「当該」の意味とは?正しい使い方や該当との違いを解説

公的な書類などで、ときどき目にすることのある「当該」という言葉。意外となんとなく理解したつもりになっている人も多いのではないでしょうか。今回は正しく理解するために「当該」の意味と使い方を紹介します。また、同じ漢字が逆にならんでいる「該当」との違いも解説していますので、参考にしてください。

「当該」の意味と読み方は?

「当該」とは「その」「関係のあるもの」

「当該」とは、今話題にしているものに「関係のあるもの」を指す言葉で、「その」と言い換えると理解しやすくなります。「当該人物」など、後ろに名詞をつけて使うことが多く、その時々で話題にしている「人物」を指すときに「当該人物」と言います。

「当該」の読み方は「とうがい」

「当該」の読み方は「とうがい」です。「当」と「該」は、どちらも「あてはまる」という意味の漢字です。

「当」は、「当選(とうせん)」や「当事者(とうじしゃ)」など、比較的よく使われている読み方ですが、「該」は、「当該」や「該当(がいとう)」以外の言葉で使われることが少ない漢字です。

「当該」の使い方や例文を紹介

「この」「その」などの連体詞のように使う

「当該」は名詞ですが、基本的には「この」や「その」などの「連体詞」と同じように使います。「連体詞」とは、後ろに名詞がつながる言葉のことです。

「当該」は、今話題にしているものに「関係のあるもの」を指す言葉ですので、何か話題があったうえで使います。「この」や「その」と同じく、会話の最初や、文の初めに使うと、何を表しているのかがわからなくなりますので注意が必要です。

「当該」の例文

基本的には、文章や会話の中で何を指しているのかを読み取る言葉です。

  • この申込書は過年度のものです。当該年度では使用できません。
    「この申込書は昨年以前のものなので、この(あなたが今申し込む予定の)年度では使用できません。」
  • この施設を管理する者は、当該施設の利用者を増やす活動も行うものとする。
    「この施設を管理する者は、(管理するその)施設の利用者を増やす活動も行うものとする」
  • 当該学生は、現在退学しております。
    「その(今お話していた)学生は、現在退学しております。」

「当該」と「該当」の違いとは?

「当該」と「該当」は、漢字の順番が反対ですが、同じ「当」と「該」の2文字を組み合わせた言葉です。ここでは、「当該」と「該当」の違いを紹介します。

「該当」の意味は「当てはまる」

「該当」は「当てはまる」という意味の言葉です。多くの場合、何かしらの「条件」に当てはまっていることを表しています。

例えば、「選択肢のうち、該当するものに丸をつけてください。」という文は、選択肢の中から、自分が当てはまっているものに丸をつけるように言われています。

「当該」と「該当」は意味が異なる

「当該」の意味は、今話しているものに「関係のあるもの」です。「その」と置き換えることができます。

「当」と「該」は、どちらも「当てはまる」という意味ですので、あえて「あてはまる」という言葉を使うとしたら、「今話しているもの」に「当てはまるもの」が「当該」です。例えば、鈴木という学生について話しているのであれば、「当該学生」とは鈴木という学生を指します。

これに対して「該当」の意味は、「今話している条件」に「当てはまること」です。例えば、テストで100点をとるという条件について話しているのであれば、「該当する学生」とはテストで100点をとった学生を指します。

「当該」と「該当」の使い方の違いは「する」をつけられるか

「当該」は、「当該施設」や「当該学生」など、後ろに名詞をつけて使います。「当該」に「する」を直接つなげることはできません。

これに対して「該当」は、「該当する」のように、後ろに「する」をつけて使うことが多いです。「該当施設」や「該当者」など、後ろに名詞をつけて使うこともできますが、「該当する施設」や「該当する者」と言い換えても意味が変わらないのが特徴です。

「当該」を英語で表現すると?

「当該」は英語で「the」

「当該」を英語にするときには、「その」や「あの」を表す「the」や「that」を使います。会話の内容によっては、いろいろな表現の仕方があります。

「当該」を使った表現の例を挙げると、「当該期間中に」は「during the said period.」となります。「during the period.」は「期間中に」という意味ですので、ここでは「said」が「当該」という意味を表しています。

まとめ

「当該」とは、今話題にしているものに「関係のあるもの」を指す言葉です。「その」と言い換えることができます。後ろに名詞をつけて使うのが特徴で、「当該施設」や「当該学生」などと使います。同じ漢字を使っている「該当」とは、意味と使い方が異なっていますので、注意しましょう。「当該」の後ろには名詞がつながりますが、「該当」は「する」をつなげることができます。正しく使いこなせるようにしておきましょう。