リファラル採用とは?コネとの違いやメリデリについても解説!

リファラル採用という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるけどコネ入社と何が違うのかわからないという人も多いのではないでしょうか。今回はリファラル採用について解説します。意味やメリットデメリットについてもご紹介しますので、ぜひこの機会にリファラル採用について理解しておいてください。

「リファラル採用」とは?

「リファラル採用」とは”紹介による入社”

「リファラル採用」とは、”自社の社員が自分の知人を会社に紹介して、会社がその知人を採用するという仕組みのこと”です。正式名称をリファラルリクルーティング(社員紹介採用)といいます。

通常は募集要項に興味を持った志望者が企業に採用してもらえるように自ら働きかけますが、リファラル採用では企業側が自社社員を経由して、自社に必要な人材を採用するために働きかけます。

縁故採用との違いは適正やスキルが必要

紹介での採用と聞くと「縁故採用」つまりコネ入社を想像する人は多いでしょう。しかしリファラル採用は縁故採用とは異なります。縁故採用は、紹介された人物の適正やスキルによらず紹介者の縁故によって入社します。

対してリファラル採用は、社員の知人であれば誰でも良いということではなく、自社への適正や業務スキルを身につけていることが条件です。そのためリファラル採用をされる人に求められるのは、通常の企業採用と根本的には変わりません。

リファラル採用のメリット・デメリットとは?

メリット①企業にとって効率が良い

リファラル採用によって企業が得るメリットは数多くありますが、その中でももっともメリットが大きいと言われているのは採用にかかる費用の縮小です。広告費や採用に伴う人件費などを大幅にカットして、効率の良い採用をすることができます。

メリット②企業内にいる人の紹介で安心

自社社員からの紹介によって採用するリファラル採用で、費用並んでメリットが大きいと言われているのは、紹介される人物に最低限の信用が持てるという部分です。自社社員が知人の中でも自社に合っていると判断した人物を入社させるということは、紹介された人が入社した後の自分の立場にも影響してきます。そのため信用ならない人物は選ばれないだろうという安心感を持つことができます。

また、紹介された側にとっても会社の内情を知る人からの紹介というのは安心感があるものです。紹介者自身も勤務している会社であれば、不当な扱いを受けることもないだろうという心理的な保証を得ることができます。

デメリット①紹介者との関係の変化

リファラル採用のデメリットとして挙げられていることのひとつが入社後の人間関係です。紹介された人と、紹介者がいくら知人だと言っても同じ会社で働き始めると善くも悪くもそれまでの関係性が変化しやすくなります。

結果的にどちらかが退職することになったり、部署の異動を申し出ることも少なくはないようです。紹介者と紹介される側のどちらもが、仕事とプライベートの付き合いをある程度割り切っておく必要があります。

デメリット②似た思考の人が集まる

リファラル採用では会社の方針や経営理念を元に、自社社員が紹介したいと思った人に声をかけます。この場合多くは自分と思考が似ている人が選ばれます。そうすると、紹介者も入社した人も同じ方向性の考え方となりやすく、入社後の仕事に幅が出にくくなるという意見もあるようです。

全員が同じ思考で業務に就くことを望んでいる企業であればこれはメリットとなりますが、個々の意見や可能性を追求したい企業にとってはデメリットともなります。

リファラル採用の導入事例とは?

導入企業はリクルートやメルカリなど

アメリカの有名企業の内、3割はリファラル採用を行っています。日本でもリクルートのような有名企業や、メルカリなどの勢いのある企業も取り入れている制度です。他にも国内大手のさまざまな企業でリファラル採用が採用、または検討されていますが、いずれもリファラル採用実施以前に比べて採用決定率が数倍に伸びています。

新卒の人気ツールとして提供するサービスも

リファラル採用はその仕組みが企業内でできあがってしまえばスムーズに運用することができます。しかし、これからリファラル採用を始めたいという企業は何から手をつければ良いのかわからない、という現実もあります。

最近ではリファラル採用を運用するためのシステムサービスも多くなっており、社内でのリファラル採用の構築や、自社社員への通知、社員から新卒の知人への募集要項メール送信などもクラウドサービスで簡単に行えるようになっています。

リファラル採用による違法な報酬とは?

高額なインセンティブは職安法で禁止

リファラル採用をしている企業の多くは、社員に対して紹介した知人が入社した場合に紹介料としてインセンティブを支払っています。しかし、中にはこのインセンティブが高額過ぎることもあるようです。高額なインセンティブを支払うことは職業安定法で禁止がされています。
この職業安定法によって、高額なインセンティブ目当てでの知人紹介がされないようになっているのです。

まとめ

リファラル採用をよく理解していない人にとってはコネ入社のように感じられてあまり良いイメージは持てないかもしれません。しかしリファラル採用は正しく理解することで、企業・紹介された人・紹介者の3者がお互いにwin-winの関係になれます。リファラル採用の制度を上手く活用することで効率的で有意義な採用が実現するでしょう。