「コマンタレブー」は、とある飲料水のコマーシャルで一気に注目を集めたカタカナ語の一つですが、一体何語でどのような意味があるのでしょうか?職場でも頻繁にカタカナ語が飛び交うようになりましたが、正しい使い方を理解して適切に会話に取り入れていくことはとても大切です。
ここでは「コマンタレブー」の意味と発音、「サバ」との違い、使い方やその他のあいさつ表現などについて解説をしています。何語であるのかについても、この機会におさえておきましょう。
「コマンタレブー」の意味は?
「コマンタレブー」の意味は”ご機嫌はいかがですか”
「コマンタレブー」の意味は、”ご機嫌はいかがですか”です。フランスでは丁寧なあいさつ表現として使われています。
「コマンタレブー」はややかしこまった言い回しとなりますが、目上の人や知り合って日が浅い人など、敬意を示したい時や適度な緊張感を持って挨拶を交わしたい時に使われる言葉です。ちなみに「コマンタレブー」のフランス語表記は「comment allez-vous」で、末尾の「vous」は目上に人に対して使われる「あなた」という言葉になります。
実際的には日常会話で「コマンタレブー」を使うことは少ないですが、初めて会う人には必須のあいさつ表現であるため、ビジネスシーンでも初対面の時に使っていきましょう。
「コマンタレブー」と同じ意味「サバ」は親しい人へ
「コマンタレブー」は”ご機嫌はいかがですか”というあいさつ表現のややかしこまった言い回しとなるため、家族や友達など、親しい間柄の場合は「サバ(Ca va)」を使います。
「サバ」の持つニュアンスは「調子はどう?」「元気にしてる?」で、職場ですれ違う時や、カフェで会った時、帰り際など、一日の間でいつでも使える便利な表現となります。
また、「コマンタレブー」と「サバ」の中間にあたる表現が「コマンサバ(comment ca va)」です。「コマンタレブー」のようなかしこまった印象が少なく、ごく日常的に使われる表現となります。「サバ」が使いにくい時、フランクになり過ぎたくない場合は「コマン サバ」で乗り切っていきましょう。
「コマンタレブー」の発音とは?
発音が難しいと言われているフランス語ですが、「コマンタレブー」はどうなのでしょうか?発音について解説します。
「コマンタレブー」の発音は微妙に異なることも
フランス語も英語と同じように、日本語の「あいうえお」にはない中間的な発音をすることがあります。たとえば「コマンタレブー」を例にとれば、「コマンタレヴ」「コマンタレヴー」また、「コモンタレヴ」「コモンタレヴー」など発音の表記はさまざまです。
「コマンタレブー」は「V」の発音に注目
フランス語での「V」は「B」の発音とは異なり、「ヴ」「ヴァ」「ヴィ」「ヴェ」「ヴォ」となります。実際の発音を聴いてみると「V」と「B」の中間くらいであることがわかりますが、ここでもあらためてフランス語の発音の難解さに驚くことでしょう。
発音練習で最もおすすめなのは、ネイティブの発音を何度も聴きながら、自分で発音を繰り返してみることです。フランス語でも「V」と「B」との発音の区別を意識しながら練習してみましょう。
「コマンタレブー」の返事の仕方とその他のあいさつ表現
会話を継続させるためにも、相手に返事をすることはとても重要です。「コマンタレブー」に対しての返事の仕方とその他のあいさつ表現を挙げてみましょう。
「コマンタレブー」の返事の仕方
- Tres bien(トレビアン)merci(メルスィ)et vous(エ ヴ?)
元気ですよ。ありがとう。あなたはどうですか? - Je vais tres bien(ジェヴェ トレビアン)
とても調子がいいです。 - Comme ci, comme ca(コムスィコムサ)
まあまあです - Pas mal(パ マル)
悪くはないです
「コマンタレブー」と一緒に覚えたいあいさつ表現
- Vous allez bien?(ヴ ザレ ビヤン?)
お元気ですか? - A tout a l’heure(ア トゥタルー!)
また後で - A la prochaine(ア ラ プロシェンヌ)
また今度の機会に - A demain(ア ドゥマン)
また明日 - Bonne journee(ボヌ ジュルネ)
素晴らしい一日を - Bonne soiree(ボヌ ソワレ)
素晴らしい夜を
まとめ
「コマンタレブー」は英語の「How are you?」にあたる「ご機嫌はいかがですか?」という意味で、ややかしこまった上品な表現となります。そのため、親しい間柄では「コマンタレブー」よりフランクな表現である「Ca va?(サバ?)」や「Comment ca va?(コマン サバ)」などを使うようにしましょう。
「コマンタレブー」を筆頭に、カタカナ語は英語だけではないことがわかりますが、フランス語、イタリア語、中国語、韓国語など実にインターナショナルです。ぜひ、職場でもカタカナ語のニュアンスを楽しみながら会話に使っていきましょう。