「フォローしてください」などSNS上やビジネスシーンでもよく使われている「フォロー」。毎日のように耳にする「フォロー」ですが、そもそもどのような意味なのでしょうか。
そこで「フォロー」の本来の意味から使い方まで紹介します。またいまさら聞けないSNSでのフォローの仕方や「フォロワー」についても解説します。
「フォロー」の3つの意味
フォローの意味①「追跡」
「フォロー」の意味は、”追跡”です。元々の意味が「後に続くこと」です。
ある出来事のその後の経過や顛末がどうなるのかを追跡するときなどに「フォロー」が使われます。
例文:
「その後の展開をフォローした最新の記事」
「日程が改定されたため、すべてのプログラムの日時や場所変更をフォローする」
フォローの意味②「足りないところを後から補うこと」
「フォロー」の意味は、”足りないところを後から補うこと”です。
ビジネスシーンでもよく使われる意味で、一度完了した仕事でも足りない部分を補うときなどに使われます。
例文:
「入社したばかりの新人をベテラン社員がフォローする」
「最後の仕上げとして不足していた部分をフォローする」
フォローの意味③「助けること」「支援」
「フォロー」の意味は、”助けること・支援”です。
この意味と2つ目の意味の「補うこと」が混合されて使われることもよくあります。相手の仕事を「補いつつ助ける」といった意味合いで使われます。
例文:
「人手が足りないので、フォローに入ってほしい」
「同僚の仕事が納期に間に合いそうになかったのでフォローした」
ビジネスでの「フォロー」の意味と使い方とは?
ビジネスでの「フォロー」の意味は”助ける”
ビジネスでもよく使われる「フォロー」ですが、ビジネスシーンでは「フォロー」は「補うこと」や「助けること」の意味でよく使われます。
「フォローアップ」の意味で”フォロー”が使われることも
またビジネスでは、「フォロー」を「フォローアップ」の意味で使われていることもよくあります。
「フォローアップ」とは、すでに始まっているプロジェクトで進展が見られない場合に、顧客に回答を促したり取引先に進捗の確認などをして、プロジェクトをバックアップすることを「フォロー」と言います。
例文:
「○○様から契約書がまだ届かないので、フォローしておいてください」
「A案が滞っている。フォローして契約までこぎつけよう」
「フォロワー」とはチームメンバーのこと
ビジネスで使われる「フォロワー」とは、チームリーダーを助ける部下やチームメンバーのことを指します。
業務目的を達成するために自発的に意見を述べたり行動のできるフォロワーが求められることも多く、その場合にはチーム全体の信頼関係が不可欠です。
ちなみにフォロワーが目的達成のためにリーダーを支え焚ける姿勢のことを「フォロワーシップ」と言います。
SNSでの「フォロー」や「フォロワー」とは?
SNSでフォローすると投稿を常にチェックできる
Facebookやツイッター、インスタで「フォローしてください」や「フォローありがとうございます」とユーザー同士が交わす「フォローする」の意味は、「相手が投稿した内容を自分のホーム画面上のタイムラインに表示すること」です。
フォローすることで相手の投稿が気に入ったことを表明して、常に相手の投稿をチェックできるようになります。
フォローしているアカウントは「フォロー中」という項目からその一覧を見ることができます。
ちなみに投稿の表示の仕方は、時系列に上から下へと表示させていくことから「タイムライン」と呼ばれています。
「フォロワー」とはフォローする人
「フォロワー」とは、「ある特定のユーザーをフォローしている人」のことです。
フォロワーの数を気にするユーザーも多く、フォロワーの増やすことを意識した投稿も数多くあります。
フォローするときはメッセージを送ろう
相手をフォローするときのルールはありませんが、フォローしたいという旨を書いたメッセージを送って相手からの反応を待ってからフォローするのがマナーになっています。
もしも相手のプロフィールに「気軽にフォローしてね」などの書き込みがあればメッセージを送る必要はありません。
フォローを外す方法
フォローを解除するには、フォローを解除したいアカウントの投稿を探して、ユーザー名にカーソルを合わせるかタップします。そして「フォロー中」のボタンをクリックします。
フォローを外す以外にも投稿を見ないようにするためにブロック機能を使う方法もあります。ブロック機能を使えば、相手が自分をフォローできなくなり相手からのメッセージを受け取らないようになり、相手との関係を一切断つことができます。
ツイッターにはメッセージの送受信はできるものの相手のツイートが表示されなくされるミュート機能もあります。フォロー解除が分かって困る相手などには有効的な方法です。
「フォロー」の類語とは?
「フォロー」の「補う」という意味の類語
「フォロー」の”補う”という意味での類語をいくつかご紹介しましょう。
- 補う
- カバーする
- 間に合わせる
- 埋め合わせる
- 補完する
「フォロー」の「助ける」という意味の類語
「フォロー」の”助ける”という意味での類語をいくつかご紹介しましょう。
- 力を貸す
- 手助けする
- 協力する
- 微力を尽くす
- バックアップする
「フォロー」の英語表現とは?
「フォロー」は追跡するの意味なら英語で”trace”
「後に続く」や「追跡する」の意味の「フォロー」を表す英単語は「trace」です。「trace」には「追跡する」の意味に加えて「追跡調査する」という意味もあります。
例文:
“He traced the following issues about the problem.”
「彼はその問題の追跡調査をした」
“The police has been tracing a white van seen in the area.”
「警察はこの地域で目撃された白いバンの行方を追っている」
「フォローする」の意味では英語で”support”
「補う」や「助ける」という意味の「フォロー」なら「support」が使えます。「人がしていることをお手伝いする」という意味合いが「support」にはあります。
例文:
“I support your work.”
「あなたの仕事を助ける」
“This project is supported by the A company.”
「この事業はA社によってサポートされている」
まとめ
ビジネスシーンなら「フォロー」は「補う」や「助ける」という意味でよく使われます。「フォローする」のように使い、何かが足りないときや補うとき、または相手の仕事を助けるときに使われます。ビジネスで使う「フォロワー」とSNS上での「フォロワー」とは意味が違うため、それぞれの意味や使い方を整理しておくことも大切です。