「覇気」と聞いて、どんな意味を思い浮かべますか?前向きなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。「覇気」には実際にどんな意味があるのか、使い方も一緒に解説します。「覇気がある」「覇気がない」人の特徴や、類語・言い換え表現、英語表現も解説しますので、参考にしてみてください。
「覇気」の意味とは
「覇気」の意味は「積極的に取り組もうとする意気込み」
「覇気(はき)」には、「物事に積極的に取り組もうとする気持ちや意気込み」「覇者になろうとする心」「人の上に立とうとする強い意志」などの意味があります。
また、「覇気」には「野心」や「野望」という意味も。そもそも「覇気」の「覇」という漢字には、「武力で天下を従えるもの」「勝者」などの意味があります。前向きに何かに取り組もうとする強い気持ちが表れた言葉といえるでしょう。
「覇気」の使い方
「覇気」は、「覇気がある」「覇気がない」のかたちで使われることが多い言葉ですが、以下の例文のようにして使うこともできます。
『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「覇気」の種類
「覇気」と聞いて、少年漫画『ONE PIECE』を思い浮かべる人も多いでしょう。『ONE PIECE』における「覇気」とは、全世界の全ての人類に潜在する”意志の力”であるとされています。
作中では「覇気」を操り戦うことで戦闘力が上がるシーンが描かれており、「覇王色」「武装色」「見聞色」の3種類の「覇気」が登場します。
もともとの「覇気」の意味も知っておくと、漫画もより楽しめるかもしれません。
「覇気がある」「覇気がない」人の特徴とは
「覇気がある」人の特徴
「覇気がある」という表現はよく使われる表現ですが、「覇気がある」とはどのような状態を指すのでしょうか。「覇気がある」と言われる人の特徴をみてみましょう。
総じて活力に溢れ、前向きな人が「覇気がある」人といえます。
「覇気がない」人の特徴
「覇気がない」とされる人の特徴は、以下の通りです。
「覇気がない」人の特徴にあてはまっている場合、周囲からは「やる気のない人」と評価されてしまう可能性があります。
「覇気がない」原因は、疲れが溜まっていたり、悩みやストレスを抱えていたり、熱中できるものがなかったりと様々です。まずは規則正しい生活を送ることを心掛け、よい姿勢を意識して生活してみましょう。次第に前向きな気持ちに変化していくかもしれません。
「覇気」の類語・言い換え表現とは
「気概」
「覇気」と似た意味を持つ類語や言い換え表現をいくつかご紹介します。
「覇気」の類語のひとつが「気概(きがい)」です。「気概」には、「困難に屈しない強い意志や気性」という意味があります。「彼はどんなに打ちのめされてもくじけない気概を持った人物だ」のように使用します。
「情熱」
「情熱」もまた、「覇気」の類語といえます。「情熱」には、「感情が激しく燃え立つこと」「燃え上がるような激しい感情」「熱情」などの意味があります。
「学生時代はサッカーに情熱を傾けていた」「彼は情熱家だ」のように使い、熱い積極的な気持ちを表します。
「意気」
「意気」とは、「物事をやり遂げようとする積極的な気持ち、意気込み」「気立て、気性、気前」「意地」などの意味を持つ言葉です。
このうち1つ目の「物事をやり遂げようとする積極的な気持ち」の意味で「覇気」との言い換えができます。「その意気で頑張れば、きっと成功する」のように使います。
「覇気」の英語表現とは
「覇気」は英語で「spirit」
「覇気」の英語表現は「spirit」です。他に、「ambitions」や「will」、「drive」でも表現することができます。「spirit」には、「生命力」や「精神」「気性」など、数多くの意味がありますが、その中でも「熱情」や「心持ち」などの意味が「覇気」に訳せます。
「ambition」には「大望」や「野心」という意味があり、「will」には「意思」、「drive」には「推進力、気力」という意味があります。
「覇気」の英語表現を使った例文
- He is full of spirit.(彼は覇気に満ちている)
- She is too cautious and lacks ambition.(彼女は慎重すぎて覇気に欠ける)
- He has lost his former vigor and drive.(彼は往年の覇気を失っている)
まとめ
「覇気」の意味は、「物事に積極的に取り組もうとする気持ちや意気込み」「覇者になろうとする心」「人の上に立とうとする強い意志」「野心」「野望」です。多くは「覇気がある」「覇気がない」のかたちで使われます。言い換え表現も覚えておくと、より「覇気」を正しい意味で捉えることができるでしょう。