「折に触れて」の意味や使い方を類語や英語表現・例文とあわせて解説

「折に触れて」はビジネスシーンでもよく登場する言葉ですが、忙しい仕事環境では言葉の正しい意味や使い方に対し、ついつい鈍感になってしまいがちです。今回は「折に触れて」という言葉について正しい意味と使い方、類語と英語表現を中心にわかりやすい例文と合わせてまとめていきます。



「折に触れて」の正しい意味と使い方

まずは「折に触れて」の正しい意味と使い方から見ていきましょう。「折に触れて」の読み方は「おりにふれて」です。

「折に触れて」の正しい意味

「折に触れて」「折に触れる」「折に触れ」などは取引先へのメールや手紙、ビジネスでもよく使われる言葉です。「折に触れて」は「折のあるごとに」「機会があるたびに」という意味です。

そもそも「折(折り)」には「機会」という意味があり季節や時節を示しています。その「折」が「触れる」と接続して「機会に触れる」そして「機会があるごとに」と言葉の意味を膨らませているのです。

「折に触れて」の正しい使い方

「折に触れて」は機会や時節が訪れるたびに「何度も繰り返し行われる」ものごとやことがらに対して使うのが一般的です。ですので一期一会である出会いや人生の中で一度しかないことに使うことはありません。

「XXの機会があればいつでも」「〇〇の機会があるごとに」といった再び何度も訪れることに対して使うのが正しい使い方です。

「折に触れて」を使った例文

  • ミスの多い部下に対しては折に触れて注意するようにします。
  • 折に触れてサービスの向上を図るべく努力する所存でございます。
  • 担当が新しくなりますが、折に触れてご指導いただければ幸いです。
  • あなたの面影を折に触れて思い出すことがあります。
  • 夏の暑さを感じつつも折に触れて手紙を書こうと思いました。

「折に触れて」と「折を見て」「時に触れて(見て)」の違いは?

「折に触れて」に似た言葉に「折を見て」「時に触れて」があります。それぞれの意味をみてみましょう。

「折を見て」はタイミング重視

「折を見て」は「機会をみて」「よい時期を見計らって」「都合のよい時」という意味があります。「折に触れて」に比べてると、意味的にはやや「タイミング」にフォーカスしている部分があります。「折を見て個別でミーティングをする」「昇進は折を見て行う」など、未来に訪れる良い時期や適当な時期を判断して行動をする時に使われます。

ビジネスシーンでは訪問の日時や連絡する時間がはっきりとわからないときに、確約をせず、かつ返事をポジティブに終わらせたいときに使う場合が多いです。あいまいな表現の一つですが、言葉を濁すこともビジネスシーンでは必須な戦略です。

「時に触れて」も「折に触れて」と似た意味

「時に触れて」「時を見て」も「折を見て」と同じような意味があります。「よい時期や時勢を判断して」という意味合いを持つため「折を見て」と同じくタイミングやよい時期を待ってからことを行う時に用いる言葉です。

ビジネスシーンでは「時に触れて(見て)時を商談をもちかける」「時に触れて(見て)値段の交渉にでる」などのように使われます。

「折に触れて」の言葉の由来や語源・敬語表現は?

それでは「折に触れて」の言葉の由来や語源、そして敬語表現をみてみましょう。

「折に触れて」の言葉の由来や語源は「折り紙」

「折に触れて」の語源は日本が誇る文化の一つ「折り紙」だといわれています。折り紙に刻まれた折り目を「区切られた線」とし、いつしか「区切られた時」と表現するようになったそうです。

「区切られた時に触れて」から「良い時期を気計らって」へと言葉の意味が整えられたと理解することができます。

「折に触れて」を敬語で使うときは文章全体で丁寧にまとめる

「折に触れて」の敬語表現はとくにありませんが、丁寧な表現を用いるのであれば「折に触れてお伺いさせていただければ幸いです」「折に触れてこちらからご連絡させていただきます」のように文章全体に敬語をちりばめるのが一般的でしょう。そのため「折にお触れになって」と表現することはまずありません。

「折に触れて」の類語と英語表現は?

最後に「折に触れて」の類語と英語表現を紹介します。国際化社会に負けないように英語でのコミュニケーション力もしっかりつけていきましょう。

「折に触れて」の類語は使い方に注意

「折に触れて」の類語には「ことあるごとに」「ことごとに」「何かあるたびに」「折あるごとに」「しょっちゅう」「何事につけて」「何かにつけて」などがあります。

「折に触れて」という言葉のニュアンスを考えると「何かにつけて」「何事につけて」などは「何かにつけて文句をいう」「何事につけてうるさい」と否定的に使われることが多いため、ビジネスシーンでの言葉選びは慎重に行うようにしましょう。

「折に触れて」の他の類語としては「頃合いをみて」「適当なタイミングで」などもあります。相手の受ける印象は少し弱まるかもしれませんが、ビジネスシーンで相手にやんわりとした印象をもって接したいときはこちらのほうがよいでしょう。

「折に触れて」の英語表現は「on occasion」が一般的

「折に触れて」の英語表現は「on occasion」「occasionally」「at best time」「whenever suits you」「every now and then」「from time to time」などがあります。例文をみてみましょう。

  • Can I pop over your office on occasion (occasionally)?

  折に触れて貴社へ足を運んでもいいですか?

  • We are positively planning on getting our stuffs in the proper training from time to time.  

  スタッフの研修については折に触れて積極的に取り入れていく所存です。

まとめ

「折に触れて」はビジネスシーンでもたびたび登場するスマートな言葉です。断定的な日付や日時を指定するのではなく「チャンスがあればいつでも」といった抽象的な表現を用いることで会話の雰囲気を丸くする効果が期待できます。

言葉の持つパワーは想像以上にあり、時にして相手の心に響くこともあります。できる社会人を目指すためにも上手に言葉磨きをして言葉のスキルアップを目指していきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。