「誠心誠意」の意味は?ビジネスで使える例文を用いて使い方を解説

「誠心誠意~いたします」というような表現、ビジネスシーンでの会話や書面などで聞いたり読んだりすることがよくあるのではないでしょうか。挨拶や謝罪の時によく使われる言葉のため、正しい意味と使い方を知っておくことが大切です。ビジネスシーンで使える例文を用いて解説します。



「誠心誠意」の意味

「誠心誠意」は「誠心」と「誠意」の二つの漢字からなっています。それぞれの意味は次のようになります。

  • 「誠心」の意味⇒このうえないまごころ。偽りのないこころ。
  • 「誠意」の意味⇒自分の良心の命じるままに動き、正直にまじめに事に当たること

「まごころ」と「正直な気持ち」という意味の二つの言葉を重ねることにより、「誠心誠意」とは「打算的な考えを持たず、まごころをもってまじめに事に当たること」という意味となり、そのような気持ちをより一層強調して意思表明を行いたい場面で用いられます。

「誠心誠意」の使い方と例文

「誠心誠意努力いたします」「誠心誠意遂行いたします」などと副詞的に用います。相手に対して何らかの行為を行う際に、熱意を持って行うという強い気持ちを伝えたいときに用います。

シチュエーションとしては、挨拶や営業などで頑張ります、努力します、という前向きな気持ちを伝える場面ではもちろんのこと、謝罪の場面でもよく用いられる表現です。例えば取引先に損害を与えてしまった場合や、商品やサービスに対する顧客からのクレーム対応などです。

「誠心誠意」はさまざまなビジネスシーンで用いられる熟語ですので、よく使用されるシチュエーションごとに例文を挙げて説明します。

挨拶の際の決意表明として用いる

  • 転勤の挨拶:新任地におきましても、御社の発展に誠心誠意努める覚悟でございます。
  • 新任の挨拶:一日も早く戦力となれるよう、誠心誠意、努力して参ります。
  • 退社の挨拶:いただいた御恩に報いることができるよう、誠心誠意、努力を続けてまいります。

謝罪の際の決意表明として用いる

  • この度の保証につきまして、誠心誠意、対応させていただきます。
  • ご迷惑をお掛け致しましたこと、誠心誠意お詫び申し上げます。

営業や接客の際のアピールとして用いる

  • お客様のお役に立てるよう、誠心誠意尽くして参ります。
  • 品質のさらなる向上に向け、誠心誠意 尽力して参る所存でございます。

上記のように、何に対して誠心誠意を示すのか、明確にするようにします。例えば「私どもは常日ごろ誠心誠意、努力しております。」のような文面だと、何を努力しているのかが具体的にわからないため、うわべだけを取り繕っているような印象を与えてしまい、逆に信用を落としてしまいます。

「誠心誠意」を使う時の注意点

上記の例文のように、「誠心誠意」は相手に対する自分の行為について、責任を持つことを約束するといった意味合いも含まれています。そのため、軽々しく使用してしまったが行動が伴わなかった場合、かえって信用を落とし逆効果になってしまうので注意しましょう。特に利害関係の絡むビジネスの場面では、軽い気持ちで使った言葉が思わぬトラブルの原因となることもあるため、状況により適切な表現を選択することが大切です。

また、強い気持ちを強調したいあまり、「誠心誠意こころを込めて…」とすると「こころを込めて、こころを込めて…」となり同じ意味を2回繰り返すことになり、文章としては不自然です。

さらに漢字の書き間違いとして「精神誠意」としてしまう例がまれにあるようです。特にお詫びの場面などでの書き間違いは信用を損ねてしまいますので注意しましょう。

「誠心誠意」の類語

「誠心誠意」の類語には「誠意をもって」「まごころをもって」「嘘偽りなく」「こころの底から」「思いを込めて」などがあります。いずれも真摯な気持ちを伝える時に用いますが、ビジネスの場面ではこのような類語は少し頼りなく感じるかもしれません。

「誠心誠意」という漢語的な4字熟語は相手に対する決意表明として重みを感じさせ、改まった印象を与えることができますので、ここぞという決意表明の場面では「誠心誠意」を使うのがよいでしょう。

座右の銘としての「誠心誠意」

常に自分のこころに留めてはげましや戒めの言葉とする「座右の銘」として、「誠心誠意」を選ぶ人も多いようです。会社の社長室に額に入れて掲げてあるのを見たという人もいるかもしれません。人生やビジネスの規範を示す言葉としても、大切にしたい言葉といえます。

まとめ

「誠心誠意」は相手に対して真摯な思いでそのことにあたるという決意を表明する場面で用いる言葉です。ビジネスの場面ではポジティブ、ネガティブ双方の状況で使用しますが、どのような場合でも共通しているのは、相手に対して自分、あるいは自分の所属する会社などの全体を信用してもらうための言葉であることです。一般社会でもビジネスでも信用は最も大切な基盤となるものですので、「誠心誠意」という言葉について向き合い、胸を張って使えるような社会人を目指しましょう。