には、以下のような原因が考えられます。

  • データの蓄積によるストレージ不足
  • 頻訪サイト情報を一時的に保存する「キャッシュ機能」によるメモリの圧迫
  • インストールしているアプリの問題
  • 速度制限やWi-Fiのルーターの問題などによるインターネットへの接続不良
  • スマホ本体の劣化や、OSのアップデート不実行

こちらもひとつずつ確認し、原因の見極めが必要です。

「ラグい」と困ることとは?

「ラグい」とゲームに勝てない場合も

ラグの影響を強く受けやすいシューティング系のオンラインゲームでは、自分の画面がラグで止まっている時に敵に撃たれてしまったり、ヒット音がしたのに相手にダメージを与えられていなかったりといった状況が発生して、ゲームに勝てないことも。

ラグによって敵がワープするように動く事態になってしまうと、そもそもまともに戦うことすらできなくなってしまいます。

「ラグい」とチームに迷惑がかかる

チームを組んで、メンバーと一緒に戦うことが前提のオンラインゲームの場合、ラグによってチームのメンバーに迷惑がかかってしまうこともあります。

戦闘中にメンバーの足を引っ張ってしまったり、もしも途中で回線が落ちてしまえば、ゲーム中に突然離脱、という状況になってしまったりと、ラグが原因で仲間に迷惑をかけてしまいます。

「ラグい」とオンライン会議の妨げに

ゲームのみならず、オンライン会議でもラグは大敵です。会議中に進行役が「ラグい」状態になってしまえば、当然会議はストップしてしまいます。

また、自分がラグで画面が止まってしまっている間に会議が進行して、重要な部分を聞きそびれてしまうということも。意見を求められているのにラグによって応じられないという状況が起こる可能性もあります。

「ラグい」状態を解消・対策する方法とは

解消と対策1:通信環境を改善する

ラグ発生の最も多い原因は通信環境によるもの。たとえば、通信量の多いオンラインゲームの場合、Wi-Fiで「ラグい」と感じる場合には、有線LAN接続への切り替えの検討もしてみましょう。

有線LAN接続にしても「ラグい」場合、モデムやルーターに問題がある場合があるので、これらの通信機器の再起動を試してみましょう。再起動は、ONU(光回線終端装置)、モデム、ルーターからすべてのLANケーブルを抜き、電源を落として5分ほど放置した後、再度接続すれば完了です。それでも解決しない場合には、機器のリセットを行い出荷状態に戻してから、初期設定をしてみましょう。

また、LANケーブルの規格が古かったり、劣化していたりすると、通信機器の性能に関わらずラグが発生する場合があります。通信環境に適したカテゴリのLANケーブルを選びましょう。

解消と対策2:PCやスマホのスペックを確認する

近年多いグラフィックが高精細なゲームでは、グラフィック描写のためのグラフィックボードや、CPUというデバイスの「脳」にあたる部分のスペックが低いと、処理に時間がかかるためラグが生じます。PCやスマホのスペックが、ゲームの要求するスペックに対応できているかを確認しましょう。

ゲームの公式サイトやヘルプなどで「推奨動作環境/推奨スペック」が確認できます。また、同時に立ち上げているアプリやソフトを閉じ、デバイスのメモリが多く使われている状況を避けると、処理の遅れが生じにくくなります。

解消と対策3:回線契約を見直す

ラグの解消には、契約回線の見直しや、プランの見直しも有効です。最大速度1Gbps(=1000Mbps)以上とうたっている回線事業者が多い光回線でも、接続している人数や時間帯、通信エリアなどにより、通信速度は大きく変動します。

また、契約中の通信規格によっても通信速度が変動する場合があるため、自分が契約しているプランがどうなっているのか見直してみましょう。

まとめ

「ラグい」という言葉は、通信上で時間のずれが生じている状態を意味し、英語の「lag(ラグ)」が語源とされています。オンラインゲーム中やオンライン会議中にラグが発生すると、他の人に迷惑がかかる場合もあります。「ラグい」状態を解消するためには、原因を特定し、それに合った解消法を試してみましょう。