英語の「ありがとう」には「thank you」というフレーズが有名ですが、もっと別の言い方がないかなと思われたことはありませんか。実は「ありがとう」の英語表現には、ビジネスに使える丁寧な言い方からカジュアルな言い方までいろいろあります。
そこで今回は「ありがとう」の英語表現を、フォーマルな表現からスラングまで紹介します。
感謝の気持ちを伝える英語表現
英語で「ありがとう」は「thank you」
「ありがとう」は英語で、「thank you」と表現します。
もしも「thank you」だけではそっけなく感じられるようならば「thank you」の後に「for」をつけて、何に感謝しているのかを説明すると具体的になり、丁寧な印象を与えます。
例文は次の通りです。
- “Thank you for your invitation to the party.”
「パーティのお招きをありがとう」 - “Thank you for your calling”
「電話をありがとう」 - “Thank you for teaching me English.”
「英語を教えてくれてありがとう」
強調するときには「very much」をつける
「ありがとう」という気持ちを強調して「本当にありがとう」と言いたい時には「very much」、少しカジュアルな印象をつけるなら「so much」を後付けします。例文:
- “Thank you so much for your kindness.”
「親切に本当にありがとう」 - “Thank you very much for your reading of my message.”
「私のメッセージを読んでくれてどうもありがとう」
最上級の感謝表現なら「gratitude」
個人的に受けた厚意に対して強い感謝を表現したいなら「gratitude」を使いましょう。恩を感じるといった深い感謝の念が「gratitude」を使うことで伝わります。例文:
- “He expressed his gratitude to the company for their support.”
「彼は会社のサポートに謝意を表した」 - “She accepted the offer with gratitude.”
「彼女は感謝してそのオファーを受けた」
ビジネスシーンで使える丁寧な「ありがとう」
フランクな「ありがとう」なら「thank you」
ビジネスシーンで同僚などにかしこまりすぎずに「ありがとう」と言いたいのなら「thank you」で十分です。「very much」をつければより丁寧な言い回しになり、親しくしている目上の人や上司に対しても使える表現になります。例文:
- “Thank you very much for your help.”
「助けてくれてどうもありがとうございます」 - “Thank you very much for taking your time to see me today.”
「今日はお時間を取っていただきありがとうございます」
フォーマルな表現①「appreciate」を使った表現
ビジネスでフォーマルな表現が求められる状況なら「appreciate」がよく使われます。会話やビジネスメールでも使われる便利な表現です。
「appreciate」を使うときに気をつけることは、「appreciate」の後に「人」は続かず、必ず「感謝する内容」が続くことです。例文:
- “I appreciate your kindness.”
「御親切にありがとうございます」 - “I greatly appreciate that you help me.”
「あなたが助けてくださったことを心より感謝します」
フォーマルな表現②「grateful」を使った表現
「appreciate」と同様によく使われるのが「grateful」で、フォーマルなシチュエーションからカジュアルなシーンでも使えます。
「be grateful to 人 for 感謝する内容」という形で使いますが、to 以下の内容をまとめてforだけで表現することもできます。例文:
- “I am grateful to you for your support.”/“I am grateful for your support.”
「あなたの援助に感謝します」
「ありがとう」のスラングとは?
「thanks」を使ったバリエーション
友人などの親しい間柄だからこそ使える「ありがとう」のスラング表現には、「thank you」をアレンジした表現がたくさんあります。そのうちのいくつかを紹介します。
- “Thanks.”
- “Thanks a lot.”
- “Many thanks.”
- “Thanks heaps.”
- “Thanks a million!”
「ありがとう」と伝えたいのなら「Thanks」、「本当にありがとう」と強調したいのなら「Thanks a lot.」や「Thanks a million!」がいいでしょう。
聞き慣れない「Thanks heaps」の「heaps」とは、口語表現の単語「heap」の複数形で「たくさん」という意味です。
皮肉を込めた「ありがとう」なら「cheers!」
「thanks」を使わない表現なら、イギリス英語には「cheers!」があります。
「乾杯!」を意味する表現で、お酒の席ではよく使われる「cheers!」を「ありがとう」の意味で使えます。
例文:
“Hey, you dropped your ticket, right?”「ねえ、チケットを落としたんじゃない?」
– “Cheers! ”「ありがとう」
SNSで使える「ありがとう」の英語表現
フランクに表現するなら「Thanx」「thx」
ツイッターやインスタなどのSNSで日本語で投稿していても「so cool」(かっこいい!)や「nice」(いいね!)といった英語のコメントが書き込まれていることがあります。
そんな時に英語で返信する気軽な表現には、次のようなものがあります。
- “Thank you!”
- “Thanks a lot!”
- “Thanks.”
- (少し丁寧に)”appreciated so much!”
もっとフランクに、そしてスラングっぽく返信するなら、次のような表現もあります。
- “Thanx”
- “thx”
こんなに短くしてもいいのと思えるような表現ですが、SNS上で友達感覚で返信したいのなら通用します。
まとめ
「ありがとう」の英語表現として「thank you」は有名ですが、「thank」を使った様々なバリエーションを使えば、より表現豊かに英語で「ありがとう」が伝えられるでしょう。
ビジネスでのフォーマルな状況なら「thank you」以外にも「appreciate」や「grateful」を使ってみることをお勧めします。