「意気軒昂」の意味は?使い方と「意気揚々」「意気衝天」との違い

「意気」がつく言葉に「意気軒昂(いきけんこう)」がありますが、「意気衝天」や「意気揚々」との違いを知っていますか?「意気軒高」は元気のある活気あふれる様子を表しますが、ビジネスパーソンとしても正しい意味と使い方はおさえておきたいものです。

ここでは「意気軒昂」の意味と使い方、「意気衝天」と「意気揚々」との違い、類語と英語表現についてまとめています。早速、「意気軒昂」の由来と併せて解説していきましょう。



「意気軒昂」の由来と意味は?

最初に「意気軒昂」と「由来」についてみていきます。

「意気軒昂」の意味は「意気込みがタップリで元気盛んな様子」

「意気軒昂」は「意気込みがタップリりで元気盛んな様子」を指す言葉です。「意気軒昂」の「意気」には「あふれるほどの元気や気概」「何かに向かって頑張ろうとする積極的な心や気持ち」、「軒昂」には「気持ちが奮い立つ様子」「意気が高く上がる様子」という意味があります。

仕事でもスポーツでも、何かに向かって頑張ろうとする人は「燃え上がるような意気」を感じるものです。周囲からみても「元気に溢れ、意気がすこぶる高い様子」を「意気軒昂」を言います。

「意気軒昂」は「意気軒高」とも書く

「意気軒昂」は同音同句で「意気軒高」と書くこともあります。「軒高」は単独では「のきだか」と読み、建築でグランドラインから軒の敷げたの上部分までの高さを意味しますが、「意気軒高」という四字熟語の中では「けんこう」と読み、「軒昂」の意味に代わ言葉として使われています。地面から建築物の上端を示す「のきだか」をイメージすれば、意気がマックスまで達しているようにも捉えることができるでしょう。

「意気軒昂」の由来は明治時代にさかのぼる

「意気軒昂」は明治時代に盛んに使われていた「意気揚々(いきようよう)」や「意気公然(いきこうぜん)」に並んで使われるようになったのが由来とされています。

明治時代の開国とあわせて国内が華やかなムードに色づいた背景を受け、「積極的な意味を持つ四字熟語」が好んで会話に登場するよういなりました。そして「気力や精神力が高く、元気溢れる様子」という意味で「意気軒昂」という表現も次第に使われるようになったのです。

「意気揚々」や「意気衝天」との違い

「意気軒昂」と似た言葉に「意気揚々」や「意気衝天」がありますが、意味や使い方には異なる点があります。

まず「意気揚々(いきようよう)」は「誇らしげに振る舞い、威勢のよい様子」を指しています。つまり「自分のことを人に自慢したい」という思いがベースにあり、他人より勝っているという「得意げな気持ち」が含まれています。「意気揚々」は何かに勝利を収めた時、試合やビジネスで白旗を挙げた時などに使うのが適していると言えるでしょう。

また「意気衝天(いきしょうてん)」は「意気込みや気合が天を衝くほど盛んな様子」を意味しています。「これ以上図ることのできないくらい激しい意気の高さ」を表す時に使うため、周囲もビックリするほどの「気概や勢いのすさまじさ」が想像できるます。「天を衝く」ような意気の高さですから、相手を気合だけでやっつけてしまうような勢いを持ち合わせているのかもしれません。

「意気軒昂」の使い方とビジネスシーンでの例文

続いて「意気軒昂」を日常会話やビジネスチャットで使うことができるように、正しい使い方と例文を挙げてみます。

「意気軒昂」は「意気軒昂たる」「意気軒昂な」などのように使う

「意気軒昂」を使う時は「意気軒昂たる~」や「意気軒昂な~」、また「意気軒昂と~する」というような文脈で使われることがほとんどとなります。つまり「意気軒昂」を「形容動詞」として使うということです。

「意気軒昂」を使ったビジネス例文

それではビジネスシーンをベースに「意気軒昂」を使った例文を5つ挙げてみます。

  • 新しい開拓先に意気軒昂たる姿勢でのぞんだ。
  • 意気軒高な営業チームAは、今月も売り上げはダントツのトップである。
  • 周囲も驚くほどの新人の意気軒昂とした態度に、上司は圧倒された。
  • 社長は今年80歳を超えるが、老いてますます意気軒昂であるようだ。
  • 意気軒昂たる姿勢を忘れるな。気持ちに負けては契約はとれないぞ。

「意気軒昂」の類語

続いて「意気軒昂」の類語について紹介しましょう。状況により言い換えが必要なときに参考にしてください。

「意気軒昂」の類語は「血気盛ん」「やる気満々」

「意気軒昂」の類語は「意気揚々」や「意気衝天」の他、「血気盛ん」「やる気満々」「意欲的に」などがあります。会話で気軽に使うなら「シャカリキに」「元気満タン」「エネルギッシュ」なども良いでしょう。「意気」よりも「元気さ」を強調したいなら、「勇気凛々(ゆうきりんりん)」や「心気充実(しんきじゅうじつ)」、「エンジン全開」なども言い換えの言葉として使うことができます。

「意気軒昂」の英語表現

「意気軒昂」の英語表現は「in high spirits」

「意気軒昂」を表す英語表現はいくつかありますが、「意気揚々と~する」という文脈なら文章の最後に「in high spirits」や「filled with spirits」などをつけるのが最も一般的です。

  • We have been presenting our products in high spirits.
    意気軒昂と商品のプレゼンを続けた。
  • Let’s start our promotion speech filled with fine spirits.
    販売促進のスピーチを意気軒昂とたる精神で始めよう。

まとめ

「意気軒昂」は明治時代の開国期に、前向きで勢いのある言葉を表す四字熟語として使われ始めた言葉です。意味は「元気盛んで、意気が高い様子」で、類語には「意気揚々」「意気衝天」などがあります。

ビジネスの世界においてはプレゼンや商談は勝負の時です。「意気軒昂」たる態度で相手にぶつかれば、真剣さや信頼感を勝ち取ることもできるでしょう。ぜひとも、相手の気持ちに飲み込まれないように、「意気軒昂」たる態度と気合で戦って下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。