ビジネスマンになると、入社式や昇進の際など「抱負」を述べたり書面にすることがありますが、そもそも「抱負」の意味を理解していますでしょうか?
今回は「抱負」の意味の解説をはじめ、スピーチでの抱負の伝え方や、書面での抱負の書き方のポイントも、例文と併せて紹介します。
「抱負」の意味とは?
「抱負」の意味は「心のなかで温めている計画や決意」
「抱負」は「ほうふ」と読み、「心のなかで温めている計画や決意」のことです。ビジネスシーンなら入社式や新年のはじめの挨拶などで、抱負を述べることを求められることがあります。
「抱負」と「目標」の違いは意志の強さ
「抱負」に似た言葉で「目標」があります。「抱負」が「心の中で思っている計画や決意」に対して、「目標」は「あることを成し遂げるために設けた到達点」のことです。目標に向かって取り決めた事柄を実行に移すという意味があり、抱負よりもずっと具体的です。
抱負では強い希望や意思は感じられるものの、決めたことを達成するために実際に行動を含むとはかぎりません。
一方、目標には実際に実行することが前提となり、行動を伴った強い意志が感じられます。
・マーケティングを勉強して、売上を昨年度よりも10%上げる。
・新車を買う。
【ビジネスで使える】抱負の書き方・伝え方と例文
抱負を一言で!入社式なら決意表明と素直な気持ちが大切
新社会人としてデビューすることになる入社式は、記念すべきセレモニーだけに失敗はしたくないものです。そんな席で自己紹介に続いて抱負を一言、述べるように求められることがあります。
抱負を述べるときのポイントは、まずは自分の現在の心境の伝えて、会社でどのように働きたいのかを決意表明することです。背伸びをしない素直な気持ちを伝えることが大切です。
弊社の歴史を伝統を大切にして、日々努力してまいります。
先輩方のご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
新年のあいさつで説得力のある「抱負」の伝え方
職場の上司や同僚に向けた新年のあいさつで抱負を述べるのならば、今年やりたい仕事や成し遂げたい仕事関係の事柄を中心に述べます。
ポイントは、聞いている人たちがそれならできると思えるような内容にすることです。ハードルを上げすぎると周囲は実現できないだろう思い失笑される可能性があるからです。
昇進の「抱負」は感謝・目標・会社への貢献
昇進したときに、抱負を書面にして提出してほしいと依頼されることがあります。その際に大切なことは、謙虚さと前向きな姿勢を全面的に出すことです。
書くべきことは、最初に周囲への感謝を、続けて今後の目標も明確に記します。具体的な数字も示せればリアリティの出てくる抱負となるでしょう。最後に、協力してもらいたいことなどがあれば、その旨を書きます。
これまでの業務での経験を活かし、新しいことは学び、チーム内のコミュニケーションを大切に業務を全うしていきたいと思っています。
至らぬ点が多々あると思いますが、責務を果たせるように邁進する所存です。今後とも皆さんのご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
「抱負」の類語
「抱負」の類語は「野心」や「願望」など
「抱負」の類語には、大きな飛躍を望んで新しいことを大胆に取り組もうというきもちがあるのなら野心があります。
「野心」ほどに大きな望みではないというときは願望や希望が相応しいでしょう。
また「今後の抱負」としてまだ現実味はないけれどぜひ叶えてみたいといった気持ちがあるのなら「今後の夢」のように夢が使えます。
「抱負」の英語表現
「抱負」は英語で「resolution」
「抱負」を英語で言うと「resolution」になります。
「新年の抱負はなんですか」と聞きたいのなら次のような表現があります。
・“Do you have a new year’s resolution?”
それに対する答えは、”My resolution is …”のように続きます。
「私の抱負は英語を上達することです」
実現するという強い意志のある願望なら“be going to”
具体的にやってみたい、絶対にやるという強い意志が伴う願望なら助動詞として“be going to”を使い、漠然とした希望なら”will”を使います。なぜなら“be going to”のほうが叶えたい、絶対にやるという意思をはっきりと伝えられるからです。
「私の抱負はフィナンシャルプランナーの資格を取ることです」(決意)
・“My resolution is that I will be on a diet.”
「私の抱負はダイエットをすることです」(願望)
まとめ
ビジネスマンは節目節目で「抱負」を求められることがあります。入社式、昇進、新線のあいさつ等、「抱負」をスピーチしたり書面で表したりすることがあります。ポイントは周囲への感謝と目標ですから、その点を抑えて要領よくまとめます。
・売上を伸ばすために、マーケティングを学習する。
・新車を買うために、お金を貯める。