「貢献する」の言い換えとは?ビジネスシーンや就活で使える例文

「貢献する」はビジネスシーンや就職活動などでよく使う言葉です。会話やメールなど、幅広く使われる表現だからこそ、意味や使い方はもちろん、言い換え表現も知っておきましょう。場面や状況に応じた言い換え表現を知っておくことで、より言葉への理解が深まります。

「貢献する」の意味とは

「貢献する」は「ある物事や社会などのために尽力すること」

「貢献する」には、「ある物事や社会など、何かのためになるように尽力する」「公のために力を尽くし、利益をもたらすこと」「貢ぎ物を奉ることや、その品物」という意味があります。

「貢献」のみの場合には、「社会貢献」や「地域貢献」などのように、貢献するものとセットにして名詞のように使われることが多い言葉です。

「貢献する」の使い方例文

  • この自分の強みを活かして、御社に貢献したいと思っております。
  • 今回の案件では、彼の人脈が大いに貢献してくれた。
  • 国の発展に貢献する。

「貢献する」の類義語・言い換え表現とは

「寄与する」

「寄与(きよ)する」の意味は「何かの役に立つことをすること」「貢献すること」「役割を果たすこと」です。「寄贈すること」「与えること」という意味もあります。

「彼は会社の発展に貢献した人物だ」「新幹線の開通はこの地域の発展に貢献するだろう」のような場合、「貢献」の部分を「寄与」に言い換えることができます。

「献身する」

「献身(けんしん)する」には「一身を捧げ尽くすこと」「自分の利害を考えず、人や物事に力を尽くすこと」という意味があります。キリスト教では、「神のために生涯を捧げること」を指します。

「すべてを投げ打って途上国の発展に貢献する」「ひたすら夫に貢献する彼女の姿は、痛々しいほどだった」のような場合は、「献身」に言い換える方が適しています。

「尽力する」

「尽力する」は、「目的や目標を実現させるために力を尽くすこと」を意味します。自分の努力についても、他の人の努力についても「尽力する」は使われます。自分以外の人による協力や助力に対して「尽力する」を使う場合には、相手を敬い称える意味を込めているため、相手が本当に全力だったかどうかは問いません。

「契約成立のために貢献する」「無事にこの日を迎えられたのは、○○様にご貢献いただいたおかげです。本当にありがとうございました」のような場合は、「尽力」に言い換えた方がベターです。

「貢献する」の言い換え表現を使ったビジネスや就活で使える例文とは

「寄与する」を使った例文

就職活動の面接を想定した「寄与する」の例文をご紹介します。

私は海外留学で磨いた語学力で、御社が進めている海外事業に寄与できると考えています。
私は幼少の頃から英語を学習しており、大学では一年間アメリカに留学しました。日常生活におけるコミュニケーションはもちろん、現地の学生とのディスカッションやインターンでの経験を通して、ビジネスでも使える英語力を磨いてきました。TOEICやTOEFLでも高得点を取っております。
御社の海外事業のさらなる発展のために、是非この英語力で寄与させていただきたいと思います。

「献身する」を使った例文

「献身する」も、就職活動の面接で自己PRに使うことができます。

私は、縁の下の力持ちとして献身できることが強みです。
学生時代はサッカー部のマネージャーとして、選手をサポートすることに力を尽くしてきました。最初は自分も選手として活動していましたが、怪我をして選手としてサッカーに関わる道を断たれました。それでも、自分ができることで仲間を支えていきたいと考え、練習のサポートをはじめ、備品の管理、練習試合の相手校との円滑なやり取り、練習場所の確保、部員の勧誘など、様々な役割を担いました。
どれも地味な作業ではありますが、誰かがやらなければならない仕事です。選手たちがサッカーに集中できるよう、そうした作業を丁寧にこなすうち、部員たちや監督から、「部にとって欠かせない存在」と評価してもらうことができました。
御社に入社しましたら、この経験を活かして役割を全うし、献身していきたいと考えております。

「尽力する」を使った例文

ビジネスシーンでの一幕を想定した「尽力する」の例文をご紹介します。

本日はお忙しい中、弊社新商品の発表会にご列席いただきまして、誠にありがとうございます。
こちらの新商品は、約十年の開発期間を経て本日の発表に至りました。その間、多くの社員がこの商品に携わり、数々の試練を乗り越えるべく尽力してまいりました。
本日ここに商品を発表できますこと、感無量でございます。

「貢献する」の英語表現とは

「貢献する」は英語で「to contribute」

「貢献する」を英語で表現する場合「to contribute」を使います。「contribute」は「貢献する」「寄与する」などの意味を持つ動詞です。名詞では「contribution」となり、「make a contribution to~」で「~に貢献する」と表現することもできます。

「貢献する」の英語表現を使った例文

  • His plan has contributed to the beauty of our town.(彼の計画は町の美しさに貢献した)
  • I would be happy to contribute to the project.(私は喜んでそのプロジェクトに貢献します)
  • I want to make a contribution to something.(何かに貢献したい)

まとめ

「貢献する」には「ある物事や社会など、何かのためになるように尽力する」という意味があり、「寄与する」や「献身する」「尽力する」などに言い換えることができます。ビジネスシーンや就職活動の自己PRなどで使うことが多い言葉なので、使い方もしっかり理解しておきましょう。