「お世話になります」の返事とは?メール例文や目上の人への対応

ビジネスシーンのみならず、日常生活でもよく使われる「お世話になります」という挨拶の言葉。「お世話になります」と言われた場合に、どう返事をするのが正解かご存じでしょうか?一般的な「お世話になります」への返事の仕方をはじめ、目上の人や初めて会った人に対してなど、相手別の返事の仕方もご紹介します。

「お世話になります」への返事とは

「お世話になります」への返事は「こちらこそお世話になります」

「お世話になります」という挨拶は定番の挨拶であり、あまり意味を考えて使われてはいませんが、ビジネスシーンで使われる場合には「ビジネス上の関係を取り持ってくださり、ありがとうございます」というお礼の気持ちを表します。

そのため、「お世話になります」と言われた場合には、「こちらこそお世話になります」と、同じように感謝の気持ちを伝える返事をするのが一般的です。

「いつもありがとうございます」と返事してもOK

上記の通り、「お世話になります」には感謝の気持ちが込められています。相手からの感謝の気持ちに応える返事として「いつもありがとうございます」と答えてもよいでしょう。

「こちらの方がよりお世話になっている」という感謝の気持ちを強調したい場合には、「こちらこそ、いつもありがとうございます」と返事をします。

「こちらこそお世話になります」と返事をするか、「いつもありがとうございます」と返事をするかは、相手や相手の会社との関係、シチュエーションなどを考慮して選びましょう。

「お世話になります」への相手別の返事の仕方とは

目上の人から「お世話になります」と言われた場合の返事

目上の人に対しては、こちらから先に「お世話になります」と挨拶をすべきですが、もしも先に挨拶をされた場合には、「こちらこそ大変お世話になっております」や、「こちらこそいつもありがとうございます」と丁重に返事をしましょう。

注意したいのは、社内の人に対しては「お世話になります」は使わないということ。社内の人への挨拶には「お疲れ様です」を使うようにしましょう。ただし、部署の異動や転勤などで、新しい異動先の人に挨拶をする場合には「これからお世話になります」と挨拶をする場合もあります。

初めて会った人から「お世話になります」と言われた場合の返事

初めて会う人に対しては、「お世話になります」は使いません。そもそも「お世話になります」は、すでにある関係性に対しての感謝を伝える挨拶だからです。

会社間での取引がすでにあり、担当者が変わったために初対面であるという場合には使えますが、それまでの関係性がまったくない初対面の人に対しては、「はじめまして」や、メールなら「はじめてご連絡をいたします」などと挨拶をし、それに対しての返事も「はじめまして」や「これからよろしくお願いいたします」としましょう。

2回目に会った人から「お世話になります」と言われた場合の返事

初対面の人に対しては「お世話になります」は使いませんが、2回目以降は「お世話になります」と挨拶ができます。2回目に会った人から「お世話になります」と言われた場合には、「こちらこそお世話になります」と返事をするとよいでしょう。

会うのは2回目でも、メールや電話で何度もやり取りをしている相手に対しては、「いつもありがとうございます」の返事も使えます。

久しぶりに会う、またはやり取りをする相手に対しては、「お世話になります」ではなく「ご無沙汰しております」を使い、そう言われた場合の返事も「こちらこそご無沙汰しております」としましょう。

「お世話になります」から始まるメールへの返事とは

お客様から「お世話になります」と連絡があった場合の返信例

お客様への対応と取引先の人への対応は、混同されがちですが少し異なります。お客様に対しては「お世話になります」は使わず、「いつもありがとうございます」を使う方がベターです。

目上の人への対応と同様に、お客様にはこちらから先に連絡をするべきですが、もしもお客様から先に問い合わせや連絡などで「お世話になります」とメールで連絡があった場合には、「こちらこそ、いつもありがとうございます」と返しましょう。

お客様から「お世話になります」と連絡があった場合の返信例

この度はご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
お問い合わせいただいた商品につきましては、大変申し訳ございませんが、入荷が未定となっております。
入荷の予定がわかり次第、こちらからご連絡をさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。
何卒よろしくお願いいたします。

友達から「お世話になります」と連絡があった場合の返信例

友達から「お世話になります」とメールがあった場合には、こちらも「お世話になります」と返信するのがよいでしょう。

友達から「お世話になります」と連絡があった場合の返信例

お世話になります。
この間の話、OKです。今度会った時に、ゆっくり相談しましょう。
いつが都合いいか、また教えてね。

「お世話になります」の言い換え表現と、それに対しての返事とは

「いつもありがとうございます」

メールで頻繁にやり取りをしている人に対して、毎回冒頭に「お世話になります」と書いていると、しつこく感じられてしまいます。シーンに応じて言い換え表現を使い、自然なコミュニケーションができるようにしましょう。

日頃からお世話になっている相手に対しては、「お世話になります」を「いつもありがとうございます」に言い換えてメールを送ることができます。

「いつもありがとうございます」と連絡をもらったら、同じように「いつもありがとうございます」と返事をするか、「ご連絡ありがとうございます」と返事をしましょう。

「ご無沙汰しております」

過去にお世話になった人に久しぶりに会う場合には、「お世話になります」よりも「ご無沙汰しております」の方が自然です。

「ご無沙汰しております」と挨拶をされた場合には、「こちらこそ、ご無沙汰しております」や「ご無沙汰しております。お変わりございませんか?」などのように返事をします。

「たびたび失礼いたします」

一日に何度もやり取りをする場合、二度目以降は「たびたび失礼いたします」と挨拶をすれば、「お世話になります」の繰り返しによるしつこい印象を避けることができます。

「たびたび失礼いたします」と連絡がきた場合には、「ご連絡ありがとうございます」と返事をするとよいでしょう。

まとめ

「お世話になります」と挨拶された場合には、「こちらこそお世話になります」や「いつもありがとうございます」と、感謝の気持ちを伝える返事をしましょう。「こちらの方がよりお世話になっている」という感謝の気持ちを強調したい場合には、「こちらこそ、いつもありがとうございます」と返事をします。