「黙祷」の意味とは?やり方や司会をするときの例文を紹介

ニュースなどで時々聞く「黙祷」という言葉。なんとなく理解していても、本当の意味や正しい黙祷のやり方を知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。大勢で黙祷をするときに間違ってしまわないように、今回は黙祷の意味とやり方を紹介します。司会をするときの手順も紹介していますので、参考にしてください。

「黙祷」の意味とは?

「黙祷」とは無言で祈ること

「黙祷」の意味は、無言で祈ることを指します。「黙」は、「黙る(だまる)」で、声を出さないことを意味し、「祷」は、「祷る(いのる・まつる)」と読み、神などに祈ることを意味します。

「黙祷」は人が亡くなったときに行うことが多い

「黙祷」は、人が亡くなったときに、亡くなった方の冥福を祈るために行うことが多いです。終戦記念日の式典や、大きな震災の式典などは、ニュースで中継されることもあります。また、お葬式で亡くなった方に向けての黙祷や、同窓会で亡くなって会えなくなってしまった方への黙祷なども行います。

黙祷のやり方は?

黙祷は無言で目をつむる

「黙祷」のやり方に、厳格な決まりはありませんが、無言で祈ることを指していますので、声は出しません。世界的には、「黙祷」をする場合、起立して目をつむりますが、日本では起立して目をつむり、合唱をすることも多いです。

目をつむることや、合唱することは決まっていませんが、まれにアナウンスで「目をつむって黙祷」などの指定が入ることもありますので、アナウンスに従いましょう。

声を発さないことも大切ですが、「黙祷」の時間は基本的にはとても静かな時間です。体を動かすことで音を立てないように、動かずじっとして祈ることも大切です。

終戦記念日の式典など、黙祷の間にサイレンを鳴らす場合もあります。サイレンが鳴っている間は黙祷しましょう。

黙祷の時間は1分ほど

黙祷の時間にも決まりはありませんが、一般的には1分の黙祷が多いです。震災の追悼式典や終戦記念日の式典など、いろいろな場面で1分の黙祷が採用されています。

厳密に時間を計って執り行うこともありますが、場面によってはアナウンスをする人にゆだねられていることもあります。

黙祷の司会のやり方は?

自分が参加する黙祷であれば、司会のアナウンスに合わせて行うだけですので、間違えることも少ないでしょう。しかし、司会をするときには正しいやり方を知っておく必要があります。ここでは一般的な黙祷の司会のやり方を紹介します。

黙祷と起立をアナウンスで伝える

まずは、黙祷をする旨をアナウンスで伝えます。例えば、「お亡くなりになられた方に黙祷を捧げます」などです。「黙祷します」よりも、「黙祷を捧げます」の方が丁寧な言葉ですので、印象がよいでしょう。

多くの場合、黙祷は起立して行います。参加者が座っている場合は、起立するようにアナウンスが必要です。「皆様ご起立ください」などが一般的です。

「黙祷」と一言で伝える

すべての人が起立したことを確認したら、「黙祷」と言いましょう。「黙祷をお願いします」などの文章ではなく、「黙祷」と単語のみです。皆が黙祷を始める合図となり、皆が目をつむって無言で祈り始めます。

1分経ったら「お直りください」

「黙祷」の合図の後は、静かな時間が流れます。黙祷の時間は決まっていませんが、例えば1分と決めているなら、1分経過したときに合図が必要です。多くの場合、「お直りください」や「ご着席ください」などの言葉が使われます。

黙祷のポイント

アナウンスの例文

黙祷の司会をするときにするアナウンスの例文です。

  • お亡くなりになられた○○様のご冥福をお祈りして、黙祷を捧げたいと思います。皆様ご起立願います。
  • 震災で犠牲となられた方々に、追悼の意を表し、心からご冥福をお祈りするため、黙祷を捧げます。

座ったままの黙祷は賛否両論

黙祷は、無言で祈ることを指しますので、立たなければいけないという決まりはありません。基本的には神仏に祈っていますので、信じている宗教によっても祈り方は異なり、国や場面によっては、膝をついて祈ることもあります。

また、足が悪い方など、立つことが難しい方が無理をして立つ必要はありません。大切なのは祈る気持ちです。

ただし、皆が立っているなかで自分だけが座っているなど、明らかに周りと違う行動をすると、「黙祷を拒否した」と受け取る方もいらっしゃいます。多くの人が同じように祈ることが重要と考える人にとっては不快に受け取られることもありますので、注意しましょう。

黙祷を英語で伝えるには?

黙祷をするときは「a moment of silence」

黙祷を英語で直訳すると「silent prayer」です。「silent」は「黙る」、「prayer」は「祈り」という意味で、「静かな祈り」とも表現できます。

日本で黙祷するときには「黙祷」という合図がありますが、英語では「a moment of silence」と言います。「moment」は「瞬間」という意味で、「silence」は「沈黙・無言」という意味とともに「黙祷」という意味も含んでいます。つまり、「ほんの少しの時間、無言で祈りましょう」という意味合いです。

また、「a minute of silence」のように「1分間の黙祷」と使われることもあります。

まとめ

「黙祷」の意味は、「無言で祈ること」です。基本的には、震災や戦争など多くの方が亡くなったことに対する式典や、お葬式で故人の冥福を祈って行います。立って目をつぶったり、合唱することが多いですが、厳密なマナーは決まっていません。アナウンスや周りに合わせて、気持ちを込めて祈ると良いでしょう。