「ですが」の意味と使い方!類語やビジネスでも使える言い回し

「ですが」という言葉はビジネスの場でも多く使われている言葉です。しかし、ふと「失礼な言葉なのではないか」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。今回は「ですが」の意味や使い方について解説します。「ですが」の類語やメール例文についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。



「ですが」の意味とは

「ですが」は直前を否定する言葉

日常会話の中でも頻繁に耳にする「ですが」は、否定の意味を持つ言葉です。「ですが」の直前の言葉を否定しながら、それとは反対の言葉や意見を述べるときに使われます。

「これはリンゴですが、ただのリンゴではありません」などとすれば「ですが」の直前ので言っている「リンゴ」が「ただのリンゴ」を指していることがわかるのと同時に、今目の前にあるリンゴが「ただのリンゴではない特別なリンゴ」と言っていることがわかります。

他にも「彼は社員ですが、いつも出勤しているわけではありません」「社長はご年配ですがとても元気です」など、いずれも「ですが」の直前に言っていることを否定しています。

「ですが」は文法的には接続詞

「ですが」という言葉は直前の言葉を否定するだけの役割ではありません。直前の言葉を否定しつつ、「ですが」の次の言葉と接続しています。つまり「ですが」は接続詞としての役割も持っているということです。

通常は「~は~です。しかし~は~でもあります」など、前半と後半の文章を繋ぐときには「しかし」「また」「つまり」「したがって」などさまざまな接続詞を用います。これからの一般的な接続詞を使う場合は、基本的に接続詞の前の文章を一度終わらせなければいけません。しかし、「ですが」は直前の文章を終わらせることなく、接続しながら否定することができるので、会話が自然な流れを保ちやすくなります。

「ですが」の使い方

「ですが」は文頭では使わない

この「ですが」は接続詞としての働きがあるので、基本的には文章内で使われます。「~は~ですが~とも言えます」などが主な使い方です。この「ですが」を文頭や話し始めに持って来ると、本来の意味が伝わりにくくなります。

たとえば何の脈絡もなく「ですが、今日は晴れています」と言われても、聞いた方は相手が何を言っているのかがわかりません。「昨日は大変な雨で心配しました、ですが今日は晴れています」と文章内に「ですが」が来ると意味が正しく通じるようになります。

「ですが」は敬語ではあまり使わない

「ですが」という言葉は、使いなれるととても便利な言葉です。「ですが」を上手く使えば、相手の言っていることに真っ向から反対しなくても、やんわりと否定しながら自分の意見を伝えることができます。しかし、目上の方への敬語として「ですが」を使うことには賛否があるようです。

「ですが」の元の形は「そうですが」と考えられます。基本的に目上の方には略語は使いませんし、「そう」「それ」「これ」などの指示語も使いません。こういう側面から、目上の方に「ですが」を使うのは失礼になる可能性があります。

目上の方へ「ですが」と同じ意味の言葉を使いたい場合は、「しかし」「しかしながら」など、接続詞としてフォーマルなものを選ぶようにしましょう。

「~ですがなにか」は挑戦的な言い回しにも

「ですが」という言葉は年齢を問わず、さまざまな人に使われています。そのため、テレビなどの影響から「~ですがなにか」という言い回しをしている人もいるでしょう。本来は「~ですがなにか」という言葉は特に失礼な言葉ではありません。しかし、世の中の風潮も相まってやや挑戦的なニュアンスを持ちやすくなっています。

「ですが」という言葉と一緒に、相手に何か異論があるのか、問題があるのかということを確認したい場合は「~ですが何かございますでしょうか」など、丁寧な言葉となるように工夫をした方が良いでしょう。

「~なんですが」は日本語として不十分

「ですが」に限らず、日本語には場面によって省略される音があります。「そうなんですよ」は「そうなのですよ」、「~したんです」は「~したのです」の「の」が消えて「ん」になっています。「ですが」が良く使われる「~なんですが」も同じです。

「~なんですが」は「~なのですが」が正しい発音なので、日本語として正しいとは言えません。口頭での会話であれば「~なのですが」より「~なんですが」の方が自然で違和感もありませんが、音が省略されている分、ややフランクな印象となります。

口頭で「~なんですが」をビジネス感を持って使いたい場合は「~なのですが」または「そうです、しかし」など別の言葉に置き換えると良いでしょう。

「ですが」の類語

文章の書き言葉や敬語では「しかし」

「ですが」という言葉は、一般的に広く使われているのでビジネスの場などでもある程度許容されていることが多いでしょう。しかし、話す相手が目上の方やお客様など、失礼があってはいけない方の場合は「ですが」を他の言葉に置き換えて使った方が良いかもしれません。

「ですが」の言い換えとして代表的なものは「しかし」です。「しかし」という言葉は「ですが」と同じで直前の言葉を否定する接続詞です。さらに、ビジネス感もありフォーマルな場面でも使うことができます。

もちろん文章の書き言葉としても問題がありません。特にビジネスレターや書類などでは「しかし」を使うようにしましょう。

フランクな口頭での否定は「でも」「そうですけど」

仲間内や同僚、部下との会話であれば「ですが」を使っても特に問題はないでしょう。しかし「ですが」よりももう少しフランク、または自然な言葉にしたいのであれば「でも」「そうですけど」などが妥当です。

「でも~でした」と言えば、相手が言っていることや、直前に自分が言ったことを否定しながら、次の言葉と接続することができます。

「そうですけど」は本来の形は「そうですけれども」で、「ですが」と似た意味を持っています。相手が言ったことを一部受け入れつつ、自分の反対意見を伝えるときなどに便利です。

ビジネスシーンやビジネスメールで使える「ですが」の言い回し

「ですが」を使った例文

  • 「社長のおっしゃることはごもっともですが、そう簡単な話ではありません」
  • 「彼は確かに欠勤しています、ですがそれは体調不良によるものです」
  • 「取引先との連絡は大切ですが、今はもっと優先すべきことがあります」
  • 「これは○○様のご要望ですが、今回はお断りするしかありません」
  • 「課長は外出してます、ですがそろそろ戻る頃です」

まとめ

「ですが」という言葉はとても便利なので、つい口癖になってしまったという人も多いのではないでしょうか。「ですが」を使いすぎると、相手を否定ばかりしているようで気が引けるものです。しかし「ですが」は相手の意見をくみ取ろうとするときに使われることが多い言葉でもあります。「ですが」を使う人には、相手を正面から否定したくないという気持ちが働いているのかもしれません。