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「群雄割拠」とは?意味や使い方をわかりやすく解説(例文つき)

同業界内でいろんな会社が競い合う状況を「群雄割拠」と表現することがありますが、ところでこの「群雄割拠」とはどのような意味なのでしょうか。

そこで、ビジネスシーンで使われることもある「群雄割拠」の読み方から意味、そして言葉の由来を解説します。またその正しい使い方も例文を使って紹介します。

群雄割拠とは?

「群雄割拠」の意味は「英雄たちの対立」

「群雄割拠」の意味は、”多くの英雄たちがある地で対立しあうこと”です。単に対立するだけでなくさらに「覇権を争っている」という状態が含まれることもあります。

ある地域で英雄たちが競い合う状態を指し、「群雄割拠の時代」や「群雄割拠の様相」のように使います。

「群雄割拠」の読み方は「ぐんゆうかっきょ」

「群雄割拠」とは「ぐんゆうかっきょ」と読みます。

画数の多い漢字が並び読みづらい印象のある四字熟語ですが、「雄」という字を「オス」ではなく「ユウ」だと分かれば読み方もあまり難しくないと言えるでしょう。

「群雄割拠」の由来は戦国時代に遡る

「群雄割拠」という言葉が生まれたのは、戦国時代にまでさかのぼります。

かつて日本や中国での戦国時代はまさに「群雄割拠」という状態で、多くの英雄が各地に本拠地を据えて、対立し合っていました。そうした状況を「群雄割拠」と言い表したのです。

「群雄」は「多くの英雄」や「多く実力者」または「英雄の群れ」という意味を表します。そして「割拠」は「それぞれ占拠した土地を拠点にして勢力を張ること」や「それぞれ拠点とした土地に立てこもること」という意味です。

ビジネスでの「群雄割拠」の使い方と例文とは?

ビジネスでは「個人や会社のトップ争い」

現代でも「群雄割拠」が使われることはあります。

その意味は、「多くの企業が人が力を発揮して競い合っているという状態」を指します。

特にビジネスでは、ある一定の業種内でさまざまな企業が競争し合っている状態を表現するときに「群雄割拠」が使われることが多くなりました。

ある業界で数社がトップを競い合っているような状況を説明するときに、「○○業界では群雄割拠の様相になってきました」のように使います。

「群雄割拠」の使い方と例文

  • 「群雄割拠の時代」「群雄割拠の世」

ある特定業界内でいくつもの企業や個人がトップを競っている状態を、「群雄割拠の時代」や「群雄割拠の世」といった表現をします。

例文:
「ビジネススーツのマーケティングに群雄割拠の時代が訪れた」
「中国のロボット開発では、群雄割拠の時代から淘汰の時代になってきたようだ」
「長年トップに君臨していた○○選手が引退したため、次のトップ争いは群雄割拠の世になる見込みです。」

  • 「群雄割拠の現状」「群雄割拠の状態」

トップを争う複数の企業や個人が競うタイミングが来たというのではなく、今まさに複数が対立し合っている状態している状態を「群雄割拠の現状」や「群雄割拠の状態」のように言います。

例文:
「社内での群雄割拠の現状から逸脱するために、○○君が助けてくれた」
「群雄割拠の状態なので、新しいプロジェクトを打ち出したところで評価されるのは難しい」

群雄割拠の類語とは?

類語①「竜闘虎争」(りゅうとうこそう)

「竜闘虎争」とは、「竜と虎のように対立する者同士が競い合うこと」という意味です。

例文:「社内でのA君とB君の競争はまさに竜闘虎争の様相だ」

類語②「竜攘虎搏」(りゅうじょうこはく)

「竜攘虎搏」とは「同程度の力のある者同士二人が激しく戦っている様子」という意味です。

例文:「次の竜王戦での○○竜王に挑戦する○○八段との一戦は緊迫している。まさに竜攘虎搏よりもすごい戦いだ」

類語③「竜騰虎闘」(りゅうとうことう)

「竜騰虎闘」とは「同じ実力のある者同士が力を尽くして戦っている様子」という意味です。

例文:「竜騰虎闘の壮観になるだろうと予想した交渉だったか、思ったよりもずっとスムーズに話がまとまった」

「群雄割拠」の英語表現とは?

「群雄割拠」を一言で英訳することは難しい

「群雄割拠」を一言で英訳することは難しいです。その代わり「英雄たちが争い対立している」という意味を英訳することになります。

戦争での「英雄」なら「war lord」や、地方の君主なら「local baron」、またもっと一般的な英雄を意味する「hero」などを使って言い表します。

例文:
“confrontation among some rival war lords and local barons fighting each other”
「幾人かの英雄たちが互いに競い合うこと」
“opposition between rival war lords”
「(戦場での)英雄たちの対立」
“rivalry of barons”
「英雄たちの競争/拮抗」
“opposition of heros”
「英雄たちの対立」

「群雄割拠の時代」の英語表現は“the age of rival barons”

「群雄割拠の時代」を英語で表現すると次のような表現があります。

  • “the age of rival warlords”
  • “the age of rival barons”

まとめ

カードゲームやオンラインゲームでも見かけることのある「群雄割拠」という言葉の意味は、「英雄がある地域で対立しあうこと」です。ビジネスでも他企業同士が同業界が攻めぎ合っている状態に「群雄割拠」を使うことがあります。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。