「柿色」の意味とは?カラーコードやオレンジ・照柿色との違いも

「柿色」とは鮮やかなオレンジ色です。ネイルやリップの色味、忍者の衣装として人気ですが、オレンジ色との違いは分かりますか?

この記事では「柿色」のカラーコードや似合う色、作り方を解説します。くわえて、「柿色」と「オレンジ」「照柿色」の違いや、色言葉・英語表現も紹介しましょう。

「柿色」の意味とは?

「柿色」の意味は「鮮やかなオレンジ色」

「柿色(かきいろ)」とは「濃く鮮やかなオレンジ色」を意味します。江戸時代にはすでに親しまれていた色味で、「照柿色(てりがきいろ)」や「柿渋色(かきしぶいろ)」などの派生色もあります。

「照柿色」を省略して「柿色」と呼ぶこともありますが、正確には色が異なるため使い分けましょう。

「柿色」のカラーコードは「#F3704B」

「柿色」のカラーコードは「#F3704B」です。カラーコードとはシャープと6桁の16進数を使った符号のことで、Web上で色を表すときに使われます。柿色と似た色をもつ「人参色は「#F47A44」と、「黄丹(おうに)」は「#F47A55」と表します。

「柿色」の補色は「パステルブルー」

「柿色」の補色には「パステルブルー」が当てはまります。補色とはお互いを目立たせる色のことです。パステルブルーのほかにも「ボルダーオパール」や「ミヨゾティ」など、緑がかった青色が補色に該当します。

「柿色」に似合う色は「ブラウン」

「柿色」に似合う色はブラウンです。柿色と近い色味であるブラウンはよく馴染み、鮮やかな柿色を落ち着かせてくれます。秋らしい色づかいや落ち着いた配色にしたい場合はぴったりでしょう。

「柿色」の由来と作り方とは?

「柿色」の由来は果物の「柿」

「柿色」の由来は果物の「柿」にあります。鮮やかなオレンジ色が熟した柿の実に見えることから、「柿色」と名づけられました。歌舞伎座では定式幕の一色に柿色が使われますが、一般的な柿色よりも茶色っぽく、色に差が見られます。

「柿色」は赤と黄を混ぜて作る

「柿色」は赤と黄を混ぜて作ります。まずは同量の赤と黄を混ぜてオレンジ色を作りましょう。次に赤を少量ずつくわえ、鮮やかで濃い色味になれば完成です。

「柿色」の使い方とは?

ネイルやリップなどのファッションに使われる

「柿色」はネイルやリップなど、ファッションに関する色味としても使われます。暖かい色味をもつことから秋色として使われることが多く、柿色の服やコスメも幅広い世代で人気を得ています。

「柿色」は忍者の衣装にも使われていた

「柿色」は忍者の衣装にも使われていました。柿色のなかでも「柿渋色(かきしぶいろ)」が使われており、昼夜を問わず忍びやすい色合いだったことが関係しています。

忍者といえば黒のイメージがあるものの、黒はとても高価な生地でした。コスト面の問題もあったため、柿渋色や暮色(ぼしょく)などの茶色を含んだ落ち着いたカラーが選ばれていたのです。

「柿色」は着物や帯の色としても人気

「柿色」は着物や帯の色としても使われます。鮮やかで若々しさが感じられる柿色は振り袖にも使われており、一方で落ち着きのある柿渋色の着物は、幅広い年齢層で親しまれています。また、帯やバッグ、髪飾りなどの和装小物の色味としても人気です。

「柿色」と「オレンジ」「照柿色」の違い

「オレンジ」との違いは色の濃さ

「オレンジ」と「柿色」の違いは色の濃さです。どちらも赤色と黄色を混ぜた暖色ですが、黄色と赤色の割合が同じなのが「オレンジ」であり、赤色の割合が多い色が「柿色」となっています。「オレンジ」よりも「柿色」のほうが、濃く鮮やかな色であると覚えましょう。

「照柿色」との違いは赤みの強さ

「照柿色(てりがきいろ)」と「柿色」の違いは赤みの強さです。照柿色のほうが柿色よりも赤みが強く、より濃く鮮やかな色をもちます。オレンジ色を含めた3色で比較する場合、「オレンジ・柿色・照柿色」の順で色が濃くなるのです。

「柿色」の色言葉や英語表現とは?

「柿色」の色言葉は「組織力」

「柿色」の色言葉は「組織力」や「健やか」です。3月13日生まれの誕生色にも定められており、健やかで快活な性格だといわれています。

「柿色」は英語で「Persimmon color」

「柿色」の英語表現は「Persimmon color」です。「Persimmon(パーシモン)」が柿を表しており、単体でも柿色を表す単語として使われます。

例文
  • Was wearing a persimmon-colored kimono.
    柿色の着物を着ていた。
  • I go out with a persimmon-colored scarf.
    柿色のマフラーを巻いて出かける。

まとめ

「柿色」とは濃く鮮やかなオレンジ色を意味します。忍者の衣装や着物のカラーとして親しまれているほか、ネイルやリップなどのファッション分野でも人気です。「オレンジ」や「照柿色」と似ているものの、色の濃さが異なるため見分けましょう。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。