「小職」とは?意味や使い方を解説!「小生」や「弊職」との違い

ビジネスメールでたまに「小職」という言葉を見かけます。文面からメールを書いている本人のことを指しているのは推測できても、その使い方はわかりにくいのではないでしょうか。

そこで今回は、「小職」の意味と正しい使い方を説明します。また「小職」と似た言葉である「小生」や「弊職」の違いもあわせて解説します。

「小職」とは?

「小職」の読み方と意味

「小職」は「しょうしょく」と読み、その意味は、官職についている人が自分のことを指す謙称です。謙称とは、相手に対してへりくだった表現という意味で、また官職とは一般的には公務員のことです。

つまり「小職」とは公務員が自分のことを、自分の役職を使って相手に対してへりくだった言い方をするときに使われる表現です。

また「小職」は主に手紙やメールなどで書き言葉として使われます。

例文:
「小職の業務内容は次の通りです。ご確認ください」
「次回の打ち合わせには小職が参りますので、よろしくお願いします」
「先月まで体調を崩しており、小職は自宅で療養しておりました」
「同僚の○○に代わり小職がこの案件を担当いたします」
「ご記入いただいたアンケートは小職まで送り返していただけますでしょうか」

「小職」の使い方

民間企業でも使われるようになった「小職」

本来は官職についている人のみが用いていた謙称である「小職」でしたが、民間でも部長や課長などの役職の就いている人が「小職」を使うようになりました。

また「小職」は男女問わず使えるのですが、相手にかしこまった印象を与えます。そのため「小職」を使っても違和感がない状況や内容のときに、「小職」を使うようにしましょう。

目上の人には使わないほうが無難

「小職」は目上の人が目下の人に使うという印象のある表現です。

そのため役職に就いていても若い方なら「小職」は避けたほうがいいでしょう。目上の人によっては若い方が「小職」を使っていると、謙虚さに欠けるように映ることがあるからです。

平社員なら「小職」ではなく「私」

ビジネスで「小職」を使うのは、何らかの役職に就かれている年相応の人が相応しいです。そのため平社員なら「私」を使うべきでしょう。

ビジネスメールではかしこまった表現を使いたくなり、「小職」はもちろんのこと似た言葉である「小生」などを使いたくなるかもしれませんが、格好をつけているようで相手に違和感を抱かせます。

日常的にも使われる「私」はビジネスメールでも使える立派とした言葉ですから、自分を指すときには「私」を使い、気取ることのない言葉使いをするように心がけましょう。

「小職」と「小生」の違い

「小生」とは「自分のことを指す謙称」

「小職」に似た言葉に「小生」(しょうせい)があります。

「小生」は「小職」のように、主に書き言葉として使われる自分のことを指す謙称です。

「小職」と違う点は、「小生」は官職についているかどうかは関係なくどの職業の人でも使えることと、男性のみが使える表現だということです。

女性が使える謙称はなく、一般的には「私」が用いられます。

もう一つ「小職」と違う点として、「小生」はどの相手に対しても使っていい表現ではありません。自分と同等の相手か目下の人に対してだけ使われる表現です。

例文:
「○○さんはいかがお過ごしですか。小生は元気です」
「次回のミーティング資料を、小生の分も含めて15部作っておいてください」

「小職」の類語

「弊職」とはある職務に就いている自分をへりくだった表現

「小職」の言い換えとしても使われることのある「弊職」(へいしょく)ですが、その意味はその職務に就いている自分自身のことを相手に対してへりくだったときの表現です。部長職で「弊職」を使えば、「私は部長ではあるがこんな大役はもったいない」といった意味合いが含まれてきます。

ビジネスメールなどで「弊職」を目にすることがあるものの、「弊職」は弊社と小職の造語だとして一般的に使われるべきではないという見方もあります。

「当職」とは弁護士などの自称表現

「当職」は本来「現在その職に携わっていること」という意味でどの職業にも使えるのですが、弁護士や司法書士、弁理士が自らを名乗るときに用いられています。

ただ「当職」は謙譲表現ではないため、相手に対してへりくだった表現にはなりません。そのため使い方や使う相手には注意が必要です。

例文:
「当職は○○大学の法学部を卒業しています」
「当職が当案件の被告代理人を務めることになりました○○と申します」

「当方」とはビジネスでは「部署全体」を指すことが多い

「当方」は「こちら」や「私の方」という意味ですが、自分のことを指すときにも「当方」が使われます。

またビジネスシーンでは自分が籍を置く部署全体をさして「私たち」という意味で使われることも多くあります。まだ担当者が決まっていないような状況では、その部署が担当するということを相手に伝えたい場合に「当方」が使われます。

例文:
「当方に責任があります」
「この案件は企画部から当方に委託されましたので、どうぞよろしくお願いします」

まとめ

「小職」とは本来は官職についている人が用いる謙称です。相手に対して、公務に就く自分をへりくだって表現しています。最近では民間企業で働く人も使うようになりましたが、相手によっては違和感を覚えらえることもあります。ですから、若い方は役職に関係なく「小職」を避けて「私」を使った方がいいでしょう。