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「花金」の意味とは?「華金」との違いや由来・英語についても解説

「花金(はなきん)」という言葉がまた流行りだしています。若い世代の方にとっては、そもそも「花金」が何なのかわからないかもしれません。また最近では「花木(はなもく)」も楽しむ人も出てきました。

今回は「花金」という言葉について解説します。「花金」の意味や「華金」との違い、言葉の由来や「花金」に何をするのか?などについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

「花金」とは?

「花金」の意味は「花の金曜日」

「花金」の意味は、”思う存分楽しめる金曜日のこと”です。「花の金曜日」の略で、華々しい金曜日を指す言葉なので、「もうすぐ花金だね」「花金はどうするの?」など、現代のビジネスマンの間でも使われます。

1週間の内、基本的に土日が休みの人にとって「金曜日」はもっともリラックスできる日かもしれません。翌日の土曜日が休みなので、早起きする必要がなく思いきり羽根を伸ばせる日でしょう。このような「思う存分楽しめる金曜日」のことを「花金」と言います。

「華金」は高級感を出した花金の言い換え

同じ「はなきん」でも「華金」と書く場合もあります。元々は「花金」でしたが、どちらかと言うと庶民的な「花金」に比べて、グレードの高い、より華やかな金曜を「華金」と書くこともあるようです。

「華金」は、日頃は行かない高級店で過ごしたり、豪華な旅行などに出掛けたり、「花金」よりも高級感のある楽しみがある場合に使われている言葉です。

「ブラックフライデー」とは無関係

この数年で耳にするようになった「ブラックフライデー」と「花金」には直接の関係はありません。「ブラックフライデー」はアメリカの感謝祭翌日の金曜のことで、消費者に消費を促す企業側の施策のことです。

花金と同じ金曜日を指すブラックフライデーは何かと混同されがちですが、ブラックフライデーで買い物をすることが花金というわけではありません。

英語では「thank God it’s Friday」を略して「TGIF」

「花金」は日本語で「花のような金曜日」です。この金曜を待ち望む気持ちは欧米でも同じで、アメリカでも「花金」に近い言葉があります。それが「thank God it’s Friday」略して「TGIF」です。

メールなどでは「TGIF」と書かれることが多く、口頭では「thank God it’s Friday」または「Thank goodness it’s Friday」などと言われます。

「花金」の由来や語源とは?

由来は1990年代のバブル期

「花金」という言葉は最近の言葉ではありません。最初に使われ出したのは1990年代と言われています。バブル期は景気が良く、現代よりも金曜日の遊びにお金や時間を費やす人が多く、その華々しさから「花金」と言われるようになったとされています。

バブル期の花金は街中に人が溢れ、繁華街では明け方まで賑やかだったと言われています。人気店もディスコや高級飲食店などで、若い人もたくさんのお金を使って楽しんでいたそうです。会社の飲み会などでもタクシー代が支給されることもあり、日本中が「花のような金曜日」を過ごしていたと言われています。

花のように自由に楽しむ様子を表した言葉「花の金曜日」が語源

「花金」は土日休みの人が、金曜日の夜を楽しむ様子を表した言葉です。「金曜に思いきり遊ぶ様子」を、まるで花のように自由に煌びやかに楽しむという意味で「花の金曜日」つまり「花金」と言われるようになりました。

人によっては木曜日「花木(はなもく)」を楽しむケースも

最近では金曜だけでなく、金曜の1日前の木曜日を楽しみにしている人も多く「花木(はなもく)」と言われることもあります。

また「花金」は、必ずしも金曜日である必要はないのです。平日が休みの人などは「自分にとっての花金」と捉えて、違う曜日であっても「花金」とすることもあります。

現代では「花金」が死語から再浮上

「花金」という言葉は今から30年ほど前に流行した言葉です。バブルが崩壊した後、花金という言葉はそれまでのようには聞かれなくなりました。そしていつしか死語となったのですが、最近になってまた「花金」という言葉を使う人が増えているようです。

特に若い世代の方には「花金」という死語がウケているようで、積極的に「花金」という言葉を使ったSNSのコメントなども多く見受けられます。

「花金」には何するのか?

翌日のことを考えずに遊ぶ

「花金」は特に何をしなければならないと決まっているわけではありません。個人で自分がしたいことに時間を費やせば、それが花金となります。

中でも花金の過ごし方として多いのは「夜更かし」や「夜遊び」でしょう。「翌日早起きしなくて良い」ということが「花金」の大きなポイントなので、日頃は翌日のために控えている夜の外出を楽しむ人は多いようです。

特にお酒を飲んで二日酔いをしても翌日はゆっくり寝ていられる、遊びすぎて疲れても翌日ゆっくりできる、という点で花金の過ごし方を決める人は多いでしょう。

自分のための時間に充てる

「花金」を賑やかに過ごす人もいれば、静かに楽しむ人もいます。花金は翌日のことを考えずに時間を存分に使えることから「自分のための時間にする」という人も増えているようです。

花金ならじっくりと本を読んだり、勉強をしたり、部屋の片付けをしたり、ということも自分のペースですることができます。日頃気になっていることを片付けたり、静かに自分を癒やしたいという人にも花金は重宝されています。

まとめ

「花金」という言葉は古い言葉なのに、どことなく親しみやすく、つい使いたくなる言葉です。バブル期の花金とは景気も過ごし方も異なりますが、現代の花金、自分にとっての花金を大切に過ごしたいものです。仕事の休日前夜をどのように過ごせば、自分にとっての「花金」となるのかを考えてみるのも楽しいかもしれません。