「相対的」の意味とは?対義語との違いも例文で解説

話し言葉でも書き言葉でも、意外と頻繁に使われている「相対的」。よく見かける単語なのに、意外となんとなくしか理解していない人も多いのではないでしょうか。「相対的」は対義語である「絶対的」と一緒に、例文を見ながら理解するとわかりやすい言葉です。今回は「相対的」の意味や対義語、類語などを紹介します。

「相対的」の意味とは?

「相対的」の意味は「比べてみると」

「相対的」の意味は、「他と比較した関係の上で成り立つ様子」です。「比べてみると」と解釈するとわかりやすいでしょう。

例えば、「相対的な価値」というのは、「比べてみて判断する価値」のことで、「Aは相対的に価値が高い」という文は、「Aが他の物と比べて価値が高い」という意味です。

「相対的」の例文と意味

「相対的」の意味を、例文をもとに解説いたします。

  • 体重が90キロあっても、力士の中では相対的に軽い。
    「体重が90キロあっても、力士のように重たい人と比べると軽い。」
  • 海外への出張が多いので、相対的に見て北海道は近い。
    「海外への出張が多いので、(海外と)比べてみると、北海道は近い。」
  • 高校では相対的に優秀だったが、大学へ進学すると平均的だった。
    「(自分の通っていた)高校の中で比べてみると優秀だったが、大学へ進学すると(周りと比べて)平均的だった。」

「相対的」の対義語は?

「相対的」の対義語は「絶対的」

「相対的」の対義語は「絶対的」です。「絶対的」とは、「他のどんなものとも比べようがない様子」を表す言葉です。例えば、「絶対的な信頼を得る」とは、何かと比較されることのない信頼を得ていることを表現しています。

「相対的」と「絶対的」の違いと例

「相対的」の意味は、対義語である「絶対的」と合わせて理解すると、よりわかりやすくなります。ここでは「相対的」と「絶対的」の違いを、例文を交えて紹介します。

「相対的」と「絶対的」の違いは「比較で変わるか」

「相対的」と「絶対的」の違いは、「比較をすることで変わるかどうか」です。例えば、偏差値50の人が偏差値40の学校にいれば、「相対的」に「優秀」ですが、偏差値60の学校にいれば、「相対的」に「劣って」しまいます。比較することで評価が「優秀」になったり、「劣って」しまったり、変わります。

これに対して、比較しても変わらないのが「絶対的」です。例えば、80点以上取れば合格するテストで、85点を取った人と、90点を取った人を比較しても、どちらも合格しており、比較をする意味はありません。

「相対的貧困」と「絶対的貧困」の違い

「相対的貧困」と「絶対的貧困」という言葉があります。「相対的貧困」とは、周りの人に比べて自分が貧困であることを表し、「絶対的貧困」は比較しなくても貧困であることを表しています。

例えば、学校のみんなが塾に通っているのに、自分だけ行くことができない場合や、みんなが車を持っているのに自分だけ持っていない場合など、周りのみんなと比べて貧困状態にあるのが「相対的貧困」です。

これに対して、生きていくために必要な食費がないなど、基本的な生活を送れない場合は、誰と比べても貧困であることには変わらないため、「絶対的貧困」と言います。

「相対的」の類語と違い

「相対的」の類語は「比較的」

「相対的」の類語は「比較的」です。「比較的」とは、「同種のものや、一般的な基準と比べて考える様子」を指しています。例えば、「この部屋は比較的涼しい」という文は、他の部屋や、一般的な気温の感じ方と比べて、自分が「涼しい」と考えたことを表現しています。

「相対的」と「比較的」の違いは「基準がはっきりしているか」

「相対的」とは、「他と比較した関係の上で成り立つ様子」で、基本的には「基準」があります。例えば学校の成績が「相対的な評価」の場合、生徒同士のテストの点数を比較をするなど、数値でわかるような「基準」があって評価されています。

これに対して「比較的」は、「同種のものや、一般的な基準と比べて考える様子」です。「比較的涼しい」のように、「涼しい」ことは感覚的なもので、数値のように「基準」がはっきりしていません。

「相対的」を英語で表現すると?

「相対的」は英語で「relative」

「相対的」を英語で表現すると「relative」です。名詞とセットで使われることも多く、例えば、「相対的進歩」は「relative progress」、「相対的な量」は「a relative amount」、「相対的な地位」は「relative status」となります。

まとめ

「相対的」とは、「他と比較した関係の上で成り立つ様子」を表す言葉です。「相対的な価値」や「相対的な評価」などのように使い、比較することで決まる何かを表現しています。対義語である「絶対的」と異なり、比較対象が変われば結果が変わるのが特徴です。また、類義語である「比較的」と違い、感覚的なものではなく、数値などの「基準」が成り立つ場合に使います。「相対的」の意味だけでなく、「絶対的」や「比較的」との違いも覚えておくとよいでしょう。