「リア充」の意味とは?使い方や今時の言い方も簡単に解説

インターネット上の掲示板でネットスラングとして誕生し、広く普及した「リア充」という言葉。「リア充爆発しろ」と使うこともありますが、この「リア充」とはどのような人を意味するのでしょうか。

今回は「リア充」の意味をはじめ、使い方や今時の言い方もご紹介します。

「リア充」の意味とは

「リア充」の意味は「リアルが充実している」

「リア充(りあじゅう)」は、「リアル(現実の生活)が充実している」を意味する言葉です。SNSやブログ上だけではなく、実際の人間関係や趣味活動などを通じて実生活を楽しんでいること、また、そういう人を指して使います。

もともとは、インターネット上のコミュニティに依存している人が、自虐的に現実での生活が充実していないことを表現するために誕生。2005年頃から2ちゃんねるで「リアル充実組」という表現で使われ認識され始め、2006年の初め頃から「リア充」という形で使われ始めました。2007年には「ネット流行語大賞」にランクインし、さらに2011年には「女子中高生ケータイ流行語大賞」で金賞に選出されるなど、広く普及しました。

「リア充」と呼ばれる人たちの特徴8つ

「リア充」と呼ばれる人たちには、以下のような特徴があります。

「リア充」の特徴

  • 恋人がいる
  • 仲の良い友人がたくさんいる
  • 家族との仲が良好
  • 熱中している趣味がある
  • 趣味が多く、休日を楽しんでいる
  • 仕事にやりがいを感じている
  • 人の集まりに面倒がらず参加する
  • 新しい出会いや体験を求めてアクティブに生活している

「リア充」の意味を「カップル」と勘違いしている人も

「リア充」の意味を「彼氏・彼女がいる人」や「カップル」という意味と勘違いしている人もいますが、「リア充」と「恋人がいる」はイコールではありません。それは「リアルが充実している」ということは、必ずしも「恋人がいる」ということだけではないからです。

「リア充」の意味の中に「恋人がいる」ということも含まれますが、それだけではないということを知っておきましょう。

「リア充」の意味が変わった理由

「リア充」はもともと、「友達が一人でもいればリア充」という定義でした。しかし、誰もがインターネットを使用するようになり、ネット上のコミュニティに所属する人も増加したことで、意味が変化。

現在では「リア充」の意味は、「恋人がいる」「多くの友人がいる」「飲み会やサークル活動などに参加している」「オタク以外の趣味を楽しんでいる」など多岐に亘るようになり、広く使える表現へと変わりました。

「リア充」の使い方とは

「リア充爆発しろ」は非難にも祝福にも使う

「リア充爆発しろ」は、「リア充」への嫉妬や羨望の思いを込めた使い方です。一方的に非難する意味だけでなく、「彼氏いませんが、もうすぐクリスマスですね。リア充爆発しろ(末永くお幸せに)」のように、「自分は彼氏がいないけれど、クリスマス恋人がいる人は幸せにすごしてね」という祝福の意味を込めて使われるケースもあります。

「リア充」と同様「リア充爆発しろ」もネットスラングのため、特に非難の意味で使う場合には相手を不快にさせないように配慮する必要があります。

「リア充」を使った例文

  • リア充に混ざって飲み会に行ってきたけど、すごく疲れた。私には無理だ。
  • あの子のSNS、いつもキラキラしてて、まさにリア充って感じだよね。
  • 今日も残業して家に帰って寝るだけ。リア充爆発しろ。

「リア充」の対義語とは

「リア充」の対義語①「非リア充」

「リア充」の反対の意味の言葉に、「非リア充」があります。「非リア充」は、書いて字のごとく「リア充ではない」という意味。「リア充」とは反対に、現実社会で充実した生活を送れていない状態やそのような人に使う言葉です。

「非リア充」を使った例文
どうせ今夜も何の予定もない非リア充なので、残業代わりますよ。

「リア充」の対義語②「オタ充」

「オタ充」も「リア充」の対義語と言えます。「オタ充」とは、アニメやゲームなどのオタク趣味を満喫している人を指して使う言葉です。ただし、豊かなオタク生活を自賛するようなポジティブな表現ではありません。

「オタ充」を使った例文
誰が何と言おうと、僕はオタ充で満足しているんだから、邪魔しないで。

「リア充」は死語?今時の言い方とは

「リア充」は死語ではない

「リア充」という言葉が使われだしてから20年近くが経ち、「リア充」は死語ではないか、という意見があります。しかし、死語の定義は「昔は使われていたが今は全く使われていない言葉」であるため、現在でもSNSで使われている「リア充」は死語とは言えません。使われる頻度は以前より少なくなっていますが、「リア充」はすでに一般的に浸透した言葉と言えるでしょう。

「リア充」の今時の言い方は「陽キャ」「パリピ」

「リア充」を今時の言い方で言い換えるなら、「陽キャ(ようきゃ)」や「パリピ(パーリーピープル)」が該当します。特に意味が近いのは「陽キャ」でしょう。

「陽キャ」とは、「明るいキャラクター」を意味する言葉です。クラスやサークルなどの中心人物や、休日も友人と集まって遊ぶことが多い人を指して使います。明るいキャラクターの人は実生活が充実している場合が多いため、「リア充」の類語として使われます。

「パリピ」は、「派手に騒ぐのが好きな人達」を指す言葉です。クラブで踊ったり音楽を楽しんだり、ハロウィンのようなイベントには人が集まる場所に繰り出して楽しんだりというような人達を指して使います。自分達のしたいことを思い切り楽しんでいる様子が、「リア充」の意味に近いと言えます。

「リア充」になるには

毎日を楽しそうに過ごしている「リア充」をうらやましいと感じる人もいるでしょう。では、「リア充」になるにはどうすれば良いのでしょうか。

「リア充」になるには、自分が心から楽しめることは何かを考えることが大切です。周囲の目を気にし過ぎたり、他人をうらやんだりすることは真の「リア充」にはつながりません。

  • 自分に自信を持つ
  • 人を大切にする
  • 他人と自分を比べない
  • 趣味を見つける
  • 出会いを増やす

などを意識しながら、目の前の暮らしを楽しんでみましょう。

まとめ

「リア充」は、「リアルが充実している」を意味する言葉で、人間関係や趣味活動などを通じて実生活を楽しんでいること、また、そういう人を指して使います。広く普及していく中で、少しずつ意味も変化をしてきました。「リア充」になるには、周囲の目を気にし過ぎず、自分が心から楽しめるように暮らしてみましょう。