「役立つ」の言い換えとは?ビジネスや論文で使える敬語表現

「役立つ」は日常生活をはじめ、ビジネスや論文・レポートなど、様々なシーンで使われる言葉です。ビジネスシーンで使う敬語表現や、論文やレポートで文脈や状況に応じて使える言い換え表現など、知っておくと便利な「役立つ」の言い換え表現をご紹介します。

「役立つ」の意味とは

「役立つ」の意味は「役に立つ」「有用である」

「役立つ」には「役に立つ」「有用である」という意味があります。また、「役立つ」は「役に立つようにする」という意味を持つ「役立てる」の文語形です。

「この携帯ライトは災害時に役立つ」「色々な知識を身につけて社会に役立つ人材になりたい」のように使います。

「役立つ」の英語への言い換えは「useful」

「役立つ」の一般的な英語表現は「useful」です。「useful」には「物事が実用的、または何かの役に立つ」という意味があり、日常生活でよく使われ、様々な状況で応用ができます。

  • This book is very useful for learning Spanish.(この本はスペイン語の学習にとても役立つ)
  • Survival food is useful for emergencies.(非常食はいざという時に役立つ)

「役立つ」のビジネスで使える敬語表現への言い換えと例文とは

「お役立てください」

「お役立てください」は、相手にサービスや商品、贈り物など、提供したものを役に立ててもらいたいという場合に用いる敬語表現です。

「散策に出られるようでしたら、どうぞこちらの地図をお役立てくださいませ」「この商品の過去五年間の売り上げの推移をデータ化したものです。今後の販売戦略にお役立てください」のように使用します。

「お役立ていただければ幸いです」

「お役立ていただければ幸いです」も、何か提供したものを役立ててもらえたら嬉しい、と言いたい時に使える敬語表現。口頭で使うより、ビジネスメールで相手に提供したものの利用を促す際に使うことが多い表現です。

「こちらのホームページより商品のご注文が可能となりましたので、お役立ていただければ幸いです」「サンプルを同封させていただきましたので、これまでお使いの商品との比較検討にお役立ていただければ幸いです」のように用います。

論文やレポートで使える「役立つ」の類語・言い換え表現とは

「有用」

「有用」の意味は「役に立つこと、また、その様子」「使い道があること、また、その様子」です。「役立つ」を「役に立つ機能を持っている様子」というニュアンスで使う場合に「有用」と言い換えることができます。

「彼は我が社にとって非常に有用な社員だ」「この商品の有用性が証明できれば、今後も取引は続くはずだ」のように使います。

「助ける」

「役立つ」を「役に立つ」「状況を改善する」というニュアンスで使う場合には「助ける」と言い換えが可能です。

「助ける」にはいくつかの意味があり、そのなかの「ある働きが、より好ましい状態になるようにする」「促進させる」「促す」という意味が「役立つ」の言い換えとして使えます。「消化をスムーズにするのに役立つ薬」という場合には「消化を助ける薬」と言い換えられます。

「重宝(ちょうほう)」

「重宝(ちょうほう)」には「便利で役立つこと」「便利なものとして常に使用すること、また、その様子」という意味があります。

「このナイフはキャンプの時に役立つ」なら「このナイフはキャンプで重宝する」のように、「カイロは寒い時期にとても役立ちます」なら、「寒い時期にはカイロを重宝しています」のように言い換えができます。

「役立つ」を使った表現の言い換えとは

「将来役立つ(将来役に立つ)」→「将来効果を発揮する」

「役立つ」を使った表現はいろいろあります。そのなかでもよく使われる表現の言い換えをご紹介します。

「将来役立つ」や「将来役に立つ」という表現は、「将来効果を発揮する」と言い換えが可能です。「今コツコツと積み重ねていることが、必ず将来役立つよ」という場合には「今コツコツと積み重ねていることが、必ず将来効果を発揮するよ」というように言い換えられます。

「お客様の役に立つ」→「お客様に貢献する」

「お客様の役に立つ」は「お客様に貢献する」と言い換えることができます。「貢献」は「ある物事や社会のため、役立つよう力を尽くすこと」という意味の言葉です。

「お客様のお役に立てるよう、尽力いたします」という場合には「お客様に貢献させていただきます」と言い換えが可能です。

「経験が役に立つ」→「経験を活かす」

「経験が役に立つ」を別の表現に言い換える場合「経験を活かす」が使えます。「活かす」には「有効に使う」「活用する」という意味があり、「役立つ」の言い換え表現として使用できます。

「インターンの時の経験が役に立ち、ピンチを切り抜けた」という場合には「インターンの時の経験を活かして、ピンチを切り抜けた」と言い換えることができます。

まとめ

「役立つ」の意味は「役に立つ」「有用である」です。自分が提供する何かを役立ててほしい、を敬語で言う場合には「お役立てください」や「お役立ていただければ幸いです」などと表現することができます。その他の言い換え表現も覚えておくと、論文やレポートなど様々なシーンで使えて便利です。