「ワロタ」はネットスラングのひとつです。「ワロタ」にはどんな意味があり、どう使うのかをはじめ、元ネタは何なのか、どんな人が「ワロタ」を使うのかなども解説。類語や派生語もご紹介しますので、参考にしてみてください。
「ワロタ」の意味とは
「ワロタ」の意味は「笑った」
「ワロタ」は「笑った」という意味のネットスラングです。「笑った」という言葉の発音や表記を変えて、遊び心を加えた言い方です。
「笑った」の意味はそのままに、ネット上のやり取りで表記のみが変えられていったと考えられ、はっきりとした定義はありません。「笑った」にはない、独特のアングラ臭のようなニュアンスが感じられる言葉です。
「ワロタ」の元ネタは『2ちゃんねる』
「ワロタ」の元ネタは、インターネット掲示板の『2ちゃんねる(現5ちゃんねる)』です。2ちゃんねるのなかでも、特にVIP板(ニュース速報。2ちゃんねるで最も利用者が多く、2ちゃんねるを代表する板)で「ワロタ」は広がりました。
2000年代の半ばには、「ワロタ」という言葉を含んだAA(アスキーアート)のコピペが完成しています。使われ始めた当初は、半角カタカナで「ワロタ」と表記されていました。
「ワロタ」の使い方とは
「ワロタ」を使った例文
- 奴のツッコミが的確すぎてワロタwww
- 不覚にもワロタ
- 焦りすぎワロタ
「ワロタ」を使う人の特徴
「ワロタ」を使う人は、インターネットでの情報収集やコミュニケーションを積極的に利用している人が多いという特徴があります。ユーモアがあり、新しい情報やトレンドにも敏感です。
ネットスラングを使うことに抵抗がないのも大きな特徴。インターネット上で円滑にコミュニケーションを取るためにネットスラングは使われているのだと、「ワロタ」を使う人は理解しています。
「ワロタ」は古い、うざい?「ワロタ」を使う時の注意点
「ワロタ」が2ちゃんねるで広まりだしたのは、前述の通り2000年代半ばです。そのため、「ワロタ」はもう古いといわれる場合もあります。
ネットスラングは、もともと移り変わりが早いものです。いつまでも使っていると、言い回しが古いと思われたり、うざいと思われたりすることも。また、軽薄な印象を持たれやすいため、ビジネスシーンはもちろん、年配の方相手に使うのは避けるべきです。
使う場合には、シチュエーションや相手に注意する、と覚えておきましょう。
「ワロタ」の類語・言い換え表現とは
「w」
「ワロタ」の類語のひとつが「w」です。「w」は、「ワロタ」と同じく「笑い」を意味します。「笑い」や「ワラ」などと読まれますが、もともと音読する想定で生まれた言葉ではないため、無理に読む必要はありません。
「w」は笑いの量に応じ、「ww」や「www」「wwwwww」のように「w」の数が増えます。
「草」「森」
「草」や「森」も「ワロタ」の言い換え表現です。大爆笑の場面で上記の「w」を「wwwwwwwww」のようにたくさん使用すると、草が生えているように見えることから、大笑いすることを「草」や「草生える」といいます。
「森」は「草」よりもさらに笑える場合に使います。実際のところ、草が増えても森にはなりませんが、「草超えて森」というように、笑いの度合いが「草」よりも高いことを示す表現です。
「ワロタ」の派生語とは
「ワロス」
「ワロタ」から生まれた言葉もあります。そのなかのひとつが「ワロス」です。「ワロス」も「ワロタ」と同じく、「笑った」「笑える」の意味で使われるネットスラングです。
「ワロス」よりももっと笑える、「爆笑」を意味する表現として「テラワロス」という表現も。「ワロス」が生まれた経緯にはいくつかの説があり、そのなかのひとつが「笑った」→「ワラタ」→「ワロタ」→「ワロス」へと変化していったという説です。
「ワロタ」との明確な使い分けがされているわけではありませんが、どちらかといえば「ワロタ」は「過ぎた出来事」に、「ワロス」は「今起こっている出来事」に対して使われる傾向にあります。
「クソワロタ」
「ワロタ」よりも強く笑っていることを表現したい時に使われるのが「クソワロタ」です。「思い切り笑った」「ひどく笑った」などの意味で使われます。より強く「クッソワロタww」のように使われる場合もあります。
英語でいう「LOL(laughing out loud:大声で笑う・大爆笑)」や「ROFL(Rolling On Floor Laughing:床で笑い転げる)」などに該当します。
「ワロエナイ」
「ワロエナイ」は「ワロタ」の否定形で、「笑えない」という意味です。「つまらない」「シャレにならない」などの意味でも使われます。「その冗談はワロエナイ」や「必死すぎてワロエナイ」のように使用します。
まとめ
「ワロタ」は「笑った」という意味のネットスラングで、「笑った」という言葉の発音や表記を変えて、遊び心を加えた言い方です。元ネタは、インターネット掲示板の『2ちゃんねる』。2000年代半ばに使われはじめ、当初は半角カタカナで「ワロタ」と表記されていました。「ワロス」や「ワロエナイ」など、派生語も多い言葉です。