ノンバーバールコミュニケーションとは?言語を超える手法の効果

社会人になってから格段に増えてくるのが「コミュニケーション」の数です。コミュニケーションと言えば「言葉」を連想する人が多いと思いますが、「言葉」で伝わる情報はほんの一部に過ぎません。それでは、どのようなスタンスで情報が相手に伝わっているのでしょうか?

ここでは言葉を介さない「ノンバーバルコミュニケーション」の重要性について解説をしています。具体的な例と併せて見ていきましょう。



「ノンバーバルコミュニケーション」とは?

最初に「ノンバーバルコミュニケーション」と何なのか?概要から説明していきましょう。

「ノンバーバルコミュニケーション」の意味は「非言語コミュニケーション」

まず、コミュニケーションには大きく分けて「バーバルコミュニケーション」と「ノンバーバルコミュニケーション」の2通りがあります。言語を介するのが「バーバルコミュニケーション(verbal communication)で、言語を介さない「非言語のコミュニケーション」のかたちが「ノンバーバルコミュニケーション(non-verbal communication)」です。

「ノンバーバルコミュニケーション」は「表情」など五感が決め手

「ノンバーバルコミュニケーション」は五感を活用したコミュニケーション手法で、「表情」「発声」「動き」などの情報を有効的に使う方法です。主体的な観点から言えば、相手の気持ちを目で見て(視覚的)、「耳で聞き(聴覚的)、身体で感じ取る(フィーリング)ことで、言語だけでは伝わらない「本来の内容以上の情報を汲み取ることもできる」のが特徴となります。

「ノンバーバルコミュニケーション」で与える印象の割合は93%

一方、「ノンバーバルコミュニケーション」を受ける側はどうでしょうか。アメリカの有名な心理学者メラビアン氏の研究結果では、話し手が聞き手に与える印象や影響の93%が「ノンバーバルコミュニケーション」によるものだと発表しています。つまり、言語から得る情報はわずか7%になるということです。「非言語」で伝わる情報や印象がいかに高い割合であるかに驚くでしょう。

「ノンバーバルコミュニケーション」で得られる3つの効果とは?

続いて「ノンバーバルコミュニケーション」で得られる3つの効果を紹介しましょう。とくに社会人生活で「ノンバーバルコミュニケーション」の重要性がどれだけ高いのか、併せて見ていきます。

コミュニケーションを良好に保つことができる

「ノンバーバルコミュニケーション」を意識して活用すれば、相手との距離が縮まり、信頼関係を良好に多音つことができます。コミュニケーション力は社会人にとって何より欠かせないスキルです。しかし、さまざまな環境で育った性格や考え方の異なる人々と、コミュニケーションを円滑にしていくのは一筋縄ではありません。

同じ内容のことを伝えるにも、相手の目を見ながらゆっくりと話したり、適度なジェスチャーやうなづきを加えることで、相手も「話が聞きやすい」と感じてくれることでしょう。そうすれば、自然とコミュニケーションを良好に保てるようになることが期待できます。

相手の気持ちや考えをさらに理解することができる

「ノンバーバルコミュニケーション」である「表情」「声のトーン」「話し方のスピード」などを通して、相手のさまざまな気持ちを読み取ることもできるでしょう。そのため、同じ内容の話をメールや書面上で行うのと、対話形式で行うのとでは、相手への伝わり方が明らかに異なってきます。

たとえば「プレゼンの準備は整っています」という文章をメールで送ったとしましょう。もちろん、相手は「準備はできている」という情報しか得ることはできません。

しかし、直接会って話しをする場合はどうでしょうか?表情が明るくテンポの良い口調なら「万全の準備が整い、自身のある様子」、または、下を向き声のトーンに陰りがあるなら「納得の行く準備はできていない」という状況がうかがわれます。情報に付随する諸情報をさらに得ることができるということです。

話すことが苦手な人でも習得できる

もともと人と話すことが苦手だったり、人前に立って意見を言うことが得意ではない人は案外多いものです。しかし、社会人になると職場の上司や同僚、また取引先の担当者とコミュニケーションをとっていかなければなりません。

話すことが苦手でも、表情を優したり、クリーンな靴を履いたり、髪形を清潔に保ったり、話のテンポを聞きやすいように調整することはさほど難しくないはずです。「ノンバーバルコミュニケーション」は「情報そのもの」より相手に与える効力が強いということを理解し、上手に活用しながら自信を持って相手との対話を楽しむこともできます。

「ノンバーバルコミュニケーション」でおすすめの本は?

最後に「ノンバーバルコミュニケーション」についての本を2つ紹介します。とくに、営業職やサービス関係、または人にものごとを教える立場にあるポジションの人におすすめです。

非言語(ノンバーバル)コミュニケーション

言語以外で相手に伝えるメッセージ。それは、大半で視線の向け方、沈黙のあり方、空間の存在、など非言語によって運ばれるものです。この本は「言葉ならざる言葉」である「ノンバーバルコミュニケーション」を学術的観点から解説しているの特徴です。見えないコミュニケーションの力が理解できる実用的な本で、知識の泉としてもおすすめの一冊と言えます。

あなたの印象が変わるノンバーバル・コミュニケーション

就職活動における「イメージ」や「第一印象」はとても重要なもの。しかし、好印象をどのように作ったらよいのは難しい課題です。この本は、自分が相手に与える「現在の印象」を理解することの大切さ、そして、印象は何によって作られていくのかをわかりやすく解説したノウハウ本となっています。人として魅力的になれるコツや考え方に注目してみて下さい。

まとめ

「ノンバーバルコミュニケーション」とは「非言語的コミュニケーション」で五感を使ったコミュニケーションのあり方です。言葉そのもので伝える情報より9倍以上の威力を発揮するため、企業における研修やトレーニング項目にも積極的に導入されているのが現状でしょう。

「ノンバーバルコミュニケーション」は「表情」「身だしなみ」「視線」「行動」などを通して相手に伝わるため、日ごろから意識するようにしておくと、職場でのコミュニケーションの向上に役立ちます。

ビジネスシーンでは結果的に利益を生むことが期待される「ノンバーバルコミュニケーション」。ぜひ、効果や効力の理解を深めながら、さらにワンランク上のビジネスパーソンを目指していきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。