「1on1」の意味とは?やり方のポイントや話すことの重要性を解説

複雑な人間関係や多様な業務スタイルが増え続ける現代の企業では、「1on1」で行うミーティングが効果的だと言われています。少子化を迎え、企業では相対評価ではなく「絶対評価」を最大限に尊重する動きが見られていることも理由の一つでしょう。

ここでは改めて「1on1」の概要を振り返り、「1on1」を行う利点と得られる効果を解説しています。部下の個人的な能力や取り組むべき課題発見に役立ててみましょう。



「1on1」の意味とは?

早速、「1on1」の概要から説明していきます。

「1on1」は「1on1 meeting=個人面談」のこと

「1on1」とは個人面接のことで、上司やマネージャーなどグループや部署を統括するリーダーと部下が「一対一」で話をする面談スタイルです。

「1on1」は言葉が示す通り「一人に対し一人が担当する」という意味があり、グループ全体や集団で面接をするという形式ではありません。あくまで「一対一」が基本であるため、上司二人に対して部下が一人というようなアンバランスな環境で行われることがない「プライベート的な面接スタイル」です。

「1on1」のやり方は「業務のキャッチアップ」が基本

大企業でも中小企業でも、会社の規模に関係なく行われているのが「1on1」ミーティングです。上司と部下が「一対一」となり、日々の業務における成果や功績、ミスや失敗、悩み事や困ったことなどについて「振り返り」をしていながら、部下の気付きを促していくのが特徴でしょう。

「1on1」では「日々の業務のキャッチアップ」を行うことが基本ですが、忙しい日本の社会生活では実際的に毎日行うことは厳しいため、週に一度や隔週、また業務サイクルの切りがよい段階で行うケースがほとんどです。

「1on1」はフランクな雰囲気で行われる

学校の個人面談を思い出してみましょう。先生と生徒が机を挟んで向き合い、緊張感ある堅苦しい雰囲気で面接が行われませんでしたか?

従来の「1on1」では「悪い点を指摘される」「自分が評価の対象である」と気持ちがネガティブに傾いてしまうことがあるでしょう。つまり、リラックスした気分で自分の考えや意見が言えなくなってしまう場合があるということです。

しかし、現代の企業における「1on1」は極めてフランクな雰囲気で行われるのが特徴です。部下にとってもプラスとなるようなトレーニングプランやキャリアアップ支援などの有益な情報も盛り込まれています。

「1on1」のやり方とは?重要な3つのポイント

それでは「1on1」を実践する際に、上司に必要なコアスキルを3つ挙げてみましょう。これらのスキルは研修やトレーニングコースで習得することが可能です。

1on1のやり方で重要なポイント① 傾聴する

「傾聴」はビジネスシーンで役立つ「コミュニケーションスキル」の一つです。「傾聴」は「相手の立場になって話を積極的に聴く」「相手の気持ちに共感をする」ことが基本的な心構えとなりますが、部下の心を解き放つためにも上司として必要なスキルとなります。

1on1のやり方で重要なポイント② コーチング

「コーチング」は2000年代に入ってから日本に広まった概念の一つで、「自発的な行動を促すコミュニケーショントレーニング」のことです。コーチとなる上司は部下に「新しい気づき」や「別方向からの視点」を増やし、「ゴール達成に必要な具体的な行動」を促すことが求められています。加えて、行動や考え方における選択肢を増やし、部下が持つ潜在能力を上手に引き出せるようなスキルも必要です。

1on1のやり方で重要なポイント③ フィードバックでの話し方

「フィードバック」は部下の成果や行動を振り返り、良かった点や改善すべき点を挙げながら、適切なアドバイスをすることです。フィードバックをするには個人の能力や業務内容を把握しておく必要があるため、上司が部下を知る絶好ののチャンスともなり得るでしょう。フィードバックが上手に行えない場合、部下のモチベーションや集中力の低下につながる可能性があるため注意が必要です。

「1on1」で話すこと利点と得られる効果とは?

続いて「1on1」が利点と得られる効果を見ていきましょう。

「1on1」の利点① 上司と部下の信頼関係を構築することができる

「1on1」で得られるメリットやプラスの効果は「上司と部下との信頼関係の構築」でしょう。多くの企業で抱える問題として「組織内におけるコミュニケーション不足」が挙げられます。上司と部下の間にあるジェネレーションギャップや性格的な問題など、最も信頼関係を築かなければならないところで、不信感やみぞが生まれてしまっているのが現状です。

上司が部下の仕事に対する情熱やモチベーションを解き放つよう心がげれば、次第にお互いのペースや考えも理解できてくるでしょう。上司との良好な信頼関係が継続できれば「業務の効率化」や「離職率の軽減」にもつながります。

「1on1」の利点② 現場の状況を把握することができる

「1on1」のもう一つの利点は「部下から直接、現場の状況を聞くことができること」です。「1on1」では、実際的にライバルとなり得る同僚や他の社員は同席しません。そのため、部下の口から業務の進捗状況や問題点、改善すべき部分などを聞くことができるのです。

このように「1on1」は上司という立場から見てもメリットが高く、取り組みべき課題が見えてくるのは利点だと言えます。

「1on1」の利点③ 企業が抱える問題解決に役立つ

「1on1」は現代の企業が抱える課題や問題への解決に役立つと言われています。少子化が進み「個人主義」が重んじられる中、上司との関係はもちろん、同僚との並行関係、組織内での自分の立ち位置への理解が希薄になりがちです。

もっとも「コミュニケーション不足」が通常化している企業は、社員同士の認識や業務に対する考え方に相違が見られるため、部署内やグループ内での統一感が生まれにくくなっています。総じて、「1on1」は社員の育成を中心に「組織の活性化」に役立つことが期待されているのです。

まとめ

「1on1」は企業が直面する様々な問題を側面からゆっくり解決してくれる手段でもあります。上司にとっては部下を管理する能力やコーチング技能を磨くチャンスでもあり、部下にとっては上司への信頼構築やキャリアップが期待できます。

企業が求める社員像は「仕事への高いモチベーションと活発なコミュニケーション」です。風通しの良い社風にするためにも、積極的に「1on1」を取り入れてみましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。