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【ビジネスメールの締めの言葉】書き方・季語の使い方の例文も解説

ビジネスメールの「締めの言葉」がいつも同じになっていませんか?謝罪やお礼のメールの時の締めくくりの言葉や、季節の結びの言葉など、いろいろな結びの表現があります。ここでは、締めの言葉の書き方の基本と、状況別の例文を紹介します。

ビジネスメール「締めの言葉」の書き方の基本

メールの締めの言葉は「内容や相手にふさわしい言葉を使う」

ビジネスメールの締めの言葉は、内容や相手にふさわしい言葉を使うのがマナーです。事務的な連絡などの業務メールでは「よろしくお願いいたします」が締めの言葉としてよく使われます。儀礼的な内容のメールや目上の人に送るメールでは、手紙の書き方のマナーにのっとり、今後の指導を願う言葉や相手の健康や繁栄を祈る言葉を述べます。

また、単調にならないようにしたり、コミュニケーションを深めたりするために、季節の挨拶などを取り入れることもできます。具体的な例文はのちほど紹介しますので参考にしてください。

メールの締めは「冒頭の挨拶の言葉と格を合わせる」

締めの言葉は、冒頭で述べた挨拶の言葉と格を合わせ、かつ重ならない表現にします。

「冒頭の挨拶+締めの言葉」の例文
  • 「いつもお世話になっております。」+「以上、よろしくお願い致します。」
  • 「平素は格別のご愛顧を賜り心から感謝申し上げます。」+「今後とも一層のご高配をいただきたくお願い申し上げます。」

社内メールでも「締めの言葉」は忘れずに入れる

事務的な連絡などの社内メールであっても、必ず締めくくりの言葉を述べるようにします。メールの締めの言葉はマナーだと心得ておきましょう。

メール締めのの言葉のあとに2~3行追記を入れることもできる

本文とは別記したい内容や、特に注意を促したい内容は締めの言葉のあとに「追記」として2~3行くらいまで書き加えることができます。

ビジネスメールにおける「締めの言葉」の状況別フレーズ(例文)

取引先や目上の人、社内など相手と状況に応じて使い分けられるようにしましょう。

シンプルな言葉でメールを締める

よく使われているシンプルな締めの言葉は次のような表現があります。簡単な連絡の場合は、シンプルな言葉で締めくくりましょう。

例文
  • どうぞよろしくお願いいたします。
  • 以上、よろしくお願いいたします。
  • 何とぞよろしくお願い申し上げます。
  • 以上、ご連絡いたします。

何らかのお願いや依頼をしている場合は「恐れ入りますが」「ご多忙中/お忙しいところ恐縮ですが」「お手数をおかけして申し訳ございませんが」などのクッション言葉を添えると丁寧です。

お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

今後につなげるメールの締めの言葉

メールの内容に応じて、今後につなげる言葉を書くときは次のような表現があります。お礼のメールの時などに使われます。

  • 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
  • これからも変わらぬご指導をくださいますようお願いいたします。
  • 引き続きよろしくご協力を賜りたくお願いいたします。
  • 今後も倍旧のご高配を賜りますようお願いいたします。

※「ご高配」は、相手の心配りについて敬意を表現した言葉で、目上の人や取引先などに対して使う言葉です。

繁栄を祈るメールの締めの言葉

お祝いや挨拶など、儀礼的なメールの場合は繁栄を祈る言葉を書きます。お祝いの他に、退職メールなどでも相手の繁栄を祈る言葉で締めることが多いです。

  • 貴社の一層のご発展を心よりお祈りいたします。
  • 貴社のますますのご繁栄を心からお祈り申し上げます。
  • 貴社のより一層のご隆盛を祈念いたします。
  • 〇〇様のますますのご活躍を心よりお祈りいたします。
  • 皆様の一層のご清栄をお祈り申し上げます。

健康を祈るメールの締めの言葉

社交を目的としたメールなどでは、健康を祈る言葉で締めくくることもできます。

  • 皆様のますますのご健康をお祈りいたしております。
  • ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
  • ご自愛のほどお祈りいたしております。
  • 〇〇様にはどうぞお健やかにお過ごしくださいますようお祈りいたします。

用件を結ぶ挨拶の言葉でメールを締める

「連絡」「挨拶」などの用件を述べて結ぶこともできます。

  • まずはとり急ぎメールにてご連絡いたします。
  • 以上、略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。
  • 以上、取り急ぎご報告いたします。
  • まずはとり急ぎご連絡まで。
  • まずは〇〇のお祝いまで。

お礼の言葉でメールを締める

お礼のメールを送る場合は、まず冒頭でお礼を述べますが、とりわけ深い感謝の気持ちを伝えたい時などは、最後の締めの言葉でもう一度お礼の言葉を述べることもあります。

  • このたびの件につきまして、謹んでお礼申し上げます。
  • このたびは心より感謝申し上げます。

軽いお礼の挨拶の時は、最後に繰り返すとくどい印象にもなりますので注意しましょう。そのような時は次のような締めの言葉もあります。

  • 取り急ぎ、メールにてお礼申し上げます。
  • まずはお礼まで。

※お礼メールの書き方は下記の記事で紹介していますので参考にしてください。
「お礼メール」書き方とビジネス例文!社内・社外・状況別に紹介

謝罪の言葉でメールを締める

謝罪のメールを書くときは、冒頭でまず謝罪の言葉を述べますが、最後にもう一度謝罪の言葉を述べて締めの言葉とします。

  • このたびの件につきまして、謹んでお詫び申し上げます。
  • このたびは何とぞご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
  • このたびは大変申し訳ございませんでした。

※謝罪メールの書き方は下記の記事で紹介していますので参考にしてください。
「謝罪メール」お詫びの書き方とビジネス例文!社内やお客様へ

返事を求める挨拶の言葉

返事が必要な場合は締めの言葉で返事を求めることもできます。

  • ご多用中恐縮ですが、お返事をお待ちしております。
  • 恐れ入りますが〇月〇日までにご返事を頂戴できれば幸いに存じます。

その他のメールの締めの言葉

メールの内容に合わせて、次のように結ぶこともできます。

  • 〇〇を楽しみにしています。
  • 〇〇となるよう、お祈りいたします。

季節感のある「ビジネスメールの締めの言葉」を例文で紹介

真夏や真冬の厳しい季節の時には、締めの言葉で相手の健康を気遣う言葉を述べることもできます。

季節を特定せず使えるメールの締めの言葉

  • 時節柄、ご自愛のほどお祈りいたします。
  • 季節の変わり目の折、ご自愛のほどお祈りいたします。

「夏の言葉」でメールを締める例文

  • 猛暑の折、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
  • 炎暑の折、どうかお健やかに過ごされますようお祈り申し上げます。
  • 暑さもいよいよ厳しくなる折、くれぐれもご自愛くださいませ。
  • いよいよ暑くなりますので、一層のご健勝をお祈り申し上げます。

「冬の言葉」でメールを締める例文

  • 厳冬の折、お風邪など召しませんようご自愛のほどお祈り申し上げます。
  • 時節柄、くれぐれも風邪にはご用心ください。
  • これからが冬の寒さも本番、どうぞご自愛専一にお過ごしください。

まとめ

ビジネスメールの「締めの言葉」は、状況にあわせて適切な言葉を使います。メールの内容が業務連絡なのか、儀礼的な挨拶のメールなのか、あるいは個人的な内容を含む内容なのかによっても使う言葉が変わります。

また、冒頭の挨拶の言葉と格を合わせたり、重ならないようにすることも配慮が必要です。
※ビジネスメールの「挨拶」の書き方は以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
ビジネスメール「挨拶」の書き方!状況別や季節の挨拶文も紹介