// 「フォローアップ」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方 | TRANS.Biz

「フォローアップ」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方

「フォローアップメール」などと使われることもある「フォローアップ」という言葉。なんとなくその意味を理解しているけれど、詳しくはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで「フォローアップ」の意味や英語表現をはじめとして、スポーツや医療、育児用語「フォローアップミルク」にも使われる「フォローアップ」関連の用語についても解説します。

「フォローアップ」とは?

「フォローアップ」の日本語での意味は「もう一度行うこと」

「フォローアップ」の意味は、”すでに始めたことや習ったことを強化したり確認するために、ある程度時間が経ってから、もう一度行うこと”です。「以前、学習した内容をフォローアップする」のように使います。

またある事柄が行われているかを確認するための「追跡調査」という意味もあります。かつて導入した新しいシステムが現在ではどのような効果をあげているのかを確認するときなどに「フォローアップ」が使われます。

スポーツの世界では「フォローアップ」は、自分のチームメイトの攻撃などを補助するという意味です。

「フォローアップ」をする期間の定義はない

フォローアップする期間に定義はありません。

例えば医療の現場で治療後の患者の健康状態を観察する「フォローアップ」がありますが、どの程度の期間をフォローアップするのかという一般的な決まりはありません。あくまでのフォローアップされる物事次第とフォローアップをする人の判断により、フォローアップされる期間が決まります。

「フォローアップ」を使ったビジネス用語とは?

「フォローアップメール」とは顧客の満足度アップのためのメール

「フォローアップメール」とは「ステップメール」とも呼ばれていて、商品を購入した顧客がその商品を信頼して満足してもらうために、企業が顧客宛に送信するメールのことです。

購入した商品についての追加情報や関連情報を知らせて顧客に新たな情報を提供したり、商品についての問題がないかなどを問い合わせて顧客をフォローすることで顧客の満足度を追求します。

また顧客の行動促進を促すために、セミナー情報などの顧客のニーズにあった情報を伝えることもあります。

つまり「フォローアップメール」とは顧客をアフターフォローをすることで、顧客と企業の橋渡しをする役割があります。

例文:
「先日は当社の○○をご購入いただき誠にありがとうございました。その後、ご不便なことはございませんでしょうか。お気づきの点がございましたら、××へご連絡ください」

「フォローアップ研修」とは研修後の再研修

企業などで開かれることのある「フォローアップ研修」は、一度受講した研修の内容をある程度時間が経ってから、もう一度確認するための研修です。その内容は、研修で学んだ内容を使ったアクションプランを考えるなど、以前に参加したときよりもより実践的になる傾向があります。

また最初の研修で学んだことを職務に活かした実践経験やその結果などを発表して、研修参加者とその内容や経験を共有する場として利用されることもあります。

企業以外でも、身に着けたスキルを磨く目的などで開かれるフォローアップ研修もあり、さまざまな研修機関や学校などで実施されています。

「フォローアップ調査」とは継続される社会調査のこと

「フォローアップ調査」とは世論調査や社会調査などで、一度行った調査をそれでおしまいにするのではなくて、同じ対象を一定の期間を置いて続ける調査のことです。

長期間にわたり調査をすることで、すでに行われたことの効果が継続しているか否かを知ることができます。

「フォローアップ」を使った関連用語【育児・医療】

「フォローアップミルク」とは離乳期に入った赤ちゃんのためのミルク

「フォローアップミルク」とは、離乳期に入った赤ちゃんのために作られているミルクです。育児用のミルクとは異なり、牛乳の代替品として「栄養不足解消」のための商品となっています。

一般的な牛乳と違う点は、離乳食だけでは不足しがちな鉄やビタミンC、DHAなどが配合されていることです。鉄不足による鉄欠乏性貧血の予防などにも役立ち、ミネラルの摂取を助けてくれます。

「フォローアップ外来」とは一部の医療機関で実施

「フォローアップ外来」とは治療や検査を受けた患者のその後の様子を観察するために行われる外来検診のことです。

たとえば人間ドックを受けた患者に対するフォローアップ外来とは、人間ドックの結果を文書で受け取った後に、それについての詳しい内容を聞くために受ける面接です。気になる結果について聞くことから始まり、その後に注意すべき点などを医師に聞くことができます。

新生児フォローアップ外来は特別な理由で産まれてきた子供たちが受ける機会のある外来で、子供たちのその後の健康状態の診察して、発育状態などを観察していきます。一度で済む場合もあれば、数年間にわたって追跡調査されることもあります。

「フォローアップ検診」とは二次検診のこと

また人間ドックの結果、検診をもう一度受けるべきだと判断された場合に受ける2次検診のことを「フォローアップ検診」と言います。

精密検査の必要がある場合や治療の必要がありという結果が出た場合には、かかりつけ医や専門医のいる医療機関で受診します。

医療用語「フォローアップ」の略語「F/U」

「フォローアップ」の医療用語の略語として「F/U」が使われています。カルテの記入のときなどに使われる略語で、その意味は「経過観察」や「追跡調査」です。

経過観察においては、治療後の患者がどういった健康状態なのかを観察します。また臨床試験などで参加した被験者の状態を、試験後、一定期間にわたって追跡・調査するという意味の場合もあります。

「フォローアップ」の英語表現とは?

「フォローアップ」は英語で「follow-up」

「フォローアップ」は英語で「follow-up」とハイフンをつけて書き表します。「すでに始めたことを継続すること」という意味があります。名詞と形容詞の両方で使えますが、 形容詞として使うことの方が多いでしょう。

例文は次の通りになります。

  • ” a follow-up study of the patient after an operation.”
    「術後の患者の経過調査」
  • “He gave a follow-up training to new workers.”
    「彼が新入社員にフォローアップ研修を行った」

まとめ

「すでに始めたことがまだ行われているのかを確認するためにもう一度行うこと」という意味の「フォローアップ」。一度、身に付けたスキルをさらに磨くためにもう一度行うという意味もあります。また追跡調査という意味もあり、ビジネスシーンから医療の現場までいろいろな分野で使われていますので、ぜひ「フォローアップ」の意味を正しく理解しておきましょう。

ABOUT US
Light1
「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。