「重要」は、日常や仕事の中でもよく使う言葉です。だからこそ、きちんとした意味や類語なども知っておきたい言葉でもあります。今回は「重要」の意味を慣用句や例文も交えて紹介し、類語や一緒に比較されることの多い言葉「必須」との違い、対義語、英語表現も一緒に解説します。
「重要」の意味と例文
「重要」の意味は「物事の根本や中心に関係し、大切であること」
「重要」とは「物事の根本や中心に関係し、大切であること」、またはその様子を意味する言葉です。とても大切なことやその様子を指します。
その物が持つとても大切な性質や傾向などを指して「重要性」と使う場合もあります。「重要」の慣用句は「重要視」「重要参考人」「重要文化財」などです。
「重要」を使った例文
- 今回の契約は、この会社の今後にとって重要な役割を果たすだろう
- この部分はとても重要なので、よく覚えておいてほしい
「重要」と「必須」の違いは、”欠かせない要素の有無”
「重要」と「必須」は、比較されることもある言葉ですが、意味は少し異なるため、類語というわけではありません。
「必須」とは、必ず用いるべきことや欠かせないこと、またはその様子を表します。読み方は一般的に「ひっす」です。
「重要」と同様に「とても大切なもの」を指す意味に加えて「欠かせないもの」という意味があり、「必須」の慣用句には「必須条件」「必須アミノ酸」などが挙げられます。
「重要」の類語・言い換え表現とは
「重要」の類語①「大切」
「重要」の類語に「大切」があります。「大切」は、最も必要であり、重んじられる様子を意味する言葉です。また、丁寧に扱う様子や、大事にする様子を指す言葉でもあります。
「重要」の類語②「大事」
「大事」もまた「重要」の類語です。「大事」には、名詞としての用法と形容動詞としての用法があります。名詞として「大事」を使う場合は、大きく以下4つの意味になります。
形容動詞としては、価値があるものとして大切に扱う様子や重要で欠くことのできない様子を表す言葉として使われます。
「重要」の類語③「肝要」
「肝要」の意味は、非常に大切なことや最も必要なこと、その様子を表す「重要」の類語。人間の肝と、扇の要を語源とした言葉です。
「重要」の対義語とは
「重要」の対義語①「些細」
「重要」の対義語は、あまり重要ではないことや、取るに足らないちっぽけな様子を意味する言葉「些細・瑣細(ささい)」です。
小さなことや僅かなこと、たいしたことではない様子を指す「些細」は、「相手を思ってついた些細な嘘が、のちに大きな問題となってしまった」というような使い方をします。
「重要」の対義語②「些末」
「些末(さまつ)」もまた、「重要」の対義語です。末端の取るに足らない事柄を表し、「瑣末(さまつ)」と表記する場合もあります。
「些末」は「些細」の類語で、「些末な事柄」というように使います。
「重要」の英語表現とは
「重要」は英語で「important」
「重要」の英語表現で最も一般的なものは「important」です。逆の意味の「重要ではない」は「unimportant」になります。「重要な」を意味する英語表現は「important」のほか「significant」「essential」「crucial」「key」など多数あります。
「significant」はビジネスシーンなど、やや改まった場面で使われることが多い表現です。本質を意味する名詞「essence」の形容詞である「essential」は、物事の根本にある性質や要素を表すというように、それぞれ使われるシーンやニュアンスが微妙に異なります。
感覚的な使い分けが必要になってくるため、多くの例文に触れてざっくりとその使い分け方を掴むと良いでしょう。
「重要」の英語表現を使った例文
- I have to be in NewYork on Friday for an important meeting.
私は重要な会議があるので、金曜日にはニューヨークにいなければならない。
- Furthermore, it is a significant famous picture within western art history.
さらに、それは西洋美術史において意義深い名作でもある。
- Sleep and a balanced diet are essential to health.
睡眠とバランスの取れた食事は、健康のためにとても重要だ。
まとめ
「重要」とは、「物事の根本や中心に関係し、大切であること」を意味する言葉です。「大切」「大事」「肝要」などの類語が多いという特徴もあります。よく使われる言葉ですので、慣用句や対義語、英語表現なども知っていると便利です。