「僥倖」の意味とは?使い方の例文と類語/対義語を解説

「幸せ」を連想する言葉の一つに「僥倖(ぎょうこう)」があります。小説や講演などではよく使われる言葉ですが、意味や使い方があやふやな人もいるでしょう。

ここでは「僥倖」の意味を中心に、使い方と例文、類語と対義語、英語表現について紹介しています。「僥倖」とは一体どのような「幸せ」を表現しているのか、早速みてみましょう。



「僥倖」の意味と使い方は?

それでは「僥倖」の意味と使い方を例文を使って解説していきます。確認のため、もう一度、「僥倖」の読み方は「ぎょこう」です。

「僥倖」の意味は「偶然的な幸運」「幸運を願うこと」

「僥倖」には大きく分けて二つの意味があります。一つは「偶然的な幸運」や「思いがけない幸い」、もう一つは「幸運が訪れるのを心待ちに願うこと」です。「僥倖」の「僥」は訓読みで「もとめる」や「ねがう」と読み、また「倖」には「思いがけない幸い」や「こぼれ幸い」という意味があります。そして、この二つの言葉を組み合わせた言葉が「僥倖」です。

また、「僥倖」は「本来得ることができない幸を得る」という意味も多く含むため、「普段では到底手に入らない幸運や幸せが思いがけず振って降りる」というニュアンスも強い言葉となります。「思いがけず」の意味から、親しみのあることわざ「棚から牡丹餅」と近い意味を持つ言葉とも言えるでしょう。

「僥倖」は「僥倖する」と使うこともある

「僥倖」は「思いがけない幸運」「偶然に手に入れた幸い」という意味で名詞的に使うこともありますが、一方で「幸運が訪れるのを待ち願う」という意味を持って「僥倖する」と使うこともあります。

また、「追い詰められた状況や逆境において、偶然的な幸運を望む」というようなニュアンスを含む表現でもあるため、ビジネスでも追い詰められた状況や無理難題で行き詰った時などに「幸運を願い待つ」意味で使われることがあります。

「僥倖」を使った例文

「僥倖」を使った例文を5つ挙げてみましょう。

  • もうこれは、僥倖を願うするしかない。
  • 僥倖にも、起業一か月で売上が伸びて始めた。
  • 生死をさまよう人は、生き抜くことを僥倖することしかできないのか。
  • 旅先で学生時代の恩師と再会したのは僥倖であった。
  • 競合を追い抜く商品を開発したことは、まさに僥倖にめぐりあった気持ちである。

「僥倖」の類語と対義語は?

続いて「僥倖」の類語と対義語について解説します。

「僥倖」の類語①「利運」「好機」

「僥倖」の類語で「好ましい運」という意義を持つ言葉は「利運」「好機」「盛運」「福運」「高運」などがあります。口語で日常的によく使われるカタカナ語「ラッキー」も類語の一つでしょう。「僥倖」を使う前に、訪れた「運」や「幸せ」の種類をもう一度把握し、「利運=良いめぐり合わせ」、「盛運=栄える運命」などの適語に言い換えてみましょう。

「僥倖」の類語②「ボナンザ」「儲けもの」

「僥倖」の類語で「金銭的で偶然的な幸運」の意義を持つ言葉は「ボナンザ」「儲けもの」「棚ぼた」「大当たり」「こぼれ幸い」などです。必ずしも直接的な金銭での幸運を示すわけではありませんが、どの類語も「金銭」に値するような絶好で嬉しい出来事を意味しています。

「僥倖」は言葉の響きがやや硬いため、フランクな会話や日常的な話の中では使いづらいこともあるでしょう。ビジネスでは「これこそ、待ち望んだ僥倖である」などと使うこともありますが、普段の会話では別の類語に言い換えることも大切です。文脈や全体のバランスを考えて、適切な類語を選ぶようにしましょう。

「僥倖」の対義語は「災難」「奇禍」

「僥倖」の対義語には「不幸」や「わざわい」を意味する「災難」「奇禍(きか)」「難儀(なんぎ)」「災厄」などです。「奇禍」は「思いがけない災難」「予想もしえない悪運」という意味があるため、「僥倖」と正反対の状況で使われます。ちなみに「奇禍」の主な使い方は「奇禍に遭う」「奇禍に襲われる」などです。併せて覚えておきましょう。

「僥倖」を英語で表現すると?

最後に「僥倖」の英語表現について紹介しましょう。国際的な場面でぜひ活用してみてください。

「僥倖」は英語で「unexpected piece of good luck」

「僥倖」を英語で正確に表現する時は、「unexpected piece of good luck」となります。「思いがけない=unexpected」を使って「幸運=luck」の意味を強調しましょう。また、文脈や会話の種類によってはシンプルに「good luck(幸運)」「windfall(たなぼた)」を使うのも状況に良いアイデアです。

「僥倖」を使ったビジネス英語表現

ビジネスで使える簡単な表現を3つ紹介します。

  • It’s just like a windfall(まさにこれは僥倖である)
  • We did not expect this piece of good luck(このような僥倖は予想外でった)
  • I had such incredible luck over this time.(今回素晴らしい僥倖にめぐりあえた)

まとめ

「僥倖」は「ぎょうこう」と読み、意味は「思いがけない幸運」「幸運を願い待つこと」です。

生活に浸透している親しみのあることわざ「棚から牡丹餅」と近い意味を持ち、「普通では到底得られないような嬉しい出来事や幸運」という意味を含みますが、純粋な「幸」の意味に輪をかけてさらに「ラッキー」な出来事を表現する言葉でもあります。

ビジネスシーンでは販売会議や取引先とのミーティングなどで「僥倖」を用いることもあると思いますが、「思いがけない幸運」という言葉を使う代わりに「僥倖」を使うと文脈にも箔がついてきます。ぜひ、「僥倖」を上手に使っていきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。