「リーズナブル」の誤用に注意!正しい意味と使い方を解説

飲食店やホテルなどをはじめ、価格が安い時に「リーズナブル」という言葉を使いますが、実は最も誤用の多いカタカナ語の一つでもあります。「リーズナブル=安い」という認識は果たして正しいのでしょうか?

ここでは生活に浸透したカタカナ語「リーズナブル」について、正しい意味と使い方、類語と反対語、また英語表現を含めて解説しています。早速、意味と使い方から見て行きましょう。



「リーズナブル」の意味と使い方は?

最初に「リーズナブル」の意味と使い方で気を付けたい点を例文と併せて紹介します。

「リーズナブル」の意味は「理にかなう」「分別がある」

「リーズナブル」と言うと「価格が安い」という意味で解釈をしている人も多いでしょう。しかし「リーズナブル」の正しい意味は「理にかなう」「分別がある」「まあまあである」などとなるため、「リーズナブル=価格が安い」は正しい認識とは言えません。

「リーズナブル」は「価格が理にかなっている」「価格が納得できる」、つまり「それほど高くない」「まあまあの価格である」という意味となります。おおむね「手頃な」「妥当な」「適当な」という意味で使うと良いでしょう。

「リーズナブル」は人に対しても使える

「リーズナブル」は価格に対してではなく、「分別がある」という意味で使えば「人」に対しても使うことができます。たとえば「リーズナブルな人」とは「分別がある人」つまり、「ものわかりの良い人」「話のわかる人」となります。たとえば「とてもリーズナブルな人ですね」と言われたら、それは「とても話の分かる人ですね」という意味です。

「リーゾナブル」と呼ぶこともある

「リーズナブル」は英語に極めて近い発音で生まれたカタカナ語です。しかし、英語表記が「reasonable」であるため、稀にローマ字読みで「リーゾナブル」と呼ぶこともあります。どちらも同じ意味で使われていますが、「リーズナブル」と表記することがほとんどでしょう。

「リーズナブル」の類語と反対語は?

続いて「リーズナブル」の類語と反対語を解説します。

「リーズナブル」の類語は「適正な」「まずまずの」「相応の」

「リーズナブル」の類語には「手頃な」「妥当な」の他、「適正な」「まずまずの」「相応の」、また「値頃な」「至当な」などがあります。たとえば、レストランで注文した料理が、質、味、満足度において価格にともなうものであれば、それは「この料理は価格に相応である」「この料理は値頃である」などと言い換えることもできるでしょう。

「リーズナブル」の反対語は「アンリーズナブル」

「リーズナブル」の反対語は、頭に打消しの「un」のついた「unreasonable(アンリーズナブル)」となります。意味は「不当な」「道理のない」「理にかなっていない」、また「無分別な」などになりますが、カタカナ語としてはまだまだ知名度も低く、日常的に使われることは少ないようです。

「リーズナブル」の反対の意味を表すときは、むしろ「リーズナブルではない」「値段が高い」という表現を用いることのほうが多いかもしれません。

英語の「リーズナブル」の使い方と例文

最後に「リーズナブル」を使った英語表現について紹介します。

「リーズナブル」は「筋が通っている」の意味でも使われる

カタカナ語の「リーズナブル」は「値段が妥当である」「値段がそれほど高くない」という意味で使われることがほとんどですが、英語の「リーズナブル」は「筋が通っている」「合理的である」「納得できる」という意味で使われることがほとんどです。

たとえば、人の考え方や主張などで話の筋が通っている時は「話の内容がリーズナブルである」と表現することもできます。

「リーズナブル」を使った英語例文

「リーズナブル」を使った英語例文を挙げてみます。

  • I think it’s very reasonable how they introduced their new products this way..
    こうやって新商品の紹介をするのは、かなり理にかなっている。
  • Your idea is pretty reasonable so I will pass it on to my boss asap.
    君のアイデアには納得できる。さっそくボスに伝えておくよ。
  • The quantity for this box of cookies is reasonable for the price.
    この価格でこの量とは、まあまあのクッキー缶だ。
  • What he said was reasonable in a way.
    彼の言ったことは、ある意味で納得できる。

まとめ

「リーズナブル」は日本では「安い」という意味で使わることがほとんどですが、正しい意味は「理にかなう」「納得できる」「手頃な」「妥当な」「適度な」「まあまあの」となります。ちなみに「価格が安い」「品質が粗野である」という意味で使うなら、「チープ(cheap)」という言葉が適切です。「リーズナブル」と上手に使い分けをしてみましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。