「デジタルフリーランス」そら吉が語る映像制作にたどり着くまでと、これからの映像のあり方

今回インタビューさせていただいたのは、デジタルフリーランスとして企業の映像制作、広告作成・運用、マーケティング、YouTubeプロデュースなど幅広い業務をこなす、そら吉さん。

マルチに活躍しながらも、実は21歳の大学生(現在は休学中)なんです。今回はそら吉さんがなぜフリーランスとして活動を始めたのか、またメインとなる映像制作を始めたきっかけや今後の事業展開についてお伺いしました。

フリーランスを目指したっきかけは「バイトを辞めたかった」から

ーまずは学生でフリーランスとして活動を始めたきっかけを経緯を聞かせてください。

最初のきっかけは、アルバイトを辞めたいと思ったことでした。活動し始めたのは去年なので、フリーランス歴はまだ1年と少しですね。「雇われて働くのではなく、自分の力で稼ぎたい」と思ったんです。

最初は調べたり教材を見たりしながら、映像ではなくアフィリエイトや物販から始めました。実際に手を動かしてみると、1カ月目くらいで3〜4万円の収入を得ることができたので、稼げそうと思って、すぐにバイトも辞めることができたんです。

ー1カ月目で結果が出るなんて早いですね…!

でも、さすがに月収3〜4万円だと家賃くらいしか払えないので、バイトを辞めることで自分を追い込み、大学の授業以外の時間はずっと作業していましたね。4カ月目くらいになるとアルバイトよりも稼げるようになって、組織を作ることで作業の自動化もできるようになりました。

もともと稼げるようになりたいという気持ちはあったのですが、物欲や具体的なやりたいことがあったわけではないので、どんどんお金がたまっていたんです。

バイトを辞めるという目標が達成できたし、新しいことを学ぶのも楽しかったけど、だんだんと作業化してしまって、バイトと大差がないなと思うようになってしまって。だから次は1円もお金がもらえなくても、自分がやりたいことをやろうと思ったんです。

第三者の心を動かすような映像を作りたい

ー自分のやりたいこととして行き着いたのが映像ということですか?

はい。フリーランスの活動を始めた去年は、すでにコロナウイルスの影響でほとんど外出ができない状況でした。

そんな状況でも、SNSで見た映像で自分の心が動かされることがあったんです。対面が難しい時代だからこそ画面越しに見られる映像だと思ったし、自分も第三者の心を動かすようなことがしたいと考えました。

ー映像についてはどのように学んでいったのでしょうか?

SNS経由で面識のあった方が映像を作っていたので、会いに行って基礎を教えてもらったんです。今までやってきたアフィリエイトや物販は全部辞めて、映像の勉強や制作に時間を没頭しました。映像を作成してSNSで発信していくうちに、仕事の依頼も来るようになったんです。

ー稼いでいたものを手放してまで映像に集中するなんて、本気度がすごいですね!映像制作するにあたって心掛けていることや、こだわりはありますか?

ただクライアントさんの要望通りのかっこいい映像を作るだけでなく、その動画をどう活用していくかまで考えています。

動画の価値を最大限に生かすために、マーケティングの部分から入って考えることもあります。企業のマーケティング担当の方と意見交換することは自分自身の勉強にもすごく役立ちますね。

ーどんなにかっこいい動画でも、50回しか再生されなかったらもったいないですもんね。

また、仕事の基準をお金にしないことにもこだわっています。雑な対応をされるなど、この人とは一緒に仕事をしたくないなと思ったら、どんなに高単価で良い条件でも受けません。クライアントさんとどう関わっていけるかを大事にしています。

映像をもっとカジュアルに楽しめるサービスを作る

ー今後の展開を聞かせてください。

今はクライアントワークをメインに行っていますが、自社サービスを立ち上げようと思っています。結婚式や成人式などの大きなイベントの開催が難しい今の時代だからこそ、新時代に合った動画のあり方を提供したいです。

大人数では集まれなくても、身内や仲の良い人たちだけで集まって、ライフスタイルに沿った映像をもっとカジュアルに作れたら良いなと思います。従来のようにDVDに焼いて何かの節目の時にだけ見るのではなく、スマホでいつでも見られるようにするなど、手軽に思い出を残せるようにしたいです。撮影で地方に出向いたり、ゆくゆくは各地にカメラマンがいるように全国展開できたらと考えています。

ーたしかに、動画を撮ってもらうなんて結婚式みたいな大きなイベントのときだけのイメージでした。

そうですよね。でも以前より動画が身近になってきている時代ですし、週末に映画を見にいくのと同じような感覚で気軽に撮影ができるようになったら良いと思います。半年以内にはリリースできるように、今は経験を積んだり準備をしたりしているところです。

また、最近は映像だけでなく音声メディアでの発信も始めました。若者の選択肢を広げることをテーマに、過去の経験や今挑戦していることなどを話しています。

ー映像ではなく音声だけなんですか?

映像作品の良さもありますが、音声メディアの良さもたくさんあるんです。音声メディアは耳だけに集中できるので、情報過多にならずにストレスなく情報収集ができます。発信する側も身だしなみなどを整える必要があるYouTubeと違って、起きたらすぐ録れるくらいハードルが低いので、続けやすいというメリットもあります。

ーまさにマルチに活躍するデジタルフリーランスですね。では最後に将来的な展望を聞かせてください。

今は休学中ですが、大学ではスポーツ系の医療を勉強しています。卒業後はその道に就職して数年間経験を積み、将来的には発展途上国を中心に海外でスポーツ系の医療支援をしたいんです。

ただ、発展途上国での支援はほぼボランティアになってしまうので、それだけで生きていくのは難しいのが現実です。だからそのために別軸で稼ぐ事業として、デジタルフリーランスとして活動しつつ、人の心に残るような映像制作も続けていこうと思っています。

インタビューを終えて

インタビュー中、あまりの行動力や活動の幅広さ、結果を出すまでのスピード、そして将来を見据えた考えに圧倒されるばかりでした。何かをやるにあたり年齢は関係ないので、個人的に「若いのにすごい」という言葉はあまり使わないようにしているのですが、それでも学生でここまで実現しているのは、すごいとしか言わざるを得なかったのが率直な感想です。そら吉さんのInstagramにて、心が動かされるような映像や写真も見れるのでぜひ覗いてみてくださいね。

そら吉さんプロフィール

本名は千葉空樹。現在21歳で群馬大学医学部保健学科を休学しながら、映像制作やマーケティング業務をこなす。“全ての若者に選択肢を“をテーマにしたPodcast配信もしており、活動の幅を広げている。

・Instagram→こちら

・Podcast→こちら

 

 

この記事を書いた人

ito伊藤 美咲
ステキな人やモノを広めるフリーライター。1996年東京生まれ、東京育ち。関心のあるジャンルは働き方・ライフスタイル・美容・邦ロックなど。