慣れない英語を使わなくてはならないうえに人前で話すとなると緊張してしまう英語でのスピーチですが、スピーチをまとめるためにはいくつかのコツがあります。
そこで今回は、英語スピーチの構成方法とスピーチをうまくまとめるコツ、有名なスピーチの共通点も紹介します。
英語スピーチの構成に大切な3要素
英語のスピーチでは構成をシンプルにする
英語のスピーチは、「序」「本」「結」が基本的な構成です。長いスピーチだったとしても、この基本構成は変わりません。
スピーチの始まりである「序」でスピーチのテーマを伝えて、「本編」でテーマに沿った内容を展開して、最後に「結」でまとめます。
本編がまとめにくいと思ったら、物語のように時系列に進めて、さらに体験談などの実体験を入れてみてください。相することで、聞き手が共感しやすい聞きやすいスピーチになるでしょう。
英語のスピーチでは「テーマ」を絞る
英語のスピーチは、内容はあくまでシンプルが基本です。
テーマは一つに絞り、難解な言葉や専門用語を多用せず、誰か聞き手なのかを想像しながらわかりやすい言葉使いで話してみましょう。
英語のスピーチは「締め」にシンプルなメッセージを
テーマを一つに絞ったら、最後にメッセージとしてテーマをまとめます。例えば同僚の送迎会ならば、その方への感謝への気持ちをまとめた言葉がメッセージとなります。
このようにスピーチの最後にメッセージを付け加えることでスピーチ全体がまとまり、聞き手にもそのスピーチの真意が伝わります。
長めの英語スピーチ
出だしで全体の構成を伝える
英語で長めのスピーチをする場合、聞き手に聞く準備をしてもらうために出だしでスピーチ全体の構成を伝えるというのが、英語のスピーチではよく使われる手法です。
例えば、次のようにスピーチを始めます。
“I’d like to talk about 3 things in related to ○○ today. First of all, I’ll start to talk about △△. Secondly, I’ll tell you about □□. Finally, I”ll talk about ××.”
このようにスピーチを始めると、聞き手はそのスピーチがどのような内容なのかを予測することができるため、スピーチの本題に入ってからも集中しやすくなります。
英語スピーチで使えるフレーズを例文で確認
会社の歓迎会で自己紹介をする場合の英語スピーチ例文
”Hello, everyone! I’m Taro Yamada. It’s a pleasure for me to join in this team today. When I met Mr. Kawabata for the first time, I thought this team might be good and touch. And I am sure now that my expectation was not bad.…”
「みなさん、こんにちは。山田太郎と申します。本日付けてこのチームに参加できることを嬉しく思います。初めて川端さん(新部長)にお会いしたときにこのチームは良いだけでなくタフなチームだと思っていましたが、私が想像した通りのようです。…」
送別会での同僚へ向けた英語スピーチ例文
“Hallo, Sandra. I could have a great time with you at work. But I must accept this situation that you will leave here now. I really miss you, but I know you can do well in the future. I wish your best and good luck!”
「サンドラ、一緒に働けて良かったよ。でももう行ってしまうんだね。とても寂しいけれど、遠藤さんならこれからもうまくやっていけるってわかってるよ。頑張って、そして幸運を」
有名な英語スピーチの共通点から見るスピーチのコツ
有名な英語のスピーチの例文
これまでに数々のスピーチがニュースなどで聞かれてきましたが、その中でも後々語り継がれるようになる有名なスピーチがあります。
その例には「Stay hungry, stay foolish」という名言を残したアップル創始者の故スティーブ・ジョブス氏がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチがあり、また「Yes, we can!」というフレーズで有名になった元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏のスピーチがあります。
一語一語をはっきりと聞かせる
名スピーチと呼ばれるスピーチほどわかりやすく、はっきりとした言葉遣いをしているのが特徴です。
英語らしく話そうと意識するあまりに変なアクセントや抑揚をつけるよりも、一語一語をはっきりと話した方が聞き手に伝わるスピーチになります。
アイコンタクトによるコミュニケーション
有名なスピーチのスピーカーは聞き手に訴えるように話しかけています。その時に必ず行われているのが聞き手とのアイコンタクトです。
しっかりと聞き手を意識しながら聞き手の目を見ながら話すようにすると、相手に伝わるスピーチになります。
聞き手を引きつける英語スピーチのコツ
アイスブレイクで場を和ませよう
英語のスピーチではスピーチをする人だけが緊張しているわけではなく、聞く側も落ち着かないものです。
そんな時にはアイスブレイクでスピーチ会場を和ませてみましょう。聞き手が共感しやすい内容の話をしてみたり、軽いジョークを言うのもいいでしょう。
そうすれば会場の雰囲気も和やかになり、スピーチをする側も話しやすくなります。
原稿丸暗記はNG
苦手な英語スピーチだからこそスピーチ内容を丸暗記しようとする方がいますが、あまりお勧めできる方法ではありません。なぜなら暗記では、覚え事を思い出すことに集中してしまい聞き手を無視した話し方になるからです。
スピーチでは自分の言葉で話すように心がけましょう。
内容を忘れそうなときには、ポイントを箇条書きにしたメモを用意します。それをちらっと見ながらスピーチをするのが、スマートなスピーチのコツです。
まとめ
英語のスピーチのポイントは、内容を一つに絞り、構成はシンプルにまとめて、わかりやすいメッセージとともに終わるようにします。スピーチ全文を丸暗記することなく、内容を押さえて聞き手の目を見ながら平易な言葉遣いでスピーチをまとめれば、相手に伝わるいいスピーチになるでしょう。
「つまり、私は○○さんに感謝の気持ちでいっぱいです」