身近な言葉のひとつである「ルール」。ビジネスシーンでもスポーツでも、日常生活の中でも、様々なシーンで使われます。よく使われる言葉だからこそ、その意味をはじめ、使い方やシチュエーションに応じた言い換え表現などを知り、理解を深めましょう。
「ルール」の意味とは
「ルール」とは「規則」や「規定」のこと
「ルール」には「規則」や「規定」「決まり」などの意味があります。人が従うべき決まりのことを指し、スポーツ競技やゲームをはじめとした遊戯などでよく使われる他、「ゴミ出しのルール」や「自転車に乗る時のルール」など、「社会のルール」のようにも使われます。
「マイルール」は「自分だけのオリジナルのルール」
「マイルール」とは、自分だけが従うために自分で設定したオリジナルのルールのことです。例えば「毎日3キロは歩く」「夜10時以降は食べない」「毎月2万円貯金する」など、自分の体を気遣ったり、生活を豊かにしたりと、自分の生活をより良いものにするために設定します。
「マイルール」を設定しておくと、決めたことが習慣化しやすくなる、無駄な決断が減って仕事のパフォーマンスの向上が期待できる、達成することで自己肯定感が高くなる、などのメリットがあります。
「ルールを守る」べき理由
「ルール」は、それぞれの場の秩序を守るために必要です。多種多様な考え方の人によって作られている社会はもちろん、ビジネスでも守るべき「ルール」が存在します。
「ルール」は、「これはしてはいけないこと」「これはしても大丈夫なこと」という認識のすり合わせのために重要です。もしも「ルール」が守られなければ、それぞれが勝手な認識で行動をしてしまうことになり、社会活動や事業活動などに問題が生じるでしょう。
社会や企業を円滑にまわしていくために定められている「ルール」。守られなければならない理由は、そこにあります。
ビジネスで使える「ルール」の類語・言い換え表現とは
「社内ルール」の意味を持つ「レギュレーション」
ビジネスシーンでよく耳にする「レギュレーション(regulation)」という言葉。ビジネスにおける「レギュレーション」は「社内ルール(社内規定)」や「就業規則」を指す場合が多く、「必ず守られなければならない決まり事、禁止事項」を指します。
「レギュレーション」を守らなかった場合、罪に問われる可能性があったり、減給や降格などの懲戒処分の対象になったり、社会的立場が悪くなる可能性があったりします。つまり、法律並みに守るべき強い決まり事が「レギュレーション」です。
「ルール」よりも「レギュレーション」の方が拘束力が強く、業界や企業において品質や公平性を担保するために必要なものです。
「規定」
「規定」には「物事の仕方や手続き、概念などを、それに基づき行為や議論ができるよう、はっきりと一定の形に定めること、また、その内容」「決まり」「規制」などの意味があります。決まった内容を条文に定めたもの、また、定められた一つ一つの決まり事を「規定」といいます。
「規程」も同じ意味ですが、「規程」は官公庁の内部執務に関わるものを指して使われます。
ビジネス用語「グランドルール」の意味
ビジネス用語の一つ「グランドルール」は、会議やミーティングなどを意義のあるものとするため、あらかじめ定めておくルールのことで、スムーズな会議の進行やその場の議論を活性化させるために定められます。
「グランドルール」の例には、「必ず一度は発言をする」「自分と違う意見も受け入れる」「他人の意見を否定する場合には、代替案も同時に提案する」「開始5分前までには席に着く」などがあります。
「グランドルール」を設定しておくことで、ディスカッションを活発化させたり、時間が押してしまうことを防ぎ、スムーズに進行できたり、参加者のモチベーションを上げたりといった効果が期待できます。
柔らかく「ルール」を言い換える表現とは
「決まり事」
「ルール」には「守るべきもの」というイメージがあるため、どうしても硬いイメージがつきまといます。「ルール」と聞いただけで警戒されてしまうこともあるでしょう。柔らかく聞こえる言い換え表現を知っておくと、先入観から警戒されたり敬遠されたりといった状況を避けることができます。
「決まり事」には、「ある組織内での規則やルール」「しきたりやマナー」まどの意味があります。「ルール」という意味が含まれていますが、「決まり事」言い換えるだけで、言葉に柔らかさが生まれます。「ノー残業デーには、必ず定時にあがるのが我が社の決まり事だ」のように使います。
「約束事」
「約束事」には「あらかじめ決めておくこと」「仮に決めておくこと」「規則」「約束した事柄」などの意味があります。
「夫婦の間の約束事を破るのは賢明とはいえない」「スマホを使ううえでの約束事を忘れてはいけないよ」のように使用します。
「ルール」の英語表現とは
「ルール」は英語でも「rule」
「ルール」はもともと英語が由来の言葉なので、英語でもそのまま「rule」です。大抵「ルール」は二つ以上あるため、複数形の「rules」をよく使います。
「ルールを守る」という場合の「守る」は、よく「守る」の英語表現として使われる「protect」ではなく、「従う」という意味を持つ「follow」や「obey」などが使われます。
「ルール」の英語表現を使った例文
- Please follow the rules.(ルールを守ってください)
- This is not against the rules.(これはルール違反ではない)
- Rules are made to be broken.(ルールは破るために作られる)
まとめ
「ルール」の意味は「規則」「規定」「決まり」などです。ビジネスシーンでは「レギュレーション」や「規定」と言い換えられることもあります。「ルール」を柔らかく表現したい場合には、「決まり事」や「約束事」などと言い換えるとよいでしょう。