「リマインダー」の意味とは?使い方や「リマインド」との違いも

「リマインダー」という言葉はビジネスシーンで頻繁に使われています。でも考えてみると「リマインダー」という言葉自体の意味はあやふやではありませんか?今回は「リマインダー」の意味や使い方などについて解説します。リマインダーの種類や例文、動詞の「リマインド」についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

「リマインダー」の意味とは?

リマインダーの意味①:備忘通知(英語の”reminder”)

「リマインダー」の意味は、”備忘通知”です。「備忘(びぼう)」とは”もしも忘れてしまった場合に備えた用意”のことで、「覚え書き」や「メモ」などとも言います。

この「備忘」を知らせてくれる、つまり「忘れてはいけないことを思い出させてくれるもの」のことを「リマインダー」と言います。「リマインダー」は物であるとは限らず、人や関連する出来事などをきっかけとして思い出す仕組みを作ることも含まれます。

リマインダーの意味②:ソフトウエア機能の総称

「リマインダー」の意味は、”ソフトウェア機能の総称”です。この意味の方が、現代では広く使われているでしょう。事前に入力したデータや、設定した日時などに、ソフトウエアが通知をしてくれる機能です。スマートフォンのアプリや、パソコンのスケジュール機能などが代表的です。

この場合の「リマインダー」は、覚え書きやメモを能動的に見て確認する思い出し方ではなく、ソフトウエアからの通知によって受動的に思い出すということが前提で使われることが多いでしょう。

「リマインダー」の使い方や例文とは?

「リマインダー」を名詞として使う

「リマインダー」という言葉は品詞で言うと「名詞」です。名詞の中でも「加算名詞」に属するので、複数のリマインダーのことは「reminders」とすることができます。

「リマインダー」は日本語の会話の中でも「リマインダーをセットしておいて」「リマインダーが役立った」など、普通の名詞と同じように使うことができます。

特にビジネスの場では「リマインダー」という言葉だけで、ある程度の意味が通じることもあり「リマインダーはどうなっている?」「リマインダーは大丈夫?」など、他の言葉を省略して使われることも多いようです。

動詞の「リマインド」との使い方の違い

「リマインダー」は名詞なので、動詞にすると言葉が変わります。「リマインダー」の動詞は「リマインド(remind)」です。「リマインド」には「思い出す」という意味があります。

「リマインド」はビジネスの場で、「リマインドのため共有します」「これはリマインドメールです」などと使われます。これは「忘れないように共有します」「忘れないためにメールを送ります」という意味で、自分を含めた他の人に何かを忘れさせない、思い出させることを目的とした行動で使われます。

「リマインダー」は上司も使えるが配慮は必要

「リマインダー」という言葉を、上司や目上の人に使っても良いのか迷うという人もいます。「リマインダー」は名詞なので、目上の人に使っても失礼にはなりません。「リマインダーをセットしております」「リマインダーで気がつきました」など、会話の中に「リマインダー」という言葉を出しても問題はないでしょう。

しかし、相手が年配の方や、ソフトウエアに詳しくない方の場合は「リマインダー」という言葉自体が理解してもらえない可能性があります。その場合は「備忘録」「アラーム」など、誰にでもわかりやすい言葉で伝えるのもビジネスマナーのひとつです。

「リマインダー」を使った例文

「リマインダー」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • 「リマインダーのおかげで予定を思いだした」
  • 「いつもリマインダーを使っているので予定は共有できています」
  • 「そのメモがリマインダーの役目をしているんですね」
  • 「彼はいつもリマインダーを上手く使っている」
  • 「来週の会議はリマインダーに入れておいてね」

「リマインダー」の種類とは?

カレンダーなどに書き込む「備忘録」

「リマインダー」にはさまざまな種類があります。特に形式やツールが決まっているわけではありません。もっとも古くから使われているのは、カレンダーなどに予定を書き入れる「備忘録」です。

予定がある日のスペースに書き入れておくことで、その日の予定などを忘れないようにします。紙のカレンダーに書くこともありますし、PC内のカレンダーに記入してアラートを鳴らすように設定している人も多いでしょう。

PCでタスクを管理する「スケジュール」

ビジネスマンが多く利用しているのがPCで使えるリマインダーです。特にタスクを管理しやすい「スケジュール機能」などは人気があります。

設定した日時が近づくとリマインド通知を出すこともできますし、予定の変更などがあってもすぐに書き換えることができます。手書きの手帳などを持たないビジネスマンが使っていることが多い形式です。

電話のメールやアプリを使う「アラーム」

細々とした設定や入力が苦手という人に人気があるのが「アラーム」です。スマートフォンのアラーム機能などを使って、予定の日時に鳴らすことができます。普段リマインダーを必要としていない人にも気軽に使えるので、ビジネスマン以外の人も使っていることが多いようです。

チームで予定を共有しあう「リマインド」

ビジネスの場では自分だけでなく、プロジェクトメンバー全員、チーム全体で予定を共有しなければならないことがあります。その場合は「リマインドメール」「リマインドメモ」など、全員で予定を確認できるものが使われます。

電子メールを使ったり、手書きの付箋を使ったりと、形式はそれぞれですが「予定を共有する」「思い出させる」という意味の「リマインド」に変わりはありません。

まとめ

「リマインダー」という名前のアプリや機能はたくさんあっても、言葉自体の意味は意外とわからないものです。「リマインダー」という言葉の意味がわかれば、自分なりのリマインダーを見つけることができるかもしれません。ぜひこの機会に「リマインダー」を「物」としてではなく「言葉」として自分の中に取り入れておきましょう。