「助言」と「アドバイス」は同じ意味?敬語表現や使い方の注意点

職場でわからないことがあったり悩みがある場合、上司や同僚から「助言」を求めることはありませんか?普段何気なく使っている言葉ですが、本来の意味を理解して使っている人は少ないかもしれませんね。

ここでは「助言」という言葉について言葉の意味や使い方を中心に、敬語表現や類語、また国際化に対応すべく英語表現もあわせて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。



「助言」の正しい意味と使い方

まずはじめに「助言」の正しい意味と使い方からみてみましょう。「助言」の読み方は「じょげん」または「じょごん」です。

「助言」の正しい意味

「助言」の正しい意味は「助けになる意見を言ってあげること」です。「助言」を使った言葉は「助言する」「助言をする」「助言を求める」などがありますが、「助言」そのものの意味はかたわらから、もしくはそばから有益になるような言葉をかけることによって相手を救ってあげることです。

「助言」の意図はあくまで相手にとって「必要なこと」であるため、たとえ一般的には「利益やとくになること」であることでも、相手の置かれている状況や状態の助けになることでなければ「助言」とはいえないでしょう。相手にとってためになり「助けになる言葉」をかけてあげることが大切です。

「助言」の正しい使い方

「助言」を使った言葉は「助言する」「助言をする」「助言を仰ぐ」「助言を得る」「助言を聞く「助言を受ける」「助言を与える」などがあります。

「助言」は言葉が示す通り「言葉における助け」という意味になるため、行動や動作が中心に行われるものではないと考えられます。言葉限定というニュアンスが強いかもしれません。ですので助けを求める時に言葉以外のレクチャーが必要ならば「指導」「訓示」などのほうがよい場合もあるでしょう。

「助言」のビジネス例文

  • 今月の成績が今一つ伸び悩んでいるため上司に売り上げ向上に対する助言を求めた
  • 部下が新規の取引先を受け持つことになったので先方の担当者と顔合わせをするように助言した
  • 助言を与えることは上司として当たり前のことだ
  • 店長はスタッフのミスに対し助言というかたちで改善点を示した
  • 「私の助言が君のためになることを祈るよ」と上司は肩を叩いた

メールや手紙などでアドバイスを求めるときに「助言」という言葉をよく使いますが、助言をお願いしたときや助言をもらったときは感謝の気持ちを表すことが大切です。かならず「お礼の言葉」を送るようにしましょう。

「助言」と「アドバイス」の違い

ここで気になるのが「助言」と「アドバイス」との違いです。職場でも「助言をお願いします」というよりは「アドバイスをお願いします」と言うほうが多くありませんか?

そもそも「アドバイス」は「助言や忠告を行うこと」という意味があります。相手を助ける言葉をかけるのが「助言」ですが、アドバイスには「忠告」という意味も含まれているため相手の行動や動作を制限する意図があると考えられます。

現代の日本社会では「助言」と「アドバイス」を混同して使いがちですが、どちらも「相手の助けになる」という基本的な意味は変わりません。しかし広い範囲で使われる「アドバイス」のほうが口語でも文章でも使いやすい風潮があるかもしれません。

助言の敬語「ご助言」使い方と注意点

助言の敬語「ご助言」の使い方と注意点について解説します。

「ご助言」の使い方

「助言」の敬語として使われるのが「ご助言」です。あまり聞きなれた言葉ではありませんが、「ご助言」は敬意のある人(職場では上司や社長など)から何かを教えてもらいたい時やアドバイスが欲しい時に使われる敬語表現です。おおむね敬語や丁寧語の部類と考えてよいでしょう。

「ご助言」を使うときの注意点

「ご助言」で気を付けたいことは使う相手と使い方です。「ご助言」は「助言」の敬語ですがあくまで職場での上司や先輩に対してのみ使うようにし、取引先や顧客先では使わないようにしましょう。場合によっては敬意の表れが十分ではなく、失礼にあたると解釈されてしまうことがあるからです。

「ご助言」は無意味に多用しないようにし社内だけで使うように心がけて下さい。

「助言」の類語と英語表現は

最後に助言の類語と英語表現について紹介します。外国人の上司にも英語でしっかり「助言」を求めることができると仕事もスムーズに進むでしょう。

「助言」の類語

「助言」の類語は「訓示」「教示」「奨め」「勧告」「勧め」「アドバイス」「手引き」「指導」「ガイダンス」「案内」などがあります。どの類語も意義は適切な方針や行動、また決定へ導くための提案や指示となります。

状況や内容によって類語に代替えをしたほうが意味が理解しやすい場合があります。上手に使い分けてよりキレのある会話を演出していきましょう。

「助言」の英語表現

「助言」を表現する英語は「advice」「suggestion」「instructions」「tip」などです。どの英語も日本では外来語として定着している部分があるため、英語表現としても使いやすい言葉の一つでしょう。

「助言する」という動詞なら「counsel」「lead direction」「reccomend」など、状況に応じて使い分けることができます。

「助言」の英語の例文

  • We should listen all the advice from CEO if we want huge success.

  プロジェクトで大成功を収めたいなら社長の助言に耳を傾けるべきだ

  • Can you please give us a tip regard to difficult customers to deal with?

  難しい顧客にどう対処すべきか何か助言をしてもらえないだろうか?

  • It could be possible even for a fresh man to increase more  efficiency when proper advice are given.

  たとえ新人でも適切な助言を受けることで仕事の効率を上げることができる

広い意味では「アドバイス」に近く、職場でも頻繁に使う言葉の一つでもありますよね。「助言」は言葉において相手を助けるという意味の言葉です。職場の仲間や先輩から「助言」をもらったときは感謝の気持ちを表すことを忘れずにし、心地よい人間関係を継続できるように心がけていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。