運動をする時に耳にする「インターバル」という言葉。ただ休憩をとることと何が違うのか疑問に思うことはありませんか?「インターバル」の正しい意味を、スポーツと働き方の観点から説明するので参考にしてください。
「インターバル」の意味と英語表現とは?
「インターバル」の意味は”間隔・合間”
「インターバル」の意味は、”間隔・合間”です。主にトレーニングの方法として「インターバル」が使われます。演劇では合間の休憩時間のことを指しています。
英語では「Interval」
インターバルを英語表現にすると「Interval」となります。語源はラテン語の「壁と壁の間」を意味する「intervallum」です。例えば「after an interval of 5years」という英文だと、「5年ぶりに」と訳せます。
スポーツで使われるインターバルの意味とは?
インターバルトレーニングとは持久力を強化する運動
インターバルトレーニングは、持久力を高めるための運動法の1つです。トレーニングとトレーニングの間に不完全回復という万全でない回復を挟み、持久力を鍛えるのです。例えば1,000m走ったあと、息が整うまで休憩してしまうと完全な回復となり、持久力アップには繋がりません。
1,000m走った後、休憩をいれずに200mのジョギングをするなど、きつすぎない運動を入れることをインターバルトレーニングと言います。走るトレーニングだけでなく、スクワットやベンチプレスなどの筋力トレーニングでもインターバルトレーニングは行われます。
休まずトレーニングを行うのと、インターバルを置いてトレーニングを行うのでは、筋肉の発達を助けるホルモンの量が変わってくるのです。筋肉を付けたい方こそインターバルを置いた方がいいと言えるでしょう。
ランニングに効果的なインターバル走
ランニングやマラソンのランナーにとって効果的なトレーニング法の1つが、インターバル走です。インターバルトレーニングの1つでもあるインターバル走にも、持久力を高める効果があります。
また、身体への負担が大きいインターバル走を取り入れることで、循環器が刺激され酸素を取り込む力が鍛えられたり、心肺機能が上昇したりする効果が得られます。
アプリやタイマーを使ってインターバルを置く
インターバルはスポーツにおいて、持久力や心肺機能を強化するための効果的な手法であることを説明しました。激しい運動と緩やかな運動の緩急をつけることが鍵となってくるインターバルトレーニング。
緩やかな運動といっても、1,000m走った後にジョギングを2分行うのと、5分行うのではインターバル後の心拍数は大きく変わってきます。不完全回復が大切であり、しっかりと息が整ってしまってはいけないため、インターバルタイムはあらかじめタイマーなどで測っておくといいでしょう。
スマホアプリでインターバル用のタイマーアプリなどもあるため、上手く活用してください。
ビジネスにおける「インターバル」とは?
労働に一定の休みを設ける勤務間インターバル
2019年4月1日から施行される「勤務間インターバル」。働き方改革に基づいて設けられた勤務間インターバルとは、労働に一定の休息を設定して労働者の生活や健康を守るという制度です。
勤務開始時間を通常よりも遅く設定したり、決められた時間以降は残業を禁止したりと、休息時間の確保方法は様々です。規定では努力義務があるのみで、強制ではないとされています。近年問題となっている過労死や、労働者の健康と生活を頭に入れつつ、会社の制度や業務に支障が出ないよう調整することが大切と言えるでしょう。
勤務間インターバルの導入で助成金がでる
中小企業を対象とし、勤務間インターバルを導入した事業主には政府から助成金が支払われます。支給額は勤務間インターバルを実施するにあたり、生じた費用の1部を支払うとなっています。
勤務間インターバルを導入しやすくするために支給している助成金ですが、受け取るには支給対象に該当する必要があり、支給されるための取り組みも行わなければなりません。申請の受け付けは平成30年12月3日と期限があるため、勤務間インターバルの導入を検討している方は注意してください。
日常生活での「インターバル」の使い方とは?
日常会話で実際に使う例文
スポーツを中心に使われる「インターバル」という言葉。日常会話で実際に使う例を紹介します。
「持久力を高めるためにトレーニングへインターバル走を取り入れることにした」
「インターバルの間にお手洗いに行ってきます」
「新しく導入されたインターバル制度のおかげで、睡眠時間が確保できている」
スポーツだけでなく、演劇の休憩時間や会社の制度としても「インターバル」が使われているため、状況に応じて使用してください。
まとめ
「インターバル」とは「間隔」や「合間」を意味する言葉です。スポーツでは持久力や心肺機能を高めるための手法として、インターバル走やインターバルトレーニングなどの使い方をし、演劇では劇と劇の合間のことを指します。働き方の1つとして一定の休息をとる「勤務間インターバル制度」という制度もあるため覚えておきましょう。