履歴書の写真の裏には何を書く?新卒・転職で変わる必要事項とは

履歴書の写真は撮影をして貼れば良いだけのものではありません。写真の裏にはいくつか必要なことを書いておかなければならないからです。今回は履歴書の写真の裏にどんなことを書いておけば良いのかについて解説します。大学名は必要なのか、裏書きができない写真はどうすれば良いのかなどきちんと確認しておきましょう。

履歴書写真の裏に名前と日付を書くのはなぜ?

名前は写真が剥がれたときのため

履歴書の写真の裏には「名前」をフルネームで書いておきましょう。履歴書に貼る写真は、他の書類と重なったときなどに剥がれてしまうことがあります。写真だけが落ちていると、採用担当者はそれが誰なのかがわかりません。名前が書いてあれば、写真だけが落ちていても誰の履歴書の写真なのかがすぐにわかります。

履歴書の写真は剥がれないように貼ることがマナーではありますが、郵送中や先方での取り扱いなどによっては必ずしも剥がれることはない、とは言い切れません。また、写真の裏に名前がきちんと書かれていれば、写真が剥がれたことも「しっかりしている人だな」と良い印象とできる可能性もあります。

撮影日は最近撮ったものとわかるように

履歴書の写真の裏には「名前」の他にも「撮影日」も書いておきましょう。履歴書の写真は一般的には「3ヶ月以内に撮影したもの」とされています。これは撮影から時間が経ちすぎてしまうと、実物の姿から変化する可能性があるためです。

写真の裏に撮影日を記載しておけば「○日前に撮った写真だな」など、3ヶ月以内の撮影であることが先方にもわかります。通常は履歴書の写真は貼り付けられているので撮影日が書かれている裏面を見ることはほとんどありませんが、もしものときに備えて撮影日も記載しておきましょう。

名前の書き忘れや書けない場合もある

名前を書き忘れても選考には無関係

履歴書の写真の裏に名前や撮影日を記載しておくと何かと安心であるということはお伝えしました。しかし、もしも書き忘れたとしても慌てる必要はありません。これは写真がしっかりと履歴書に貼り付けられていることを前提とした話しですが、写真が剥がれなければ裏に記載するはずだった内容は元々人目に触れないものです。万が一写真が剥がれてしまったとして、名前や撮影日が書かれていなかったとしても、そのことが原因で選考から漏れるということもないでしょう。

ただし、何かの事情で写真が剥がれてしまった場合、その写真が誰のものなのかということを確かめるまでに時間や手間がかかることはあります。採用担当者の手を患わせたり、余計な時間がかかって応募者である自分自身が不安な思いをするような事態を避けるためにも写真の裏書きはできるだけ忘れないようにしましょう。

シールなど書けない場合は書かずに貼る

履歴書の写真の中には、裏がシールになっているものや素材的にペンやマジックで記入ができなくなっているものもあります。この場合は無理して記載する必要はありません。写真が剥がれることがないようにしっかりと貼り付けて送付すれば問題ないでしょう。

新卒の就活では大学名も記載

大学名と学部の記載で紛失を防ぐ

新卒の方が志望する企業に履歴書を送付する場合は、少し注意が必要です。新卒の選考には膨大な量の履歴書が取り扱われます。そのため写真が剥がれやすくなりますし、写真のない履歴書と落ちてしまった写真を付き合わせたくても、数が多くてそれができないということもあります。

新卒の就活では念のために「大学名」と「学部」も書いておきましょう。「名前」「撮影日」と一緒に記載をしておけば、誰の写真かということがすぐにわかりますし、万が一同姓同名の方がいたとしても大学名などで区別することができます。

写真の裏の記載で注意すること

水性ボールペンはのりでにじむことも

履歴書の裏に名前などを書くときには、剥がれても文字が読み取れるような筆記具を使うようにしましょう。写真の裏の素材の特徴から、ボールペンまたは油性マジックなどが適しています。ただし、ボールペンの中には水性のものも多く、のりの水分でにじんでしまう可能性もあります。油性マジックの細字を使って書くようにすると安心です。

転職の証明写真の裏にも名前は書く

新卒の就活と違って、転職の選考は比較的人数が少なめであることが多いです。そのため写真の裏の名前などを省略する方もいます。しかし、転職で選考人数が少ない場合であっても写真が剥がれ落ちてしまう可能性はあるわけです。念には念を入れて「名前」「撮影日」などは書き入れておくようにしましょう。

生年月日の記載は不要

履歴書写真の裏に書くことは「名前」「撮影日」がメインですが、生年月日の記載に迷う方が多いようです。結論から言えば、履歴書写真の裏書きに生年月日は要りません。履歴書写真はサイズが小さいので、書かなくても良いことまで書くと、肝心の名前や撮影日を書くスペースが狭くなってしまいます。必要最低限のことを、見やすく書くように意識しましょう。

写真は正しい貼り方をする

多くの履歴書には写真用のシールが付いています。写真を貼るスペースの大きさに合ったシールなのでとても手軽です。しかし履歴書が購入してから長い日数経過しているものなどは、シールの粘着力が落ちていることがあります。事前に粘着力を確認してから貼るようにしましょう。

また、のりなどで履歴書に写真を貼る場合はできるだけ写真の裏全面にのりを付けて上からしっかりと押えて完全に貼り付けるようにしましょう。写真の中央だけにのりを付けた貼り方では写真が剥がれる可能性は高くなります。

まとめ

履歴書の写真は、採用担当者がいちばん初めに見る志望者の顔です。きちんと写真が貼られている履歴書と、剥がれてしまって写真のない状態で見る履歴書は大きく印象が異なります。まずは写真が剥がれないように、次にもしも剥がれてしまってもすぐに誰の写真なのかがわかるように、最低限のマナーとして準備しておきましょう。